立ち呑み日記・三丁目の洋菓子 [おやつ]

昨日の立ち呑み日記で検索するうちに知ったんですが・・

ワタシらの母親世代が絶大な信頼と人気を独占したレシピ本が、あるみたいなんですヨ。

この本のお蔭でさまざまなしゃれた手作りお菓子が家庭に持ち込まれ、ひいては幼いワタシらの口に入ることとなったレシピ本です。

そもそもは発言小町で何とはなし目にとまった質問でした。

質問者は、お母様が愛用なさっていたお菓子のレシピ本を探しておられました。B6版大で縦書き、白黒の写真が多く入って青い表紙、友だちの家でも見たことがある・・

・・たったこれだけの情報ですゾ、それだというのに決定打の書名がずららららっと並んでいるんです。

『家庭でできる和洋菓子』 婦人之友社編集部刊

1960年初版発行で、「うちにもありました」「うちにも」「母は今でも使ってます」「これ一冊あれば他はいらないですよね」等々、どの方も熱烈なひと言をお添えになっています。

絶版ですが、1980年代初頭まで何刷も出版されたもよう。

「母から譲り受けた」「家にある一番古い本」等々、ブログにとりあげて思いを綴っておられる方も多くあり、それらをモザイクのようにつなげてみるとその全貌と素晴らしさがつかめてきました。

この本は語り言葉の読みやすい文章で、素敵な和洋菓子を手の届くものとして紹介しています。

当時の天火(オーブン)は今日のような細かな温度調節はできず、それを踏まえた上での作り方だったようです。

紹介されている洋菓子は、ショートケーキ、パウンドケーキ、タンバリングケーキ、エンジェルケーキ等々。トロンコなるケーキは現在のビュッシュ・ド・ノエル(とこう書きながら気づきましたが、トロンコはtronc、フランス語で「幹」です)。

どうです、これだけの洋菓子が『三丁目の夕日』の時代に家庭にもたららされていたわけです。

材料は、小麦粉、砂糖、バタ、卵、牛乳、ベーキングパウダー、それに香りづけのエッセンスが中心で、ブランデーやリキュール類は登場せず(らしいです)。

バタといったら高価で、しかも天火を備えた台所というと相当進歩的なオカーサン像が浮かび上がります。

とはいえオーブンがそう普及していたわけでもなく、無い家庭でもできるレシピもふんだんに掲載されていたことでありましょう。

どなた様かのブログで、偶然にもサブレーのページの写真がありました。その配合を見ると、昨日ムスメと作った1970年代のレシピより砂糖の量が多いんですヨ。健康志向の概念はまだありませんでしたしね、素材はぜいたくに使っています。

この本に、当時のオカーサンたちは自分の配合などを時にメモしながら愛用したようです。

今日でもアマゾンなどで手に入らないこともないんですが、「汚れあり」「書きこみあり」が多いようなのは、そのせいでありましょう。

亡き祖母から譲り受けたこの本を開いてみると、倍、倍にした配合が祖母の字で書きこまれてあり、しゃれたお菓子をたくさん作っては隣近所に配っていた姿がしのばれた、と、語っておられるブログもありました。

この本、ぜひとも一度手に取ってみたいものです。


P1020112.JPG
こちらは復活祭の連休でした。

前菜は、鶏ガラでとった野菜スープ
主菜は、七面鳥のささ身ソテー、ブロッコリーと短冊ニンジン、半折りスパゲッティーと残りのトマト赤ワインソース



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