立ち呑み日記・コンドーです [ワルガキ]

「コンドーです」
を、11歳のムスコが、またやりだした。

ホレ、目のほうへ落ちてくる髪をザバッとふるあれ。

自意識ってのはまず髪の毛の先に宿るんでしょうナ、「コンドーです」の始祖(?)近藤正臣さまは、先日ユーチューブの「徹子の部屋」で拝見しましたけど今は銀髪の好々爺におなりで、「コンドーです」はまるでおやりになってませんでした。

ムスコは去年の今ごろからやりはじめ、今年初めに最潮時を迎えました。「コンドーです」と、頭をふるばかりでなく、右耳後方から髪をかき集めて片目を覆うばかりまでになった。

無理までして髪を前にやるゲゲゲの鬼太郎、テナ様相です。

「ちゃんと目ェだしなさい」と叱咤すれば、
「見えてるし」

「ヘンテコな髪形ッ」と、くさせば、
「気に入ってるし」

そのうちに長い前髪のせいで常時首をかしげているまでになったんですね。

「首まっすぐしなさい」と、こぼせば、
「普通の姿勢だし」

体育の先生から保護者呼び出をもらうまでになりました。

気をつけの姿勢のみならず、持久走でも水泳でも首がいッつも曲がっているのは、ひょっとして
「発達心理に問題を抱えているのではありませんか」・・

とりあえず髪を切ろう、ということになりました。

これまでのようにオカーサン(ワタシです)がハサミを持ち出すと心からいやそうに逃げるので、人生お初の美容院を提案。

「カッコいい店なら行ってもいい」
とのことで、カッコいいかはあれとしてワタシがいつも行く店に予約をとって連れて行きました。

美容院の方って、心優しいですネ。

反抗期はじまりの心情をちゃあんとわかって、片目隠れたムスコをひと目見るなり
「あらカッコイイ!」

耳後方から髪を前方へ持って来ようというムスコの、
「『コンセプト』を、生かして切りますね」

子どもの頭ですから、チャッチャカチャーと、ものの10分ですっきりしました。その瞬間から、あれほどナナメにかしいでいた頭もまっすぐになったんですヨ。

やれ一件落着、と、思っていたんですが、髪は伸びますからまたぞろ「コンドーです」をやり始めたわけです。

で、数か月前と同じくおっとりがたなで美容院へ連れて行くと、美容師さんはあいかわらずニコニコと迎えてくれました。

その耳元へコッソリと、
「うんと短くしてちょうだい」

パチッと、イケメン美容師さんはこちらへウインクを、(まかせて)というようにくれたんですが、美容師とお客、正式にはお客の頭とは、親といえど第三者は介在させない強い絆(きずな)が出来上がるみたいなんですね。

美容師さんはオカーサンの注文を「ちょっとした参考」ぐらいにしかとらえず(としか思えない)、完成品は、目にかかりそうでかからない絶妙なところ。

「絶妙じゃなく、もっと短くして」
と、横から不服申し立てしたかったんですが、合わせ鏡をうっとり見ているムスコの、それはもうはれがましそうな顔見たら、マ、仕方ない、今日のところはよしとしましょうかネ。

ムスコの寝てる間に髪ひとすじチョキンとやっちゃえば
「いいだけだしナ」
と、実をいいますと思いましたです(ムスコには極秘)。


P1000358.JPG
この週末は連休なんですがとてもよく晴れてウレシイ。ワタシら家族がフロリダに行っていた(前回までの立ち呑み日記をご高覧くださいませ)先週のパリは真冬並みの寒さだったようです。

前菜は、トマトとツナのサラダ
主菜は、七面鳥ささ身ムニエル、ファルファーレ(りぼん型パスタ)の、ウスターソースを混ぜたカレーソース(残りもの)和え、いんげん塩茹で、グリーンサラダ


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