立ち呑み日記・ワンピース [ワルガキ]

漫画単行本『ワンピース』に、11歳と13歳のワルガキ二匹が、いよいよハマり出しました。

いよいよというのは、必ずそういう時期が来てひと騒動あると日本語学校の先輩オカーサン方からじゅうじゅう聞かされていたから。

「こうゆう漫画は日本語で読みなさいってなんべんもゆってるでしょッ」
という日本人オカーサンの一言からはじまるひと騒動です。

『ワンピース』は流行伝染病のようなもので、うちの二匹がハマり出したということは級友もハマりだしたということです。

一般フランス人には読めない日本語の原語で読めるとなればどれだけうらやましがられるか(と日本人オカーサンは考える)。だいいち日本語の勉強になります。

が、日仏混血児たちは、あろうことか日本語版など目もくれないんですね。

なぜッ、と、日本人オカーサンらは目を血走らせるわけです。
「せっかく原作で読めるっていうのに、それに日本語でしか分からないニュアンスだってあるのにッ」

ジュンク堂で買ってあげるつもりよッ、
と、豪気なことを言い出した日本人オカーサンも知っています。

「でもちょっと高かったらブックオフも見てみるけど」
と、後で後輩オカーサン(ワタシです)に告白なさいましたが。ジュンク堂もブックオフもパリにあるんです。新品本は日本の定価の二倍くらいまでつりあがります。

日仏混血児はそんなことにはチラともなびきません。

なぜというに『ワンピース』は何十巻もあるので一人で全部買っていてはお小遣いがいくらあっても足りない。そこで仲間たちと、何巻から何巻までが誰、というように手分けして買い、みんなで回し読みする。

このとき一人日本語版では孤立して、貸し借りに参戦できなくなる。

「だからね、どうッしてもフランス語版がいいんだ」
と、子どもから切々と訴えられるんです。

雄吾(ユウゴ)くんチも当真(トマ)くんチも、絵麻(エマ)ちゃんチも真理(マリー)ちゃんチもそうでした。

これだけ前例を目の当たりにしたら学習しないわけにはいきますまい。『ワンピース』、と、二匹が言い出した時、日本語版のことを持ち出すのはやめました。

実を言いますと、その直前に10歳のムスコが『進撃の巨人』にハマったんです。

この夏日本で友だちにその存在をおしえてもらい、
「読んでみたい」
となった。

なら日本語でときりだすと、口とがらせ
「やだ、フランス語で」

息子さんの言う通りですヨ、
と、日本から遊びに来た二十歳のお嬢さんにくさされましたね。

「『進撃の巨人』といったら『ドラえもん』と違って子ども向けに書かれているわけでなし、日本語版ではせりふの意味がまるで解らないと思いますよ」

仕方なく近所にある、新刊と新古本を同時に扱っている本屋に行くと、『進撃の巨人』はフランスについ最近進撃してきたばかりで新古本は一ッ冊もまだないんです。

そして漫画って思いのほか高い。すぐ読み終わっちゃうっていうのに新刊6.2ユーロ(約860円)もする。

そこいくと『ワンピース』は新古本オンパレードで、1冊2ユーロ(300円)も安いです。新古本『ワンピース』、ひとまず1から10巻大人買いしました。


P1000075.JPG
いい天気だなあ・・と、歩きながらパチリ。ノートルダム寺院の横腹デス。

前菜は、カボチャポタージュ
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、いんげんとカリフラワー塩茹でとベシャメルソース

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