立ち呑み日記・ギターのお稽古 [ワルガキ]

11歳のムスコがギターを習い始めました。

「やりたい」
と、本人が言い出したのではなく、オカーサン(ワタシです)の独断です。

ムスコは無類の不器用で、ミミズののたくったヒッドイ字をなんとか常人並みまでにするのに、
「手をうんと使わせるといいですよ」
と、担任の先生からアドバイスをいただいたんです。

先生の、今32歳になる息子さんが小中学生のころやはりミミズののたくりで大いに気をもみ、あやとりやらお菓子作りやら、手を使う遊びをしゃかりきにやらせたそうです。

その甲斐あり、今、息子さんは庭園設計士におなりだそう。

「あやとりしない?」「お菓子作らない?」
と、しかしながらうちのバカムスコへ猫撫で声を出そうが、答えは歴然です。

「パソコンでゲームしてるから、しない」

キーボードを触る程度では手作業ほど脳への刺激にはならないんですね。

そこでギターという浅知恵。幸いオトーサン(ワタシのオットです)のギターがありますし、家族づきあいをしているギターリストの友人もいます。

友人は出稽古を快く引き受けてくれました。

「ただね」
と、友人。「お宅にあるようなフォークギターは初心者の、ことに子どもには弾きづらいよ」

フォークギターは弦が金属で板が狭いので初心者は指が痛くて押さえづらい、そこへいくとクラシックギターはナイロンの弦で板が広く、弾きやすいのだそうです。

部活に「クラシックギター部」って、あったなあ・・
と、遠い日の、女子校時代の光景が心によみがえりましたね。

セーラー服で、ギターケース提げて登校し、たまさかにクラスのレクリエーションとなると「ビューティフルサンデー」あたりを足のリズム刻みもカッコよく弾き語りしていたもンです。

♪たがいにギターかき鳴らすだけで・・
と、「Yayaあの時代を忘れない」にあるように、青春とギターこそは切っても切れない関係・・

・・と、思い込んで来ましたが、バリでは子どもの習い事によくあるみたいなんですヨ。子ども用ギターも格安で見つかるようです。

「ギターはね、上を見ればキリがないけど、値段の安い楽器なんだよ」
と、ギターリストの友人(今やムスコの師匠です)。

本人用をぜひ買っておやんなさい、11歳の身体なら大人用でダイジョブ、
と、それはもう強くすすめるんです。

おしえてくれた楽器の大型格安量販店に行くだけでもと行ってみると、あらマほんと、49ユーロ(約5300円)からある。

ただ、このテの格安ギターは第一歩を踏み出すにはちっとも悪くないが、弾き慣れるにつれ安っちい音が鼻についてくるようになり、近い将来必ず買い替えたくなるものだそうです。

「ですから、おすすめはこれ」
と、お若い店員さんはヤマハの149ユーロ(約1万5300円)ナリをとり出しました。

ポロロ~ン、と、響き渡る音が、なるほどさっきの格安品とは大違い、ドシロートの耳にも厚みや奥行きやつやまで感じられる。

日本製品の素晴らしさに大いに気をよくし、即座にお財布開いちゃいました。

このギターを、ムスコはさすがにうれしそうに抱え、
♪ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド・シ・ラ・・
というたどたどしいのを、毎日練習することになっています。


P1000368.JPG
はっ。写真撮り忘れてた。大急ぎで窓からパチリ。

前菜は、トマトとツナのサラダ
主菜は、七面鳥ささ身ムニエル、マカロニとカリフラワー・ブロッコリーのホワイトソースグラタン

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