立ち呑み日記・バーター [困った!]

(どうせイマイチだろうな)
と思いながら買ったすぐりのジャムが案の定、ビンに半分残ったなりになっている。

半分まで食べすすめたのは、購入主であるオカーサン(ワタシです)。

ひょっとしたらひょっとして意外にもヨロシイかも、と、最初のひとすくいには期待もあったんですが、そこから先は惰性です。すぐりのジャムらしい甘酸っぱさはあるものの、香りがひとッつもない。

なにしろ格安の大量生産品。おいしいほうのジャムを切らしたので、急場しのぎにカゴにとったんですヨ。

こないだチーズ屋で買ったジャムがことのほかヨロシく、パンやクラッカーにどっさりのっけてぱくぱくいきましたからね。

フランス南西部などでは塩味のきいた羊乳チーズを薄切りにしてジャムをのせて食べるので、チーズ屋にジャムが置かれていることはままあるんですヨ。

パリでは、スーパーのジャムは2ユーロ(約270円)、チーズ屋などで扱う小生産者のものが5~7ユーロ(700~1000円)、と、いったところでしょうか。

値が張るからヨイというものでもなく、こういうものは相性でありましょう。格安品だからといってひどくまずいというものでもない。

ただ、おいしいのとそうでもないのが卓上にあればおいしいものばっかりはけていくのは自明の理です・・

・・と、いいますか、はけるのが早いから
「これってすごくおいしかったのね」
と、改めて気づかされる、ってこともあるわけですね。

まずいほうのしか知らなければ、
「うちの家族はみんなジャムがそんなに好きじゃないワ」
という感想(ないしは決めつけ)に留まる。

美味しいのを初めて知って、嫌いと思い込んでたけど食べず嫌いだった、なんてことは往々にしてあることです。食べず嫌いが克服できるのは素晴らしいこと。

それはそれとして、まずいものがいつまでも残る場合、どうしたらいいんだか。

「まずいジャムをおいしく食べる方法はありますか」
という質問を、ヤフー知恵袋で見つけました。

いずれ悩みはみな同じ。

料理の下味に、タルトの砂糖代わりに、と、さまざまなアイデアが出されているのかと思いきや、返答はたったひとつでした。

「レモンと砂糖を足すといいですよ」

多少なりとも味にアクセントがついた、
と、質問者は喜んでおられるようでした。

ワタシもまたこれが大いにヒントになりましたね。

うちのまずいほうのジャムは酸味と甘みはチャンとあるので(ないのは香りと、やはり究極的に『美味しさ』が、ない)、レモンと砂糖を足した日にはさらにまずくなるのは必至。

何にも足さなきゃいい、逆説的ですがそういうヒントをいただきました。どうするかというと、おいしいジャムを食べる時にちょこーっと付け足す。

バーター、です。ホラ、TVドラマなんかでも、人気俳優と同じ事務所の格下タレントが組として出演してたり、しますよネ。

ワタシなどこの方法で、賞味期限が5年越しの煎茶をこないだの一時帰国の折にスーパーで買った新鮮な深蒸し茶に少―しずつまぜてうまあく片付けているんです・・

・・テナこと提案してみたんですが、家族からまるっきり無視されました。


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はっ。写真撮り忘れてたと気づくも寒くて外に出るのはちょっと。そこで冷蔵庫からハムのパックをとり出してパチリ。

前菜は、ニンジン千切りサラダ
主菜は、牛挽き肉のトマト詰め焼きとキャベツの詰め焼き、ねじりマカロニのペストソース(バジリコ・ニンニク・松の実のオリーブオイルソース)、いんげん塩茹で

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