立ち呑み日記・近藤です [ワルガキ]

「近藤です、」
と、言わんばかりに髪をさっとふる10歳のムスコ。

この春先からこうです。ある日不意にやり出しました。

ムスコのヘアースタイルは、オカーサン(ワタシです)のハサミのままに結果的にそうなったコケシ風です。そのコケシの前髪が、目に入って邪魔なのかと当初は考えました。確かに毛先がまぶたすれすれまで来ている。

そこでいつものように台所の引き出しからハサミをとり出し、コケシの前髪をザキン、ザキン。

が、その直後にもう、
「近藤です、」
を、やるんですね。

「どうして?」
と問うても、いかにもフランス人らしく(さあね)と肩をすくめるのみ。

「自意識が芽生え始めたのねえ」
と、日本語塾の、アラフィー世代のワカコ先生に言われました。
「『近藤です』と言われたってわれわれ以外はもう意味わからないんじゃないかしら」

そう、かも、しれない。だいいち、朝ドラなどで見かける当の近藤正臣さまはもう、「近藤です、」をやりませんしね。

ひとはなぜ、時に「近藤です、」をやるんでしょうネ。ワタシなども子どものころはしょっちゅうでした。

なぜというに前髪が落ちてくる(気がする)。

「女子ッ、額に落ちかかった髪をどかそうと頭を振るのやめなさいッ」
と、全校朝礼の時など、号令台の教頭先生から厳重なるお説教があったものでした。

頭をふったところで髪はまた落ちてくるのみ、ピンどめでちゃんと留めるッ。

そう、パッチンどめで前髪をパッチンと留めたら「近藤です、」とはワタシなど縁がすぐさま切れました。

男子はどうだったんでしょうか。

あのころの男子は、イガクリまではいかなくてもうんと短くしている子が大半で、「近藤です、」は小学校中学年までは無縁だったように思います。

が、自我が芽生え始める高学年になり、髪を長めにする子が、出てくる。男子の「近藤です、」は、ここからですね。ホラ、フィンガー5の晃クンの髪形。あれなど「近藤です、」がとてもやりやすそうです。

「近藤です、」にはカッコつけもあるんですね。髪を振るボクったらカッコイイ・・

女子のカッコつけといえば、髪をかき上げるしぐさ、これに尽きます。

われわれもワンレンを気だるげにザバーッとやりましたよネ。それ以前のレイヤーカットないしは聖子ちゃんカットのときは耳もとから指を梳き入れました。さらにそれ以前は「おとめカット」で、顔の両横に落ちてくるひと筋をさらり。

男子の「近藤です、」、いつぐらいまで続くものなんでしょうかネ。

全校朝礼の教頭先生ならずとも、
「男子ッ(といいますかうちのムスコです)、その癖いい加減やめなさいッ」
と、一喝したい心境(じっさいしました)。

ところでムスコからは、
「オカーサン二度とボクの髪を切ってくれるな」
と、斬りつけられました。前はうちで切ってもらっていることを友だちにあんなにも自慢していたくせに(涙)。

ムスコのなかよしのジャンくんは先月あった海浜学校の直前、人生お初で美容院に連れて行ってもらい、以来、前髪を立たせ、ムースをつけて登校しています。


PIC_0332.JPG
この日曜日の午後、讃美歌みたいなのが聞こえてきたと思ったら、窓の下に行列がのびていました。ワタシはカトリックとは縁遠いので何の行事かは不明なんですが。

前菜は、野菜ポタージュ
主菜は、七面鳥ささ身のムニエル、レンズマメ煮込み、インゲン塩茹で

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