立ち呑み日記・涼をとる [ランチ]

連日、20時過ぎてなお30なん度もある、パリ。(昨日の立ち呑み日記をご高覧ください)

涼をとるため、この週末はパリ市内五か所の大きな公園が深夜まで解放されたそうです。

どんな猛暑だって365日のうち長くても2週間ほど、しかも夏はバカンスに旅立つし、と、パリでクーラーがあるうちはまれで、暑いことおびただしいです。

また、付けようにも室外機を置く場所がない。

そこでてっとり早く着るものからとなるわけですが、道で見回すと老若男女ひと足早いバカンス仕様になってますナ。

朝晩は冷え込むし、南仏で見かけるような開放的な服装をしているのはふつう外国人観光客だけで、パリっ子は長ズボンやジャケット片手が多いものです。

仕事着ということもありますしね。

ところが今季はバミューダや薄手で露出のとても多いワンピースの人が、右向いても左向いても、いる。バカンス先で着ようとカバンに詰めこんだところから引っ張り出したんじゃないでしょうか。

それにしてもこう暑いとお昼に何食べたらいいんだか。

先刻マルシェの買い物帰りに通りかかったレストランのテラス席では、額の汗ぬぐいつつオニオングラタンスープをフーフーしているご夫婦を見かけました。

この炎天下になんでまた、と、アキレないこともないですが、こういう方々はおもに英国人観光客で、英国人にとってフランス料理といえばまずオニオングラタンスープのようです。

しかし、暑―いときに熱―い食べ物を食べるのは
「むしろよろしい」
と、いう方もおられますよね。

ワタシといたしましては、それは遠慮させていただきたい所存であります。

昨夜はカレーで、この暑さの中残りご飯を出しておいたら傷むので、冷蔵庫にしまいました・・

・・と、ここでピンと来たんですね。先日日本から遊びに来た友人からおみやげにもらった「冷や汁の素」で、食べてみよう。

冷や汁、みなさんご存知ですか? もともと宮崎県などの郷土料理で、21世紀に入ったころから全国区となった夏の冷たい味噌汁かけご飯。

ワタシも存在はもちろん知ってましたが、一度も食べる機会に恵まれませんでした。本場の冷や汁は、ほぐした焼き魚や刻み茗荷などを混ぜ込むものだそうです。

友人推薦の「冷や汁の素」は、つきぢ田村が監修している名料亭の味。どうです、まずいはずがありません。

そこで冷蔵庫から冷え冷えのご飯をとりだしてカフェ・オ・レボウルによそい、「冷や汁の素」のフリーズドライかやくの袋を切ってあけ、だし味噌の袋を切ってまたあけ、しかるのちに水道から水をじゃー。

スプーンでようくかきまぜ、牛乳がけコーンフレークを食べる要領で一気にいきました。口に入るたびに、涼しいこと。ピリッと辛味も利いて、おいしいこと。

が、汁かけ飯、さらには冷や飯でといったらアナタ、
「なんですお行儀悪いッ」
と、子どものころそれはもう叱られた食べ方で、おおっぴらに賞味するにはチクッとした罪悪感ぬぐいきれず、せっかくの涼と拮抗しちゃうところが、目下ワタシの課題ではあります。


PIC_0349.JPG
先日行ったアヌシーの旧市街です。日中は暑かったですが、宵からは涼しくてよかったナァ・・

前菜は、トマトとゆで卵のサラダ
主菜は、牛ステーキ、スパゲッティーペスト(バジリコ・砕いた松の実・パルメザン・オリーブ油のソース)、いんげん塩茹で、グリーンサラダ

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