立ち呑み日記・ドイツ人気質 [追究]

ドイツ人ってどんなこと考えるのかなあ・・
と、目下思いを馳せているところ。

ドイツはフランスのお隣りで、鉄道ならパリから2時間半もいけば国境を越えます。

わがオットと同姓の亡くなった親戚がドイツ人で、生前たまにパリに遊びに来ましたが、ドイツ人気質がどんなだかまではよくわかりませんでした。

ひとつ言えたのは、顔を合わせるとフランス方(がた)はすぐ子どもの頃おいしかった食べ物の話を始め、ドイツ方(がた)は静かにそれを聞いている。

バカンス地の評判でいうと、ドイツ人といったら顕著です。

どんなに朝早く起きようが、プールサイドの寝椅子にドイツ人が場所とりのタオルをもう敷いている、というのが、欧州人の口によく上る「ドイツ人あるある」。

エコに並々ならぬ関心を持っている、というのも顕著です。

緑の党の躍進以来、どのスーパーでもレジを出たところに資源ごみ箱があり、今買ったばかりのものから紙類をメリメリ剥ぎ取り即座にポイするのだそうな。

常に最悪の状況を想定する悲観的な性格、論理的で感情論に流されず、政治に国民が強く関心を持って議論を尽くす、というのも、大きな特長だそうです。

その最大の例が、環境や安全をかんがみた結果、原発を廃止し、他のエネルギーに切り替えることとなった決議。

議論の際は全精力つぎ込んで多方面から喧々囂々(けんけんごうごう)、ところが一歩決議が出てしまうと今度は疑問を挟むことなく従う、という性質もあり、これなどはヒットラーの時代に悪い方向へ突き進む要因となりました・・

・・とまあ、なぜこんなにドイツ人気質のことを考えているかといいますと、つい先ごろ食器洗い機を新しくしたんですね。

初代に引き続き、品質に定評あるドイツ製です。

初代はなにしろ16年もちましたしね。この間、時に不具合もありましたけど、取扱い説明書が明快に方向を示してくれました。

洗浄半ばで止まってしまった場合、
「『おたま』を用いてまず水をかきだします」
と、使うべき道具まで具体的に明示。

今度の新しい機械は、これまでダイヤルだったところが電光掲示板になっただけで、使い方はおおむね同じです。

ダイヤル時代は1時間半の行程の「3」を、いつも選択していましたが、新しいものには同じ行程が「エコ」と名付けられています。

「『エコ』をお選びになるのが経済的にも環境にもおすすめです」
と、説明書にもハッキリ記されていました。

ところがこの『エコ』、3時間半もまわるというんですね。なぜにまたそんなにも時間がかかるのか・・

・・と、仰天しつつ説明書と照らし合わせて機械を見ていると、「スピード」なるボタンがある。

「『スピード』ボタンを合わせて押すと時間が半分以下に短縮され、にもかかわらず洗い上がりは同等です」

つまり、「エコ」と「スピード」を合わせて押せば3時間半の行程が1時間半ですむ、ト。

だったらですよ、なにも「スピード」ボタンなどつけず最初から1時間半の行程のみでいいと思うんですけど、ドイツ人はなぜこんな方式を採用したんだか、知りたくてたまりません。

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 一年ってホンッと早いですネ、もうクリスマスです。

前菜は、トマトとツナのサラダ
主菜は、七面鳥ささ身のムニエル、野菜クスクス、グリーンサラダ
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