立ち呑み日記・保護者説明会 [ワルガキ]

この9月に中学に上がったムスコの学級の保護者説明会がありました。

フランスの学制は6・3・3制の日本と異なり5・4・3年制、日本だったら小学校5年2学期の年齢で中学1年となります。

「今まで小学校で一番大きかったのが、今度は一番小さくなる」
と、初日に一年生とその親を前にして校長先生が訓話をなさいました。

ムスコの公立中学は敷地内に県立高校および通称プレパと呼ばれる2年間のグランゼコール準備クラスがあり、生徒3千人からがひしめく大所帯です。

公立中学は県立高校と敷地を同じくしてはいても残念ながら右から左への進学叶わないんですが、生徒たちは同じ学食で食べます。

「プレパといったら二十歳の大人ですぞ」
と、校長先生。「きみたちが小さくすばしっこからといって学食で横入りしたりなど、大きいお兄さんお姉さん方を困らせないように」

「プレパの生徒ってすごーく大きいんだよ」
と、ムスコは初日にたまげて帰って来ました。「オカーサンの二倍は、ある」

ワタシは162センチですから、どんなに背が高いとはいえ二倍まではいかないでしょうけど、うんと大人っぽく感じるのでありましょう

この日もらってきた保護者説明会のお知らせには教室番号まできちんと記されていました。

うちにはムスコの二歳上にムスメがいるので今までにも何度か入ったことのある校舎、難なく指定の教室に着きます。

が、あろうことかそこには別のクラスの説明会が入っていた。フランスだなあ、と、こんな時思うんですね、どの親も自分の教室を探してウロウロしています。

そのうちにちゃんと教室が見つかり、何ごとも無かったごとく平然と会が始まるところもフランスらしいです。

こうして教室の中ほどに席を見つけてついてみると、わが生徒時代は遠くなりにけりと感慨深くならざるを得ません。

なぜというに、黒板にチョークで書かれている先生方のお名前が裸眼ではぼやけて読めない。黒板から手元のメモ帳に目を移すと、これまた瞬時には焦点が合いません。

勉強にはやはり「旬」があると突きつけられます。

それにしても改めてメガネをかけて見る黒板の字のきれいなこと。フランス人の書き文字はなかなか読みにくいんですが、そういうのとは一線を画しています。

「ノートのでかちび文字が多く見受けられますが、家庭で矯正してください」
と、フランス語(国語)の先生は手厳しいことおっしゃいました。

「今はパソコンのおかげで字が汚くても大丈夫などと思ってませんか」
と、技術の先生も割ってお入りになりました。「最近の就活の履歴書は、だからこそ手書きを求めるところが増えているんですよ」

字をきれいに書かせる、
テナ感じに、どの親も真剣にメモをとっています(ワタシも。日本語でですが)。

でもムスコのあの汚い字、前途多難だなあ・・、
と、不安がグッと押し寄せてくるのは否めません。ムスメの時で心得ているんですが、ノートやテストの筆跡も減点の対象になるんです。

いずれにしても、いよいよムスコの中学生活の始まり。フランスの中学は4年制、その後に受験はなく、後半2年の成績で高校が振り分けられます。


P1000060.JPG
歩きながらパチリ。

前菜は、野菜ポタージュ
主菜は、フランクフルトソーセージ、じゃがいもピューレ、いんげん塩茹で、グリーンサラダ


nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。