立ち呑み日記・ピスタチオ [食前酒]
戸棚にしまい忘れていたピスタチオをぽつり、またぽつりとつまみ食いしながら、つらつら考えた。初めてピスタチオを食べたのって、いつだったかナ。
気がつけば、あった。しかもお酒の席に限定して、あった。
灰皿に殻が山盛りになっている、なんていう光景は、簡単に思い出せます。禁煙の昨今、この光景はもはや見られないものでありましょう。
殻を剥き忘れてぱくっといって、歯が折れそうになったことも、ままありました。ピスタチオはそれだけでおつまみに出てくるのではなく、「ミックスナッツ」に混じっているからなんですね。
つかんだものをロクに確認もしないでぱくっといくと、そういうことになります。それだけでなく、殻を剥いて食べるものと実のところ知らなかった、とも、言えます。
このころが、われわれとピスタチオの関係の始まりだったのでは、ないでしょうか。
どなた様かのブログで拝読したんですが、バブル期のトレンディ―ドラマで、西麻布あたりのバーで浅野ゆう子あたりが三上博史あたりと待ち合わせ、カクテルのつまみに
「ピスタチオ」
と、手慣れたふうにカッコよくたのむシーンが、あったそうです。
トレンディードラマに登場してしかるべきコジャレ感が、あったわけです。この点が、殻つきピーナツやアーモンドやカシューナッツと、一線を画するところです。
殻つきピーナツは南京豆ですからオバーチャンにも剥いてもらったし、アーモンドは「一粒で二度おいしい」し、カシューナッツは、たまさかに家族で中華料理の円卓を囲むと、鶏肉と炒めたのが、必ず出てきた。
そういう、家族の思い出の中に、ピスタチオは顔を出さないんですね。酒場で出会った仲。家庭に持ち込むわけにはいかない、恋。
この恋はどういう進展で現在に至るんでしょうか。間違いなく家庭に持ち込まれ、円満な関係を築くまでになっているわけですが。
1999年、三菱自動車工業から、低燃費の乗用車「ピスタチオ」が販売(2000年に販売停止)。「ピスタチオ」を店名にしたレストランやペットショップなども日本各地にいろいろあり、言葉の持つオシャレ感はいまだ健在といえましょう。
今ふと思い出したんですが、考えてみれば1990年代、日本からパリに遊びに来た友人と街歩きしてアイスクリームでも舐めようということになり表示のフレーバーを順次訳していってピスタチオが出てくると、
「え、なに?」
と、よく聞き返されたものでした。
おつまみのピスタチオが甘いアイスとは。クドいのではとワタシも長いこと敬遠でした。
日本で緑色のお菓子といったら、抹茶かメロン風味ですが、フランスでは間違いなくピスタチオ風味です・・
・・とまあそんなどうでもいいことを考えながら手と口が自動的に動き、おおイカンイカン、気づけば大量の殻が山をなしてました。
いまだクリスマス飾りが残っているレストラン発見。そろそろはずしてもいいんじゃ、ないでしようか。
前菜は、メロン
主菜は、ゆで卵とじゃがいもとニンジンと玉ねぎの赤ワイン煮、グリーンサラダ
気がつけば、あった。しかもお酒の席に限定して、あった。
灰皿に殻が山盛りになっている、なんていう光景は、簡単に思い出せます。禁煙の昨今、この光景はもはや見られないものでありましょう。
殻を剥き忘れてぱくっといって、歯が折れそうになったことも、ままありました。ピスタチオはそれだけでおつまみに出てくるのではなく、「ミックスナッツ」に混じっているからなんですね。
つかんだものをロクに確認もしないでぱくっといくと、そういうことになります。それだけでなく、殻を剥いて食べるものと実のところ知らなかった、とも、言えます。
このころが、われわれとピスタチオの関係の始まりだったのでは、ないでしょうか。
どなた様かのブログで拝読したんですが、バブル期のトレンディ―ドラマで、西麻布あたりのバーで浅野ゆう子あたりが三上博史あたりと待ち合わせ、カクテルのつまみに
「ピスタチオ」
と、手慣れたふうにカッコよくたのむシーンが、あったそうです。
トレンディードラマに登場してしかるべきコジャレ感が、あったわけです。この点が、殻つきピーナツやアーモンドやカシューナッツと、一線を画するところです。
殻つきピーナツは南京豆ですからオバーチャンにも剥いてもらったし、アーモンドは「一粒で二度おいしい」し、カシューナッツは、たまさかに家族で中華料理の円卓を囲むと、鶏肉と炒めたのが、必ず出てきた。
そういう、家族の思い出の中に、ピスタチオは顔を出さないんですね。酒場で出会った仲。家庭に持ち込むわけにはいかない、恋。
この恋はどういう進展で現在に至るんでしょうか。間違いなく家庭に持ち込まれ、円満な関係を築くまでになっているわけですが。
1999年、三菱自動車工業から、低燃費の乗用車「ピスタチオ」が販売(2000年に販売停止)。「ピスタチオ」を店名にしたレストランやペットショップなども日本各地にいろいろあり、言葉の持つオシャレ感はいまだ健在といえましょう。
今ふと思い出したんですが、考えてみれば1990年代、日本からパリに遊びに来た友人と街歩きしてアイスクリームでも舐めようということになり表示のフレーバーを順次訳していってピスタチオが出てくると、
「え、なに?」
と、よく聞き返されたものでした。
おつまみのピスタチオが甘いアイスとは。クドいのではとワタシも長いこと敬遠でした。
日本で緑色のお菓子といったら、抹茶かメロン風味ですが、フランスでは間違いなくピスタチオ風味です・・
・・とまあそんなどうでもいいことを考えながら手と口が自動的に動き、おおイカンイカン、気づけば大量の殻が山をなしてました。
いまだクリスマス飾りが残っているレストラン発見。そろそろはずしてもいいんじゃ、ないでしようか。
前菜は、メロン
主菜は、ゆで卵とじゃがいもとニンジンと玉ねぎの赤ワイン煮、グリーンサラダ
2013-05-01 03:31
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きっとこのレストランは、飾りが店内から見えないので、外すのを忘れているのでしょうね。
ピスタチオ、私のよく行く大宮のバーは、
ピスタチオの殻を噛む「ガチッ」
って音が気になって気になって、お通しから抜いてしまいました(笑)
by 式守錦太夫 (2013-05-01 20:48)
1月6日までにはずさなかったクリスマス飾りはそのままにしておかないと縁起が悪い、なんてこと言う人が、ヨーロッパにはいるんだそうです。
by ぐちぐち (2013-05-01 21:38)