立ち呑み日記・怪電話 [ワルガキ]
「オカーサン、よく聞いて、」
と、お昼、マカロニにバジリコソースを和えていたところで、13歳のムスメから息せき切った電話が入りました。
うちは学校から近いので、お昼はいったん帰って食べるんです。
「今、テロリストが学校に爆弾を仕掛けたっぽい」
ハイハイわかりました早く帰ってらっしゃい、
と、聞き流して電話を切ろうとしたら、
「マジだってばッ」
午前中最後の授業中、緊急サイレンが不穏に鳴り響き、生徒一同校庭に集められた。
厳しい表情をたたえた校長先生が一段高いところにあがり、
「構内に爆弾を仕掛けたと電話が入りました」
この学校だけでなく、近隣6校に同様の電話があったそうな。
「一刻も早く避難しなさい」
というので、とるものもとらず校外に出た。
「今、学校前の道路で足止めになってる」
電話の背後から、いかにも十代らしいキャーキャー声が聞こえてきます。
ムスメの二学年下にいるオトウトはというと
「担任の先生が引率してるはず」
心配なので行って見ることにしました。学校は目と鼻の先です。
階下に下りると、身を縮めるほどの寒さでもなく、お昼のことでどのカフェもにぎわっています。緊迫した雰囲気などまるでなし。
でも学校に近づくと、いつもとは様子が違いました。高校生たちがみっしりひしめいている。それを取り囲み、機関銃を提げた迷彩服の兵士やジープみたいな軍用車が壁を作っています。
ちょっとちょっとォ、
と、オカーサン(ワタシです)は校長と軍の指揮官をそのへんに正座させたい心境になりましたね。こォんなに生徒たちがダンゴになってたら、ホォントに爆弾投げ込まれようものなら大惨劇じゃないのッ。
各教科の先生の引率で、三々五々、大小ある近くの公園へ分散させたらどうなのよッ・・
・・と、毒づきながら(心の中で)見回せば、高校生たちは実に楽しそうにおしゃべりに精を出している。
理科の実験途中に緊急避難となったらしく、白衣の生徒たちが少なからずいます。
後で知りましたが、ワタシが見にいったときには怪電話は愉快犯とうすうすわかって来たので生徒たちも落ち着きを取り戻していましたが、当初は、ことに中学生は騒然だったそうです。
(もう二度とオカーサンオトーサンに会えない、かもしれない)
と、なにしろ昨年のテロがありましたから、一同悄然としたそうな。
女子生徒一人が泣き出たのが連鎖しだし、ムスメもグッと涙をこらえたそう。
親にあんなひどいこと言っちゃった(しちゃった)、
と、嗚咽しながら反抗期の路上大反省大会になったといいますから、みんなそうとうなショックでした。
中学第一学年のムスコのほうは、担任の先生の引率で教室にとどまり終始静粛に待機していたようですが、なにしろお昼帰宅組は学食不可ですから、すきっ腹抱え
「このまま死ぬのかと本気で思った」
午後一番にすべて解除。何ごとも無くよかったです。
いかにもフランスらしく緊急連絡網みたいなものは一切なく、午後の授業もあるんだかないんだか、ムスメは教室に置いたなりの荷物をとりに学校へぶーらぶら向かいました(ムスコは午後の授業がなくなり欣喜雀々)。
夕方、パンを買いがてら通りかかったプチレストランをパチリ。いいなァ、こういう店でゆーっくり晩ごはんしてみたいなァ・・
前菜は、ニンジン千切りサラダ
主菜は、エイヒレのフレッシュクリームとケッパーのソース、カリフラワー塩茹で、塩茹でマカロニ
と、お昼、マカロニにバジリコソースを和えていたところで、13歳のムスメから息せき切った電話が入りました。
うちは学校から近いので、お昼はいったん帰って食べるんです。
「今、テロリストが学校に爆弾を仕掛けたっぽい」
ハイハイわかりました早く帰ってらっしゃい、
と、聞き流して電話を切ろうとしたら、
「マジだってばッ」
午前中最後の授業中、緊急サイレンが不穏に鳴り響き、生徒一同校庭に集められた。
厳しい表情をたたえた校長先生が一段高いところにあがり、
「構内に爆弾を仕掛けたと電話が入りました」
この学校だけでなく、近隣6校に同様の電話があったそうな。
「一刻も早く避難しなさい」
というので、とるものもとらず校外に出た。
「今、学校前の道路で足止めになってる」
電話の背後から、いかにも十代らしいキャーキャー声が聞こえてきます。
ムスメの二学年下にいるオトウトはというと
「担任の先生が引率してるはず」
心配なので行って見ることにしました。学校は目と鼻の先です。
階下に下りると、身を縮めるほどの寒さでもなく、お昼のことでどのカフェもにぎわっています。緊迫した雰囲気などまるでなし。
でも学校に近づくと、いつもとは様子が違いました。高校生たちがみっしりひしめいている。それを取り囲み、機関銃を提げた迷彩服の兵士やジープみたいな軍用車が壁を作っています。
ちょっとちょっとォ、
と、オカーサン(ワタシです)は校長と軍の指揮官をそのへんに正座させたい心境になりましたね。こォんなに生徒たちがダンゴになってたら、ホォントに爆弾投げ込まれようものなら大惨劇じゃないのッ。
各教科の先生の引率で、三々五々、大小ある近くの公園へ分散させたらどうなのよッ・・
・・と、毒づきながら(心の中で)見回せば、高校生たちは実に楽しそうにおしゃべりに精を出している。
理科の実験途中に緊急避難となったらしく、白衣の生徒たちが少なからずいます。
後で知りましたが、ワタシが見にいったときには怪電話は愉快犯とうすうすわかって来たので生徒たちも落ち着きを取り戻していましたが、当初は、ことに中学生は騒然だったそうです。
(もう二度とオカーサンオトーサンに会えない、かもしれない)
と、なにしろ昨年のテロがありましたから、一同悄然としたそうな。
女子生徒一人が泣き出たのが連鎖しだし、ムスメもグッと涙をこらえたそう。
親にあんなひどいこと言っちゃった(しちゃった)、
と、嗚咽しながら反抗期の路上大反省大会になったといいますから、みんなそうとうなショックでした。
中学第一学年のムスコのほうは、担任の先生の引率で教室にとどまり終始静粛に待機していたようですが、なにしろお昼帰宅組は学食不可ですから、すきっ腹抱え
「このまま死ぬのかと本気で思った」
午後一番にすべて解除。何ごとも無くよかったです。
いかにもフランスらしく緊急連絡網みたいなものは一切なく、午後の授業もあるんだかないんだか、ムスメは教室に置いたなりの荷物をとりに学校へぶーらぶら向かいました(ムスコは午後の授業がなくなり欣喜雀々)。
夕方、パンを買いがてら通りかかったプチレストランをパチリ。いいなァ、こういう店でゆーっくり晩ごはんしてみたいなァ・・
前菜は、ニンジン千切りサラダ
主菜は、エイヒレのフレッシュクリームとケッパーのソース、カリフラワー塩茹で、塩茹でマカロニ
2016-01-27 07:36
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コメント(2)
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お国柄でご時世ですから、笑い話ではないですね~。
でも何事もなくてよかった。
愉快犯とはとんでもないことですけど、
訓練だったと思うしかないのでしょうかねえ。
by 式守錦太夫 (2016-02-01 00:28)
翌々日にも同じ怪電話が今回と同じいくつかの学校にありました(うちの子どもらのところはなかったです)。さらにその翌日、ディズニーランドのホテルにピストルをかばんにしのばせた男がチェックインしたとニュースで大々的に取り上げられました。こちらはまだ取り調べ中です。
by ぐちぐち (2016-02-01 07:00)