立ち呑み日記・お化粧 [女子]

朝、学校へ行く前に、13歳になりたてのムスメが洗面所を占拠して、入念なお化粧にはげんでいる。

「13歳でお化粧?!」
と、思われるでしょうが(ワタシとて当初は思いました)、パリの中学生にとっては別に特別なことでもないみたいです。

11歳を迎えたころから、ムスメのなかよしたちがこぞってお化粧ポーチを持ち始めた。

このお化粧ポーチには、おのおのオカーサンのおさがりの口紅だの試供品の乳液だの、スーパーの買い物に行くオカーサンにくっついていきねだりにねだって買ってもらったペンシルなどが入っています。

当初は持つだけで晴れがましかったこのポーチを開けては、顔に塗ったり落としたりを繰り返して、遊ぶ。

「今日もスーパーについていく」
と、ムスメもまたお化粧ポーチの中身の貧弱さをいくたびも憂いましたが、日本人のオカーサン(ワタシです)は首を縦にふりませんでした。「日本に行くまで待ちなさい」

日本には100円ショップがありますからね。

そういうわけで、今やムスメのお化粧ポーチはなかなかの充実をみせています。

「でもやっぱりその年齢でお化粧とはねえ」
と、でもやっぱり日本の方々からなじられそうです。

中学生がお化粧するのってどう思いますか?
という質問を、yahooの質問箱で見かけましたが、
「どんどんおやりなさい」
という声はひとッつもありませんでした。

「お化粧している中学生を見かけるとバカみたいって思います」
と、手厳しい意見さえ、あった。

ムスメはというと、去年あたりまでipadの無料アプリでヴァーチャルメイクに凝ってました。口紅やらアイラインやらから選択して画面に顔を写すと、本当にメイクしたみたいに色がつく。

オカーサンもやってみて、というので、たまたまお風呂上りだったんですがどれどれと試したところ、われながらバケモノかとたまげましたね。

つくづく思い知らされましたが、われわれ世代はもはやファンデーションによる土台の均一化なしではすっぴんに色をのせたところでオハナシにならない。かの美魔女とてファンデーション抜きとはいきますまい。

そこいくと十代の肌のつやといったら、それこそメイクなど要らないほどです。

現にムスメのお化粧ポーチにファンデーションは、ありません。

ムスメがどんなお化粧をしているかといいますと、マ、重点的に目の周りですね、マスカラでパンダっぽくなる。

パンダっぽくなるから、化粧落としで落としてやり直す。

アイシャドウをグイグイ塗る。すると
「濃すぎ、キモ!」
ということになり、化粧落としで落としてやり直す。

「化粧品がもったいないでしょうが」
と、こぼせば、
「ちゃんと練習しとかないと顔と首の色が違うオカーサンみたいになっちゃう」
(ワタシもかつて同様のセリフを母親に投げつけたナァ)

ムスメのメイクへの情熱は、ムスメの人生において中学生の今が最高潮でありましょう。

意外に思われるでしょうが、メイクなしで外出など考えられない日本女性と反対に、フランス女性は日ごろすっぴんが多いんです。

「十代のころはお化粧に凝ったワァ」
と、すっぴんフランス女性の友人たちは、こぞって遠い目をします。


P1000124.JPG
ティユリー公園の入口で、なんとなくパチリ。映画「のだめ」などにも登場した公園です。

前菜は、ニンジン千切りサラダ、カブの千枚切りサラダ
主菜は、鶉(うずら)のマスカットとコニャックの蒸し煮、茹でたじゃがいも、モロッコいんげん塩茹で


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