立ち呑み日記・スカイプ長電話 [女子]

10歳のムスメが、パソコンにかじりついている。スカイプでおともだちと長々おしゃべりしているんです。

「オカーサン、『マンモスの卵』ちょうだい、はやく!」
と、狭い家の中を不意にどたどた走りこんできました。

『マンモスの卵』は、子どもの握りこぶしくらいあるうんと固いラムネのかたまりで、一回では舐め切れませんから、戸棚にしまっておいて何度も取り出しては、表面をペロペロやるんです。

画面の向こうで、なかよしのナンシーちゃんが棒つきキャンデーを舐めているのを見たら自分も何か食べたくなったのだそうです。

ただ今学期休みで、ナンシーちゃんはオカーサンの実家のあるアメリカのフロリダに、一家そろって里帰りしているところ。

フロリダとパリが、スカイプでつながっているわけです。

「シャラップ!」
と、画面の向こうでナンシーちゃんが、やいのやいのと横槍を入れてくる従兄弟(いとこ)たちに英語で一喝する声が、聞こえてきました。

未来どんなに科学が進歩してテレビ電話が発明されても、浸透はしないであろう、と、ワタシが小学生のころ、担任の先生がおっしゃってましたが。

なんとなれば、ひとは、ことに大人ともなれば、パンツ一丁だったりなど知られたくない状況がなきにしもあらず、テレビ電話ではそのプライバシーが露(あら)わになってしまう・・

テレビの深夜の再放送で、1970年代後半に製作されたとおぼしき日本のラブホテルのドキュメンタリーを観たことがあるんですが、そのなかでとあるラブホのオーナーも同じようなことを熱弁なさってました。

この方の経営になるホテルの赤電話コーナーでは、アリバイの効果音が、選べるのだそうです。

「今駅だけどちょっと遅くなる」(カンカンカン・・と踏切の音)
テナ具合ですね。

テレビ電話だったらそういうウソは絶対につけません。

しかし世の中はスカイプを容認した。それどころか、快哉をあげてとびついた。ほぼ無料、というのが、大きいのではないでしょうか。ウソはメールでもつけますしね(ウソついちゃイカン)。

小学生の女の子は長電話しますか? というお悩み相談を、インターネットで見つけました。

質問者も解答者も、「長電話」ということについては温かい目をお持ちなんですネ。みなさんおそらく全員女性で、小学生ではなく高校生からだが自分も長電話した、とのことで、「絶対だめッ」と、親から理解なく頭ごなしにやられたことを、辛い思い出としているんです。

だからこそわが娘のハシカのようなその時期をみとめてやりたい、が、電話代がただならないことになる。

「スカイプにしたらどうですか」
というアドバイスが多々見受けられました。

しかし、いくら無料とはいえ、画面にばっかりそうかじりついていていいものなんだか。こちらのオカーサン(ワタシです)も実のところ、ウーム・・と、ならないことも、ないです。

中学生の男の子のいるオカーサン仲間によると、息子クンはやるとしたらメールで、電話もスカイプもめったなことがない限り、見向きもしないそうです。


PIC_1203.JPG
フランスで5月1日はスズランの花を贈りあう日。「スズランで陽気に!」が合言葉。が、本日外は雨。

前菜は、メロン
主菜は、牛挽き肉ステーキ、じやがいも赤ワイン煮、モロッコいんげん塩茹で

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