立ち呑み日記・ウリカボチャ [主菜]
世の男性のみなさまにお聞きしたい。
みなさまはなぜ、カボチャがお嫌いなのか。
「男性の」と言いましたけど、13歳になるうちのムスメもまた
「おねがい、お皿の食べなくていいでしょ」
と、懇願する始末(うちはお皿のものは残さず食べる約束です)。
日本のカボチャよりねっとりして、うっすら甘いです。
「カレーかけちゃえばなんとかのみこめるよ」
というオトーサン(ワタシのオットです)ともども、10歳のムスコもまた味と食感わからなくしてのみこんでるありさま。
カレーは味消すために食卓に出てるわけではありませんッ(怒)。
「それ、キロいくらだった?」
と、巨大なウリカボチャをマルシェの農家直売の屋台で買ってからアジア食材店に入ったところ、お店のベトナム人のご主人に目くばせされました。
「うちの日本風カボチャ買えばいいのに」
「ただね」
と、ご主人は顔をしかめます。「野菜としてはキライだけどね」
ご主人は日本料理大好きで、日本人街の讃岐うどんの店へも地下鉄乗り継いで足を運ぶそうで、こういう店の天ぷらセットにはきまってかぼちゃの天ぷらがついてくるものだそうです。
これを初めて口に入れた時、「うえー」となったそう。
甘くてもっさりしてノド詰まりそうってのに、
「日本人はなんでまたカボチャをこんなふうにして食べるんだか」
カボチャは、茹でてタピオカと合わせ、ココナツミルクをかけまわしたデザートなら、
「大、大、大の大好き」
肌色の巨大なウリカボチャ、実はワタシ初めて買ってみたんです。
マルシェの農家直売の屋台に、秋口に入ったら、長細く(とはいっても太い)、これまた別の巨大な瓜が山と積まれていたんですね。
ハロウィーン飾りにする巨大カボチャと同じ味でスープ用、
と、おかみさんがおしえてくれたので、エッチラ担いで帰りました。
うちの家族はカボチャのスープといったら目がないんです。だからこそ、この見慣れない肌色のウリカボチャにもとびついたわけですヨ。
「『バターナット・スクウォッシュ』という名前だよ」
と、そのずっしりしたところを持ち上げながらご主人。「スープには不向き」
「シーシーシー」
と、列の背後にいた紳士が人差し指を上げました。シーsiはフランス語の否定文に対して肯定するときの言い方です。
「ねっとり、ビロードの舌触りだよ」
「マ、好きというならね」
と、ご主人はお客をたてながらも、肩をすくめます。
「それよりね、グラタンがうまいのよ」
スープにする要領で皮剥いて種をとり、大まかに切り分けたのを鍋に入れてうっすら水をはって蒸し煮にすると、ぐずぐずくずれる。これをおろしチーズと層に重ねて耐熱皿にのせ、上からもおろしチーズをどっさりかけて、焼く。
どうです、いかにも美味しそうではありませんか。
そこでスープ用のと合わせ特大二つを渾身の力で担ぎ、アジア食材店の用までたして、エレベーター無し最上階の我が家まで、どうにかこうにか帰り着いたわけですヨ。
結果的に、一方(スープにするほう)は溺愛され、一方は悪しざまにされることと、なった。
この違いは何なのか。
世の男性のみなさま、カボチャ嫌いのみなさま、おしえてちょーだいッ。
秋めきました。
前菜は、トマトサラダ
主菜は、焼き鳥(テイクアウト中華)、いんげん塩茹で、残りのカボチャのグラタン
みなさまはなぜ、カボチャがお嫌いなのか。
「男性の」と言いましたけど、13歳になるうちのムスメもまた
「おねがい、お皿の食べなくていいでしょ」
と、懇願する始末(うちはお皿のものは残さず食べる約束です)。
日本のカボチャよりねっとりして、うっすら甘いです。
「カレーかけちゃえばなんとかのみこめるよ」
というオトーサン(ワタシのオットです)ともども、10歳のムスコもまた味と食感わからなくしてのみこんでるありさま。
カレーは味消すために食卓に出てるわけではありませんッ(怒)。
「それ、キロいくらだった?」
と、巨大なウリカボチャをマルシェの農家直売の屋台で買ってからアジア食材店に入ったところ、お店のベトナム人のご主人に目くばせされました。
「うちの日本風カボチャ買えばいいのに」
「ただね」
と、ご主人は顔をしかめます。「野菜としてはキライだけどね」
ご主人は日本料理大好きで、日本人街の讃岐うどんの店へも地下鉄乗り継いで足を運ぶそうで、こういう店の天ぷらセットにはきまってかぼちゃの天ぷらがついてくるものだそうです。
これを初めて口に入れた時、「うえー」となったそう。
甘くてもっさりしてノド詰まりそうってのに、
「日本人はなんでまたカボチャをこんなふうにして食べるんだか」
カボチャは、茹でてタピオカと合わせ、ココナツミルクをかけまわしたデザートなら、
「大、大、大の大好き」
肌色の巨大なウリカボチャ、実はワタシ初めて買ってみたんです。
マルシェの農家直売の屋台に、秋口に入ったら、長細く(とはいっても太い)、これまた別の巨大な瓜が山と積まれていたんですね。
ハロウィーン飾りにする巨大カボチャと同じ味でスープ用、
と、おかみさんがおしえてくれたので、エッチラ担いで帰りました。
うちの家族はカボチャのスープといったら目がないんです。だからこそ、この見慣れない肌色のウリカボチャにもとびついたわけですヨ。
「『バターナット・スクウォッシュ』という名前だよ」
と、そのずっしりしたところを持ち上げながらご主人。「スープには不向き」
「シーシーシー」
と、列の背後にいた紳士が人差し指を上げました。シーsiはフランス語の否定文に対して肯定するときの言い方です。
「ねっとり、ビロードの舌触りだよ」
「マ、好きというならね」
と、ご主人はお客をたてながらも、肩をすくめます。
「それよりね、グラタンがうまいのよ」
スープにする要領で皮剥いて種をとり、大まかに切り分けたのを鍋に入れてうっすら水をはって蒸し煮にすると、ぐずぐずくずれる。これをおろしチーズと層に重ねて耐熱皿にのせ、上からもおろしチーズをどっさりかけて、焼く。
どうです、いかにも美味しそうではありませんか。
そこでスープ用のと合わせ特大二つを渾身の力で担ぎ、アジア食材店の用までたして、エレベーター無し最上階の我が家まで、どうにかこうにか帰り着いたわけですヨ。
結果的に、一方(スープにするほう)は溺愛され、一方は悪しざまにされることと、なった。
この違いは何なのか。
世の男性のみなさま、カボチャ嫌いのみなさま、おしえてちょーだいッ。
秋めきました。
前菜は、トマトサラダ
主菜は、焼き鳥(テイクアウト中華)、いんげん塩茹で、残りのカボチャのグラタン
2015-10-22 06:38
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