立ち呑み日記・歯の矯正 [ワルガキ]

12歳のムスメが、歯の矯正を始めました。

ワタシらのころは、歯の矯正をする子はクラスにほんの数人しかいなかった気がします。ワタシなど、中二の時に転校してきたアメリカ帰国子女の子の前歯に奇妙な金具がついていて、審美的目的で矯正する、ということを初めて知ったぐらいです。

ちょうどそのころ、英語の副教材にアメリカのジュニアハイスクールを舞台にした恋愛ユーモア短編小説をもらったんですが、このなかに
「にきびだらけのナンシーが笑うと矯正リングが陽の光を反射した」
テナ感じの一文があったんですね。

要はごく一般的な、この年齢特有に垢抜けない平々凡々たるローティーン少女の描写なんですが、当時はその「一般的」「平々凡々」というのがまるで理解できませんでした。

歯の矯正って特別な子がすることでしょ?

それでも先の帰国子女の子の話など聞くうちに、ワタシも出っ歯加減の前歯を矯正してみたくて親にかけ合いましたが、鳩が豆鉄砲くらったような顔されて終わりました。

当時の多くの親には歯の矯正といったら「シェー!」のイヤミぐらいまで強烈な出っ歯を目立たなくする治療で、そこまでではない場合は無縁、というふうにとらえていたのだと思います。

費用だってうんとかかりますしね。

その後われわれ世代は成人し、収入を得るようになって念願の歯列矯正を成し遂げた方があんがいおられるのではないでしょうか。

欧米で矯正の方法や概念は欧と米とでは異なり、米では離乳食が始まった段階でもう準備を始めるものだそうです。

永久歯が生えそろってから矯正でなく、最初から歯並びよく永久歯をはやす、というふうに考えるらしいです。

ムスメの小学校時代、クラスにアメリカ人の子がいましたが、小3くらいからもう矯正リングをつけてましたヨ。それもビーズ玉みたいなカラフルな装飾付きのうんと目立つもの。

どうせ傍目にリングとわかるなら目立たなくするのではなく、逆にカワイイものとして目立たせよう、という考え方のようです。

さて、ムスメの歯の矯正は、担当の先生との面接から始まりました。

人間の上歯と下歯は、ちょうど文箱とふたのように、上歯が下歯をすっぽり覆うようになっているものだそうな。

ムスメの場合はまず上顎を内側から器具で広げ、しかるのちに上下歯列を矯正する、とのこと。

費用は健康保険でまかなえる分と任意保険の分があり、
「かけている任意保険の会社に問い合わせて金額を明快にし、納得いかれたところで開始しましょう」
と、理路整然と女性の先生。

さっそく任意保険の会社に電話してみると、よくあることらしく打てば響くように会計リストがメールで届きました。

全出費の7割がたがこれら保険でまかなえるもよう(ホッ)。

ムスメは意気揚々と上あごに器具をはめてもらいましたが、
「オカーサンには口内のねじを毎日締めていただきます」
とのことで、先生から専用ねじを渡されました。

そこでムスメの口中のぞきこむんですが、ネジ穴の小さいことといったらオハナシにならない。

それでも何とか締め方を体得し、これから半年間、老眼のオカーサン(ワタシです)は重大な責務を負うことになります。


PIC_0337.JPG
本日出会った顔。

前菜は、ガスパッチョ(冷製トマトスープ)
主菜は、蕎麦の実団子、ベルギーチコリ蒸し焼き、コールスロー(キャベツサラダ)。ご招待受けてベジタリアンレストランに行きました。


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