立ち呑み日記・宅配スシ [食前酒]

9歳になったムスコのお誕生会で、宅配のスシ(寿司、ではありませぬぞ)をとりました。これは子ども用でなく大人用です。

こちらの子どものお誕生会はたいてい午後3時ごろから6時ごろまでで、指定の時間に親御さんが迎えに来ます。

このときにちょっと一杯やりませんか、と、声をかけてみたんです。食前酒の時間ですしね。子どもらも手をのばすことを考え百個入りセットを奮発しました。

寿司おけではなく、デコレーションケーキのような化粧箱で来たんですが、フタに手をかけるや酢飯と具材がまじりあった、なつかしくも食欲をそそるにおいがフワンとたちます。

注目が集まる中フタをぱっとを開けた瞬間の「アー!」というみんなの歓声・・

それにかぶさるように、日本人オカーサン(ワタシです)の「アーア」とつい口をついちゃった落胆の声・・

スシは寿司にあらずと頭ではわかってはいるものの、一分の期待をどうーッしても、かけちゃうんですね。なにしろ目をつぶってにおいだけだとお寿司そのものですからね。

さて気を取り直して、みなさんに付属品の割りばしやおしょうゆを配りましょうか。おしょうゆはフタつきお小皿になっていて、フタを引きはがせばそのまま使えます。しかもたっぷりある。

フランス人の中にはおしょうゆがしょっぱすぎて好まない人がいるので、テリヤキソースという焼き鳥のたれ風も同数ついています・・・と思ったら今回はそれだけでなく「スパイシーマヨ」というのもついてました。

みなさん食べ慣れていると見えて、手際よく三つのたれを開けて自分の前に並べておられます。

つまり、つけるのはひとつと決めるのではなく、時におしょうゆ、時にテリヤキソース、また時にスパイシーマヨと、いろいろな味をたのしむわけです。もはやスシは寿司の遠い親戚とさえも言えなくなってきました。

ワタシとしては、寿司の立役者であるべき海苔がないがしろにされているのが実に実に心苦しかったです。

よーく見ると、巻き寿司のなかに入っているんですヨ。ただ、海苔が内側に来るよう巻いてある。代わりに薄焼き卵やサーモンやアボカドの薄切ドで巻いて、黄色、オレンジ、緑がふんだんにちりばめられた満艦飾。

黒が前面に出ると、パーティーの色味としては地味すぎますからね。

つまんでみると、あらマ、悪くない。口の中で酢飯がほどけ、キュウリとクリームチーズやらエビフライとアボカドやらとしっくり混ざります。

お米入りサラダであるニース風サラダのひと口版、テナ感じでしょうか。

「それをスシと名乗るとはけしからぬッ」
と、思われた方もおられましょうが、日本の回転寿司も今や目新しい具材がいろいろあるみたいですヨ。「スシロー」で言うなら、ミートボール、牛塩カルビ、焼き豚ねぎまみれ、生ハム、等々。

家庭の手巻き寿司の具もまたいろいろのようで、クックパッドによると、ツナマヨレタス、から揚げ、魚肉ソーセージ等々。

そういうお寿司も気軽でいいですが、鮮魚のきりっとしたにぎりもたまには食べたいもンですねえ・・(うっとり遠い目)。


P1010743.JPG
子どもはこっちです。ケーキは少々焦がしちゃったので粉砂糖でカムフラージュ。

前菜は、トマトとコーンのサラダ
主菜は、仔羊腿肉ソテー、じゃがいもピューレ、いんげん塩茹で、グリーンサラダ


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