立ち呑み日記・Mr.ロンリー [おとしごろ]

13歳のムスメが、「ミスターロンリー」を聞いている。

ホラ、「ジェットストリーム」のテーマ曲です。

あら懐かしいワ、と、身を乗り出したいところですが、ムスメがかぶりついているのは日本人のオカーサン(ワタシです)が知っているのとはずいぶん違います。

♪オラは死んじまっただー、
というあれみたいに、しょっぱながカン高い早回し風になっている。

「これ、ギャグの曲かなにか?」
と、聞いてみれば、ムスメは反抗期丸出しに、
「アコンの曲だけど、オカーサンみたいなとしよりは知らなくて当然」

としよりとはなによッ、
と、いきりたちそうになりましたが、アコンなるものを知らないのは確か。

検索したらたちまちに氷解しました。アメリカで大活躍するセネガル出身のミュージシャンにして音楽プロデューサーです。

「『エイコン』、が、正しい発音なのヨ」
と、アコンとフランス語発音丸出しのムスメのハナをあかしてやろうかとも思いましたが、まあやめときました。

デヴィッド・ボウイーだってフランスではダヴィッド・ボウイーですしね。

「ミスターロンリー」を基盤にしたアコンもといエイコンの「ロンリー」は、2005年、全英チャートで1位になったほど。

アフリカ系アメリカ人らしい感じで孤独を語りあげていきます・・

・・この、今風バージョンを聞いているうちに、懐かしのイージーリスニングのほうも久しぶりに聞きたいなあ、と、矢も楯もたまらなくなって来ました。

そこでユーチューブを開くと、たちどころに見つかります。

遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、
という城達也の名ナレーション、いつ聞いても胸に沁みますねェ・・

はるか雲海の上を音もなく流れる気流は・・
とこう聞き続けているとしかし、条件反射的に意識がふっととびそうになるんですね。

勉強してるフリして午前0時まで起きていて、階下で寝ている親にバレないようヘッドフォンで聞きながら、眠気と格闘したもンでした。

だったらちゃんと布団に入ってさっさと寝たらよさそうなものなんですが、分かっちゃいるけどやめられないとはこのこと。

「ジェットストリーム」聞きたさに、といいますか、「ジェットストリーム」の城達也のナレーション聞きたさに、毎晩がんばるわけです。

本当に雲海の上を飛んでいるような気持ちになりました。ただ、どこへ向かって飛ぶものかは想像もつかない。あのころ、パリといったら十代のワタシには縁もゆかりもない遠―いところだった。

「ジェットストリーム」は今や放送50周年を間近にしたFMの最長寿番組なんですってネ。

現在の機長(パーソナリティー)は、俳優の大沢たかおだそうです。ユーチューブで聞いてみると、甘く優しい声で、これもまた素敵。

直行便でほんの12時間の一時帰国が、まぶたに浮かんでまいります・・

そう、まぶたに浮かんで
「まいります」
って、言うんですヨ。

この、最近あんまり耳にしない「まいります」が昭和時代風で、大沢バージョンでもまた、当時の、外国旅行に憧れた気持ちがよみがえってまいります。


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写真の腕が悪いせいで木があんがい高く見えますが、けっこう低い位置に「巣」ができているんですヨ、青少年がちょこっとよじのぼれば手が届くくらい。

前菜は、すいとん入り長ネギと玉ネギの和風だしスープ
主菜は、コルドンブルー(七面鳥ささ身のハムチーズはさみ揚げ)、レンズ豆のトマト煮込み、ブロッコリー塩茹で

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