立ち呑み日記・絶品バーガー [ランチ]

いつものパン屋にいつものように行くと、カウンターにいつもはない丸パンが4つ、残っている。ふっくらやわらかそうで、上に白ごまのほかカボチャの種のようなナッツがぜいたくにかかっています。

「新製品?」
と、聞いてみると、
「ハンバーガーのバンズ、レストランの注文品の余りだよ」

コレハコレハととびつきましたね。うちはワルガキ二匹がお昼にいったん帰ってくるし、ハンバーガーといったら大好物です。

ふだんはスーパーのパンコーナーにある特売品のバンズで作りますが、それだって自家製ハンバーガーのおいしさといったら。

肉屋でたった今挽いてもらった肉をさっと焼いてはさむわけですから、ファストフード店のがパッサパサに思えてくるほどです。

作るのも簡単です。

フランスの肉屋の牛挽き肉は客の目の前で挽くものなので、一人前120グラムあて
「形成してください」
と、たのみます。

ひと昔前は肉屋のご主人が石けん箱みたいな型にぎゅっと押しつけて形成してくれましたが、今の肉挽き機は挽き肉が出て来る口がそのまま「型」になっているので、右から左に楕円形が出来上がります。

家に帰ってこれをひとまず冷蔵庫にしまい、フライパンをあつーくしておきながら、薄切りトマト、レタスの葉、それにケチャップとマヨネーズを目の前に準備。

バンズは火にかけた金網でかるーくあたためておきます。

家族一同が食卓に着いたところで冷蔵庫から楕円の挽き肉をとり出してジャッと焼き、薄切りトマトやレタスとともに一気呵成とバンズへはさみこみます。

ケチャップとマヨネーズもたっぷり。

挽き肉は挽きたてなので芯はレアで赤く残しますが、ハンバーガーの場合はでも、ある程度焼きこんだほうがバンズとの兼ね合いからおいしいようにも思います。

マ、このあたりは好みでありましょう。

クックパッドで見かけるレシピでは、バンズまで手作りなさる方がけっこうおられるようです。たかがハンバーガーとあなどるなかれ、なかなか大ごとです。

さて、レストラン仕様の焼きたてバンズ、どんなにスバラシイことになるでしょうか・・

・・結果から先に言いますと、期待過大、でした。

いえね、そりゃもう、まずいわけないんですヨ、しかしただその、なんといいますか・・・

いつもならフォークとナイフを用いて賞味する牛ひき肉ステーキと、ちぎって食べるパンとの合体にアグアグッと噛みつくうちに、
(こんなにもあわてふためいて口に押し込まないとならないとはどうも残念)
テナ気持ちに、なぜかなっていくんです。

(イヤイヤ、おいしいハンバーガーを食べているのだ)
と、思い直してまたひと口。するとまた、
(せっかくの肉と、それに上等なバンズ「なのに」、一気にかぶりつくのは惜しいなあ)・・

・・この矛盾はどこから来るんでしょうか。どうやったらこのジレンマから抜け出せるのか。ハンバーガーにはやっぱり、多少なりとも「ジャンク」の部分が残っている方がいいんでしょうか。


P1000167.JPG
歩きながらパチリ。目の前の橋は映画「ポンヌフの恋人たち」のポンヌフです。

前菜は、トマトとツナのサラダ
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、いんげん塩茹で、グリーンサラダ

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