立ち呑み日記・サブレを焼く [遊び]
ただ今春の学期休み中のヒマにまかせて、サブレを
「焼いてみたい、焼いてみたい、焼いてみたい」
と、熱望する、11歳のムスメ。
そういやうちにサブレの型がいっぱいあったナ、と、戸棚をごそごそしました。
この型は今生きていたら百歳を軽く越えるオットの伯母のもので、ワタシも以前はこれでよく焼いたものでした。
久しぶりに手作りサブレも悪くないナ、と、ムスメの希望を尊重し、つくってみることにします。
そうと決まればレシピですが、今より若いワタシが盛んに型抜きしていたころのは、どこへやったか。配合などそらで頭に入っていたはずなのに、今となってはこころもとないことこの上なし。
そこで再び戸棚をごそごそしたら、・・オオそうだったそうだった、このレシピ本を持っていたのだった。
『手作りの洋菓子』 松平知代著 永岡書店刊。
昭和52初刊の、翌53年第2刷。
ケーキ屋さんみたいなお菓子を作れたらなあ、と、中学生時分に本屋で何気なく手にとりそのままレジへ直行したのでした。
裏表紙にインスタントコーヒーの広告が掲載されています。
「とべ、ブレンディ。」
「翔(と)んでる女」という、新しい時代の自立した女性像がもてはやされていた当時、あっちでもこっちでも「とんで」た時代です。
この本をパラパラするとサブレのレシピがちゃんと載っていたので、これでいくことにします。
それにしてもこの本、結婚のときの荷物につっこんできたものですが、35年もの年月が過ぎていながらシミひとつありません。
なんとなれば眺めるのみで、つくったことなど一度たりッともなかったから。
今見てみると、「昭和の洋菓子だなあ・・」という写真がたっくさん掲載されてるんですヨ。スポンジのオムレツケーキやシューのスワン。
タルト生地も、今日のパティスリーならクッキーみたいなサクサクした練り込み生地が主流でありましょうが、この時代は喫茶店のアップルパイのような折り込みパイ生地です。
その折り込みパイ生地に真っ赤な缶詰チェリーを敷き詰めたチェリー・タルトや缶パインをのせたパイナップルタルト。
今日、缶詰フルーツをそのまま載せよというパティスリーレシピ本はそうないのではないでしょうか。しかし当時はすごくしゃれてましたね。そして自分も作ってみたいと心から夢見ました。
が、実現はしなかったんです。なぜというに、作ろうにもうちにはオーブンがなかった。
このころ電子レンジはもう実家の台所にありましたが、オーブンは洋菓子作りに特に凝っている母親がいる家庭以外には普及していなかったのではないでしょうか。
この本はなかなか売れたみたいで、今もアマゾンなどで古本が簡単に手に入るようです。
それが、どの古本も新品同様の美本で、シミや書きこみアリの商品などないもよう・・ということはおそらくこの本を手離したみなみなさまもうっとり眺めるのみで、オーブンをお持ちでなかった(と思う)・・
・・というなかで、35年の年月を経て初めてページを開いたなりでサブレを作ってみましたが、バターの芳香が立ちサクサクして、とてもいい味でした。
日曜の午後、ジャズを演奏してました。
前菜は、トマトとオイルサーディンのサラダ
主菜は、シュークルート(ソーセージ、酢漬けキャベツ)、いんげん塩茹で、細切りフライドポテト
「焼いてみたい、焼いてみたい、焼いてみたい」
と、熱望する、11歳のムスメ。
そういやうちにサブレの型がいっぱいあったナ、と、戸棚をごそごそしました。
この型は今生きていたら百歳を軽く越えるオットの伯母のもので、ワタシも以前はこれでよく焼いたものでした。
久しぶりに手作りサブレも悪くないナ、と、ムスメの希望を尊重し、つくってみることにします。
そうと決まればレシピですが、今より若いワタシが盛んに型抜きしていたころのは、どこへやったか。配合などそらで頭に入っていたはずなのに、今となってはこころもとないことこの上なし。
そこで再び戸棚をごそごそしたら、・・オオそうだったそうだった、このレシピ本を持っていたのだった。
『手作りの洋菓子』 松平知代著 永岡書店刊。
昭和52初刊の、翌53年第2刷。
ケーキ屋さんみたいなお菓子を作れたらなあ、と、中学生時分に本屋で何気なく手にとりそのままレジへ直行したのでした。
裏表紙にインスタントコーヒーの広告が掲載されています。
「とべ、ブレンディ。」
「翔(と)んでる女」という、新しい時代の自立した女性像がもてはやされていた当時、あっちでもこっちでも「とんで」た時代です。
この本をパラパラするとサブレのレシピがちゃんと載っていたので、これでいくことにします。
それにしてもこの本、結婚のときの荷物につっこんできたものですが、35年もの年月が過ぎていながらシミひとつありません。
なんとなれば眺めるのみで、つくったことなど一度たりッともなかったから。
今見てみると、「昭和の洋菓子だなあ・・」という写真がたっくさん掲載されてるんですヨ。スポンジのオムレツケーキやシューのスワン。
タルト生地も、今日のパティスリーならクッキーみたいなサクサクした練り込み生地が主流でありましょうが、この時代は喫茶店のアップルパイのような折り込みパイ生地です。
その折り込みパイ生地に真っ赤な缶詰チェリーを敷き詰めたチェリー・タルトや缶パインをのせたパイナップルタルト。
今日、缶詰フルーツをそのまま載せよというパティスリーレシピ本はそうないのではないでしょうか。しかし当時はすごくしゃれてましたね。そして自分も作ってみたいと心から夢見ました。
が、実現はしなかったんです。なぜというに、作ろうにもうちにはオーブンがなかった。
このころ電子レンジはもう実家の台所にありましたが、オーブンは洋菓子作りに特に凝っている母親がいる家庭以外には普及していなかったのではないでしょうか。
この本はなかなか売れたみたいで、今もアマゾンなどで古本が簡単に手に入るようです。
それが、どの古本も新品同様の美本で、シミや書きこみアリの商品などないもよう・・ということはおそらくこの本を手離したみなみなさまもうっとり眺めるのみで、オーブンをお持ちでなかった(と思う)・・
・・というなかで、35年の年月を経て初めてページを開いたなりでサブレを作ってみましたが、バターの芳香が立ちサクサクして、とてもいい味でした。
日曜の午後、ジャズを演奏してました。
前菜は、トマトとオイルサーディンのサラダ
主菜は、シュークルート(ソーセージ、酢漬けキャベツ)、いんげん塩茹で、細切りフライドポテト
2014-04-21 07:42
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コメント(2)
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後ろは鍵ですよね。
凄すぎ (-_-;)
by タロサ (2014-04-22 18:35)
そうなんですヨ、タロサ様、この二、三年、パリに来た記念に鍵をつけるのが大流行なんです。重さで橋が落ちるのではないかちょっと心配ではあります。
by ぐちぐち (2014-04-23 04:58)