立ち呑み日記・錦糸卵 [ランチ]

日本から遊びに来た友人から長期保存できる錦糸卵をもらいました。

こんなのあるんですネ。

デワデワ、たからのもちぐされにならぬよう、ともにもらったちらし寿司のもとといっしょにさっそく食べることにします。

日本のこういうスグレモノの食べ物をいただくともったいなくて後生大事と戸棚にしまいこみ、はっと気づくと賞味期限が切れている、ということが、これまで何度あったことか(泣)。

錦糸卵って、なんだか胸がワクワクしません?

薄く、細く、黄色いお素麺みたいながられっきとした卵焼きで、冷し中華もちらし寿司もお蔭で「感じ」がでる。

一度でいいから錦糸卵のおテンコ盛りを手づかみでわしっとほおばってみたいナー、と、ワタシなど子どもの頃夢見たものでした。

当然ながら、今にいたるまでその夢叶わず。

「では叶えて進ぜよう」
と、今不意に神様が現れて、おごそかに告げられたらどうでしょうか。

「・・・あのでもやっぱりいいです」
と、すぐさまお断りしそうです。

なぜというに、大人になって久しい今では錦糸卵ばっかりそんなには食べたくない。

かといって冷し中華やちらし寿司にまるっきりないのはさみしいです。やはり、ちゃんとあってほしい。それも黄色いのがたーっぷり散らされていてほしい。

「だったらわしっといきたいであろうが」
と、神様に追及されそうですが、わしっとは行きたくないんです。

ノドつまりそう。やはり、ほどほどがいいです。

錦糸卵を家で作る時、ワタシはこれまで成功したためしがありません。薄焼きオムレツの乱切り、テナ感じになっちゃう。

クックパッドで調べてみたら、乾かし焼きにするには焼き上がってもすぐにはフライパンからはがさずにしばしそのまま置いておくといいんだそうです。

「火の前で待っていると長く感じるのでその間別のことをします」
というアドバイスが穿(うが)っています。

で、パサっとなったところで悠然とはがし、くるくる丸める。そのほうが細切りにしやすいそうで、なるほど、これなら乱切りになりそうにありません。

錦糸卵どーっさりは子どもの夢だなあ・・と、重ね重ね思いますね。

いえね、はるか昔になりますけど、通っていた女子校に「感謝音楽祭」という行事があったんですね。両親はもとより保証人や恩師を大講堂にお招きしてコーラスを聞いていただく。

仕事のある方が来られるよう午後6時ごろから始まり、幕間に持参のお弁当を食べていただくんです。

「感謝をこめて出来るだけ生徒手作りのお弁当を」
とのことで、がんばる生徒も多かったです(ワタシは親に来てもらいお弁当なしでズルく逃げました)。

当日、ワタシの席の斜め前の級友が恩師をお招きして、手作り弁当を得意げに「どうぞ」と差し出しました。背後からのぞきこむと、素敵な曲げ木のお弁当箱に錦糸卵がみーっしり敷き詰められている。

ヘーエおいしそうとさらにのぞきこむと、錦糸卵の下はおかずもなく白いご飯のみ。

親や先生や保証人の年齢になってみれば、まぶたが落ちてくるようなコーラス発表につき合わされる上に生徒の手作り弁当はちょっとあれかなと思います。


P1000057.JPG
窓からパチリ。秋深まってきました。

前菜は、トマトサラダ
主菜は、残り肉(ステーキ)とじゃがいもの赤ワイン煮、いんげん塩茹で


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