立ち呑み日記・記念写真 [ワルガキ]

そのへんに腰掛けて12歳のムスメたちを待っていたら、一番に出て来たジャンくんが幼稚園のころみたいに屈託なく横に座ったので、なんだかグッときちゃいました。

ただ今、ムスメら男子女子各3名つごう総勢6名が遊びに来た「アクアブルヴァール」へ、迎えに来たところ。

「アクアブルヴァール」は南国の楽園みたいな波の出るプールで、ウォータースライダーが何本もあり、パリの子どもたちの人気スポットです。

入場料が12歳以上29ユーロ(約3200円)ですから、近所の小公園に遊びに行くのとはワケが違う特別な場所。

ただ今年度末で、気の合うどうしで記念に「行こう」ということに相談がまとまりました。みんな家族とは行ったことがありますが、友だちだけでは人生お初です。何日も前からムスメの欣喜雀々たることか。

オカーサン(ワタシです)は実のところ心配で、「行ってらっしゃい」とは即座に言えませんでした。

「波が危険なのよ」
と、ジャンくんのオカーサンもまたおろおろしてました。
「興奮した群衆にのみこまれて溺れたらと思うと・・」

やっぱり中までついて行こうと思いかけましたけど、よく考えてみれば泳ぎとなったら助けるどころか足手まといになるばかり、やはり彼らにまかせるほうがいいようてす。

「アクアブルヴァール」は12歳から保護者なしでも入場できることだし、ジャンくんのオカーサンも他の子のオカーサンも、危険なまねはしないよう口を酸っぱくして許可、と、あいなりました。

そこでオカーサン代表として、地下鉄での送迎を担うことになったわけです。

窓口でみんなが入場料を払っているのを見守り、コインロッカーに必要な2ユーロ玉をそれぞれちゃんと持っているかくどくど確認していると、
「ダイジョブ。バイバイ」
と、うんざり声で、ムスメ。

いったん家に帰り夕刻の時間を見はからって戻って来たわけです。

腰かけてひと息ついたジャンくんはさっと立ち上がり、後からやってきた他の子たちと合流して、
「写真、写真」

プールには専門カメラマンがいてスナップ写真をパチパチとり出口のところで販売している、ということをこれまでの経験からみんな知っています。

今回は日本人のオカーサン(ワタシです)が一枚買う約束になっています(大きな声では言えませぬがスキャンしてみんなにあげる心づもり)。

そうと決まっていたからか、なんと十なん枚も撮らせたもよう。

「買うのは一枚だけですよッ」

みんなでパソコン画面をのぞきこんで写真選びが始まったわけですが、改めて見る水着姿の彼らの、何と大きく逞しくなったことよ。

ジャンくんのみならず小学校はみんないっしょでしたから、校外学習の付き添いなどで笑い顔も泣きべそ顔も見て来ています。

ああだこうだと比較を重ね、男子3名が女子3名をおんぶした1枚を選びました。青春真っ盛り、テナ1枚。6名のなかの2名はすでにお誕生日を迎え13歳、ティーンエイジャーの仲間入りです。

「どうもありがとうございます」
と、写真のお会計をすませたら、小学校まではブロンドのロングヘアが星の王子様みたいだったジャンくんに低い男っぽい声で言われました。


PIC_0333.JPG
リュクサンブール公園を歩いていたら楽隊に出会いました。この公園はフランス国会の上院(参議院みたいな感じ)の前庭なので、これからその閣議の場で演奏があるもよう。

前菜は、トマトサラダ
主菜は、鯛塩焼き、じゃがいもピューレのグラチネ(おろしチーズ焼き)、しんげん塩茹で


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