立ち呑み日記・男子の巻きスシ [ランチ]

小学校が半ドンの水曜日のお昼、10歳のムスコがなかよし二人を招いて巻きスシパーティーをすると意気込みました。

パリではスーパーの冷蔵コーナーにもスシ(鮨、ではありませんぞ)を見かけるまでになっている今日この頃。

11時半に学校が退けたらその足でうちに来て、各自午後から習い事もあることで13時15分まで。その旨親御さんにも知らせたほうがよかろうと、招待状形式の手紙を書くようムスコに指示しました。

ムスコは千切ったレポート用紙に、言われるままにウナギののたくった字で必要事項をしたためましたが、きれっぱし二通は当日の朝の登校後にリビングに箒(ほうきをかけていたら、ソファの下からチョコ染みまみれで発見されました。

それでも二人はムスコともども意気揚々とやって来ましたヨ。二人ともおうちの人の了承をちゃんと得て来たと言います

ただ今フランスは10年来の熱波到来中で、家の中でも30なん度という大変な暑さ。

クーラーは一般的でありませんからね、上気した汗くさい三人が頭をそろえただけで家の中がムワンッと3度はさらに上昇しました。

おのおのひどく重そうなリュックをそのへんへ置く。ついでに暑いので靴とムワッとした靴下も脱ぐ。

リュックにはその日の授業に使うものだけ詰めればよさそうですが、
「家に置くと忘れる(ないしはなくす)」
「学校の机の中だと宿題の時忘れる」
という理由から流浪の民のごとく全財産背負っているもよう。

うちのムスコのリュックも岩みたいです。

さて巻きスシですが、「のりまきまっきー」という玩具を交代に使って好きな具を巻いていきます。玩具といっても二本の棒に通したビニールのキャタピラを棒でくるくるして、次いで海苔を巻き込んでいくとたちまちに出来上がるスグレモノ。

本日の具は、ツナマヨ、カニカマフレーク、短冊にしたあまからの卵焼き、キュウリと炒りごま、タラマ(ギリシャの魚卵とクリームりペースト)。

生魚は、この暑さで万が一があってはと避けました。

冷蔵庫には山椒和えの昆布の佃煮もあったんですが、フランスの子どもたちの口にはどうかと見合わせています。

さて、やり方をちゃんとおしえてあげようと、テーブルを取り囲むムワンッと熱を持った汗のかたまりをのぞきこむと、ムスコが得意げにさっそく説明を始めてました。

「好きに巻けばいいんだよ」

その説明通り、マチスくんは海苔を取り、短冊の薄焼き卵をみっしり並べています。

まず酢飯をのせるのよ、と、言いかけましたが、「好きに」ですもんネ、背後で見守ります・・

・・おっとそこで気づいたが、キミたち手ェ洗ったか。

まあ仕方ないとしましょうか、マチスくんは海苔にみっしりの短冊たまご、次いでキュウリと酢飯とをまるめた「スシ」をがぶりと盛大にほおばっています。

三人は交代でのりまきまっきーをくるくるしては口に運んでいるようでした。

そのあと、ベタベタの手をズボンで拭いて例によってwuiiUが始まり、帰り際にレミくんが「家の鍵をなくした」と上に下に探しまわるひと幕もありました。

鍵は、レミくんの半ズボンのポケットの中から出て来ました。


PIC_0375.JPG
長い歴史のある英語の本の古本屋さんの前でパチリ。手前左の緑色のオブジェは19世紀に百万長者のアメリカ人篤志家がパリ市にプレゼントした水道で、今も自由に汲んでいいことになっています。

前菜は、メロン
主菜は、牛肉団子入りカレーライス、いんげん塩茹で、グリーンサラダ

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