立ち呑み日記・ロガリスム [追究]

わが人生においてフランス生活の期間が占める割合ってどのくらいかナ、ということに、ワタシはつねづね深い関心を抱いているんですね。

みなさんもそうじゃないですか?

生まれ故郷を離れてからの日々と親元にいた日々との比率といいますか割合って、気になりません?

ワタシはといえば、昨年とうとう、我が人生で日本での年月よりパリ生活の方が、長くなりました。

が、年月は確かにそうですが、そんな単純計算で、ホントにいいんでしようか。

だって考えてみてくださいヨ、20歳にとっての1年間は、40歳なら半年ということになる。ワタシも20歳のころ、1年といったらそりゃもう長かったです。1週間でさえ長かった。

1年のなかに、あまたのコンパあり、期末テストあり、学期休みあり学園祭あり、恋あり失恋が、あった。たくさんの映画を観て読書して、バイトにも精を出し、友と顔を合わせれば長々とお茶した。

それが40歳さえひと昔前となった今は、1年など「あっ」という間ですからね。ついこないだ新年を迎えたのに、まもなく年の瀬。

その縮尺でいったら、ワタシのパリの日々が人生の半分以上とほんッとうにいえるものなんだか。

こう測ってみたらどうでしょう。

「人生において1日が占める割合」として考える。すなわち、生まれた日で1/1、次の日が1/2、その次の日が1/3・・・と、順繰りに1/365までたすと、「満1歳の人生における1日の割合」となる。

2歳なら、1/366たす1/367たす1/368たす1/369・・・で、365日後の1/730まで。

こうやって足し算していけば、人生におけるある一定期間がどのくらいの割合になるのか明快になる、ン、じゃ、ないかなあ・・

どうです、われながらノーベル賞級のアイデア・・

・・テナことを、晩ごはんのときにワインをクイクイやりながらオット相手にダベッたんですね。

「ロガリスムだね」
と、理系のわがオット。1/1+1/2+1/3+1/4+1/5・・と、いうように順を追っているものを「ロガリスム(対数)」というんだそうです。

オットは、中学生のうちのワルガキがそのへんへ出しっぱなしにしていた、数学の授業で使う関数計算付き電卓に手を伸ばし、ポチポチやって1歳から5歳までたちまち算出しました。

「小さくて打ち間違えそうだから、あとはパソコンで計算するネ」

その結果が、こうです。

1歳  6,477
2歳  0.693
3歳  0.405
4歳  0.288
5歳  0.223
6歳  0.182
7歳  0.154
8歳  0.134
9歳  0.118
10歳 0.105
11歳 0.095
12歳 0.087
13歳 0.080
14歳 0.074
15歳 0.069
16歳 0.065
17歳 0.061
18歳 0.057
19歳 0.054
20歳 0.051
20歳~30歳 0.405
30歳~40歳 0.288
40歳~50歳 0.223

20歳までを全部足してみると、9.472。なるほど、二十歳までの日々は人生の中で占める割合が圧倒的。

「ただ、これって『記憶』については考慮に入れてないよね」
と、オット。

確かに、満1歳までの数値は群を抜いて高いながら、この時期の記憶といったら茫洋たるものです。

それにご覧になってのとおり、5歳の1年間と40歳から10年間の数値が、同じなんです。育児と家事と仕事に精一杯の10年間と、幼稚園年長さんの1年が同じでいいものやら。

ウムムム・・この計算、どうやら失敗でありましょうナ。


P1000094.JPG
歩きながらパチリ。

前菜は、カボチャポタージュ
主菜は、牛ステーキ、じゃがいもニンニクソテー、いんげん塩茹で、グリーンサラダ







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