立ち呑み日記・ラーメンセット [ランチ]

「日本人ですか?」
と、お腹すかせて入った、日本人街の和食堂のカウンターに着いたら、ほぼ同時期に隣りについたフランス人青年に話しかけられました。

「この店で日本人に出会うとはめずらしい」

ンなこたァないでしょう、
と、立錐の余地なく混雑している店内を見回せば、あれマ確かに日本人の姿はなく、フランス人や外国人観光客の家族連れ、アジア人にしても韓国語や中国語のガイドブックをテーブルに載いている人たちばかり。

この店は、ワルガキの日本語塾が退けた後など前を通るといッつも混んでいて、入ったのは今回が初めてです。

本日は近くで所用をすませ、時分どきを過ぎてお腹がきゅうきゅうにすいているところで
(ラーメンセット食べてくかナ)
と、前のめりに日本人街へやって来たんです。

するとまあ、3時も近いというのにどの店も大変な行列。

そのなかで比較的列が短かったこの店の、外の写真メニューにラーメンセットがあるのを再確認してすぐさま決めました。

とにもかくにも
「しょうゆラーメンと餃子のセット、おねがいしまーす」

「日本料理お好きですか?」
と、隣りでも注文が終わった青年に声かけてみると、
「大っっっ好き」

日本人街には毎日のようにお昼を食べに来ているのだそうな。日本人だったら、この向かいにある日本人経営による讃岐うどん屋のほうが好みなのでは、と、うがった分析もしてみせます。

「こっちの店はどちらかというと欧米人好みだと思うんですよ」

確かに、日本人は前菜として枝豆の小皿を一人一枚あて抱え、空になるまで手を休めることなくもくもくと食べ続ける、テナことしませんよネ。

日本人がこの店に来ないなんてことはないと思いますが。現に日本人のオバサン(ワタシです)がここにいる。

そうこうするうちに、青年の前に牛丼が来ました。

青年は、(あ、たのみ忘れてた)という感じに中国人のウエイトレスさんへ、
「アイスグリーンティーおねがい」

見回すと多くのテーブルで、抹茶をといたような飲み物が林立しています。のんでみようかな、と、思わないこともなかったんですが、マ、カウンターに置かれたカラフの水道水でよしとしましょう。

青年は、牛丼にお醤油をじゃんじゃんかけて食べ始めました。なんでまた、と、聞きたいところですが、個人の好みもあることですしね。

「つゆだく」という日本語をおしえてあげてもよかったんですが、厨房にもフロアにも日本人はいないところで通じるはずもなく、なんとはなしに「当店の牛肉はブラジル産です」という貼り紙を眺めます・・

・・とそこへ、いよいよわがセットの餃子が登場、次いでしずしずとしょうゆラーメンも来ました。

お味はというと、日本でいうならデパートの屋上やスーパーの軽食コーナーなどによくある感じの、可もなく不可もない、安定したふつーうのおいしさ。

が、あまりに前のめりだったからか、スープを一滴残さずさらってもなおオナカイッパイにならず、店を出たその足で向かいの日本風菓子パン屋さんでミニカツサンド買っちゃいました。


P1000092.JPG
今宵の晩ごはんの牛肉。焼く前に冷蔵庫から出して室温に戻しているところデス。

前菜は、野菜ポタージュ
主菜は、フォーフィレ(牛肉)ステーキ、じゃがいもソテー、いんげん塩茹で、グリーンサラダ


nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 7

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。