立ち呑み日記・マスタード [買い物]

朝市のマスタード屋さんとすっかり顔なじみになりました。(2013年11月10日の立ち呑み日記をご高覧ください)http://tachinominikki.blog.so-net.ne.jp/2013-11-10

たまたま買ってみた粒マスタードが、すごおくヨロシかったんです。

どんなふうにヨロシいかといいますと、これってもしかしてお醤油がかかってる? と、思わせるようなうまみがあって辛さまろやか。

「そりゃそうでしょ」
と、胸を張るマスタード屋さん。「この銘柄を、有名シェフがこぞって厨房で使ってるんだよ」

ポール・ボキューズとかあとほらエートエート・・と、そのあとが続きませんでしたが、じっさいその通りだろうと思います。

なにしろいつも行く肉屋さんにも同じマスタードが置いてあるのに気づいて聞いてみたら、肉屋のご主人もまったく同じこと言ってましたからね。

ポール・ボキューズとかあとほらエートエート・・

「うまみで辛味が抑えられているマスタードなのさ」
とは、食通の親戚。食通が家に常備しているマスタードがまさにこれだったんです。

フランスでマスタードいえばディジョンが有名ですが、この銘柄はそのお隣り町ボーヌのもの。全体的に言ってディジョンのは酸味が強くてボーヌのはまろやか、と、食通は区別するんですが、果たして真実なのか。

いずれもブルゴーニュ地方のワインどころで、ワインの副産物ともいえるワイン酢にマスタード粒を漬け込み、それぞれのレシピで蜂蜜や香辛料を加え味つけしていくものだそうです。

ワタシなどマスタードといったらメーカーが違うだけで似たり寄ったりだと思いこんでました。

「そう、フランスのはまったく似たり寄ったりだね」
と、顔をしかめるのは、スイス人の知り合い。「フランスのマスタードってなんだってああバカッ辛いんだか」

ボーヌ産のこのマスタードでさえ「辛すぎる」と切り捨てます。スイスのマスタードは香りがありながらまろやかで子どもでもダイジョブなほどに辛くないのだそうです。

しかしワタシなどマスタードというからには多少なりとも辛味がないとつける甲斐がない気がするんですが・・

・・と思ってしらべてみたらマスタードって辛い国と辛くない国が、あるんですネ。

スイスのお隣りドイツは辛くない、どころか甘い。甘いマスタードをソーセージにたーぷりまぶして食べるものだそうです。

アメリカもまた、辛くない。国民食とも言えるホットドッグを食べる時は各自が調味料や酢漬けキャベツを自由にはさむことになっていて、マスタードをごーってりつける。辛くないからこそのごーってりで、酸味が食欲をそそるのだそうです。

そういえばマクドナルドのチキンナゲットについてくるハニーマスタードって、まるで辛くないですよネ。

日本は和がらしのお国柄で、当然辛い。和がらしはカラシナの実を粉末にしたもので水に溶け出ることで、辛味が増すのだそうです。

われわれが子どものころカラシをかくというときまってオトーサンの役割でした。

「コンチクショーッ」
なあんてわざと言いながら、より辛くなるようオチョコに割ばしで猛烈にかきまぜていたものでした。


P1010750.JPG
地下鉄の階段をのぼりながらパチリ。

前菜は、野菜ポタージュ
主菜は、白身魚のフライ、いんげん塩茹で、じゃがいもピューレ

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