立ち呑み日記・河べり散歩 [おでかけ]
一点曇りなく晴れあがった連休(フランスもこの週末連休だったんですヨ)の最終日曜の午後も遅く、散歩にでも出ようかとのろのろ立ち上がりました。
久々に夫婦ふたりきりで、といいますか、うちのローティーン二匹は「行かない」ともう即答。せっかくの連休、思うさまパソコンいじっていたい、ト、まあそういうことです。
とりあえずセーヌ河べりにでも出てみますか。
テレンコ歩み出しかかったところで、家財道具を隙間なく積みこんだボックスカーから、ムスメのなかよしサミアちゃんとオカーサンが顔を出しました。
向かいの、官舎に住んでいるサミアちゃん一家は、なんと引っ越しだそうです。
官舎は定年になったら出ないとならないので市営住宅へ何年も前から申し込んでいたところ、この四月末に急に空きが出た。
この官舎にはムスコの大親友マチスくんも住んでいて、ムスメとサミアちゃん、ムスコとマチスくんの四人組でおやつ持って近所の公園に繰り出したもンでした。
マチスくん一家も去年、将来を見越して引っ越しているので、これで小学校時代のご近所四人組はいよいよ解散。
時は過ぎますねえ・・
・・と、ややしんみりしながらテレンコ続けると、割にすぐさま河岸にぶつかります。
セーヌ河岸にはブキニストという屋根付きの箱に並べた古本屋が風物詩なんですが、これを横目に石の階段を河べりまで下りて行きます。
水際すれすれには、座りこんでピクニックしている善男善女がずらり。反対側の芝生の植込みやベンチでもまた善男善女がそれぞれにペットボトルやワインを囲んでいます。
使い捨てコップでなくれっきとしたワイングラスで赤ワインを賞味しているグループがいたのでつい目が釘づけになると、案の定英語の会話が耳に入ってきました。
ホラ、よく英国製でバスケットに納まったピクニック用のガラスや磁器製の本格食器セット、見たことありません?
英国人はせっかくのおいしいものはちゃんとした食器で賞味しないと味気なく感じるものなんだそうです。
フランス人はどちらかというと実(じつ)をとるほうで、ピクニックの食器にはこだわらないように思います。手頃値段のワインを、使い捨てコップで気軽にいく。つまみも、買ったなりからじかにつまむ。
うちらも何か持って来ればよかったナ。
「プロスタグランジン」
と、しかしワタシのオットは理系なものですから河辺のピクニックなどさして目にもとまらず、不意に口を開けばそういうこと言い出すんですね。
テレンコ歩んでいる先に、柳の大木が触手を揺らしている。
柳には鎮痛の働きがあることが太古の昔から知られ、それをヒントに開発されたのがアスピリンで、その鎮痛作用の源がプロスタグランジンなるたんぱく質の分子なんだそうな。
「あらまあそうなの」
と、ツマ(ワタシです)はしみじみ関心深そうに生返事しながら、水面を往来する遊覧船に手をふります。
柳の木の向こうでは社交ダンス愛好家たちがアルゼンチンタンゴに興じていたので、踊りに不調法なワタシら夫婦はその背後にベンチを見つけ、傾きかけた日を浴びながらしばし眺めることにしました。
ダンス愛好家たちを避け、のーんびりしたところをパチリ。
前菜は、鶏出汁の野菜ポタージュ
主菜は、ベシャメルソースをかけた鶏ロースト(の残り)・じゃがいもロースト(の残り)・カリフラワー
久々に夫婦ふたりきりで、といいますか、うちのローティーン二匹は「行かない」ともう即答。せっかくの連休、思うさまパソコンいじっていたい、ト、まあそういうことです。
とりあえずセーヌ河べりにでも出てみますか。
テレンコ歩み出しかかったところで、家財道具を隙間なく積みこんだボックスカーから、ムスメのなかよしサミアちゃんとオカーサンが顔を出しました。
向かいの、官舎に住んでいるサミアちゃん一家は、なんと引っ越しだそうです。
官舎は定年になったら出ないとならないので市営住宅へ何年も前から申し込んでいたところ、この四月末に急に空きが出た。
この官舎にはムスコの大親友マチスくんも住んでいて、ムスメとサミアちゃん、ムスコとマチスくんの四人組でおやつ持って近所の公園に繰り出したもンでした。
マチスくん一家も去年、将来を見越して引っ越しているので、これで小学校時代のご近所四人組はいよいよ解散。
時は過ぎますねえ・・
・・と、ややしんみりしながらテレンコ続けると、割にすぐさま河岸にぶつかります。
セーヌ河岸にはブキニストという屋根付きの箱に並べた古本屋が風物詩なんですが、これを横目に石の階段を河べりまで下りて行きます。
水際すれすれには、座りこんでピクニックしている善男善女がずらり。反対側の芝生の植込みやベンチでもまた善男善女がそれぞれにペットボトルやワインを囲んでいます。
使い捨てコップでなくれっきとしたワイングラスで赤ワインを賞味しているグループがいたのでつい目が釘づけになると、案の定英語の会話が耳に入ってきました。
ホラ、よく英国製でバスケットに納まったピクニック用のガラスや磁器製の本格食器セット、見たことありません?
英国人はせっかくのおいしいものはちゃんとした食器で賞味しないと味気なく感じるものなんだそうです。
フランス人はどちらかというと実(じつ)をとるほうで、ピクニックの食器にはこだわらないように思います。手頃値段のワインを、使い捨てコップで気軽にいく。つまみも、買ったなりからじかにつまむ。
うちらも何か持って来ればよかったナ。
「プロスタグランジン」
と、しかしワタシのオットは理系なものですから河辺のピクニックなどさして目にもとまらず、不意に口を開けばそういうこと言い出すんですね。
テレンコ歩んでいる先に、柳の大木が触手を揺らしている。
柳には鎮痛の働きがあることが太古の昔から知られ、それをヒントに開発されたのがアスピリンで、その鎮痛作用の源がプロスタグランジンなるたんぱく質の分子なんだそうな。
「あらまあそうなの」
と、ツマ(ワタシです)はしみじみ関心深そうに生返事しながら、水面を往来する遊覧船に手をふります。
柳の木の向こうでは社交ダンス愛好家たちがアルゼンチンタンゴに興じていたので、踊りに不調法なワタシら夫婦はその背後にベンチを見つけ、傾きかけた日を浴びながらしばし眺めることにしました。
ダンス愛好家たちを避け、のーんびりしたところをパチリ。
前菜は、鶏出汁の野菜ポタージュ
主菜は、ベシャメルソースをかけた鶏ロースト(の残り)・じゃがいもロースト(の残り)・カリフラワー
2016-05-11 06:17
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