立ち呑み日記・コピペ [ワルガキ]

ナントカいう人の写真を
「プリントアウトしたいんだけど」
と、10歳のムスコがなかよしのピエールくんとマチスくんをともなって学校から帰って来ました。

誰なのと問えば、
「『ワールド・ウォーZ』の映画音楽を作った人」

学校で「音楽」をテーマにしたグループ研究発表で「映画音楽」を選んだのだそうです。

『ワールド・ウォーZ』はブラッド・ピット主演のゾンビ映画で、12歳以下視聴禁止のところ、今秋13歳になる上のムスメが新古DVD屋の投げ売りで買ってきたところからムスコも相伴にあずかり、ハラハラドキドキ堪能しました。

ご禁制をかいくぐったムスコはそりゃァもう英雄気取りの鼻ピクピクで、二人に微に入り細に入り解説したもよう。

そんなところからこのサスペンス映画の音楽が発表テーマに選ばれたみたいです。研究のグループは好きに組んでよく、ムスコたちはいつもの遊び仲間の男子三人組です。

他のグループはといえば、「バレエの音楽」「ジャズ」「今流行っているフレンチポップス」「おじいちゃんの時代の古い音楽」等々、だそうな。

「おじいちゃんの時代の古い音楽」って、ビートルズやらなんでしょうかネ。

すでに発表が終わったグループが何組かあり、いずれも音楽家の顔写真をプリントアウトしたのを
「このひとです」
と、高々と掲げたのだそうで、それがいかにも研究発表らしくて三人組もぜひともやりたい、と、いうわけです。

肝心の発表内容はというと、三人組は本日、情報科学の教室で
「もう全部できてるよ」

三人でいろいろ調べてまとめ上げるとはなかなかやるわね、と、感心していたら、
「まあね、ウィキペディアをコピペした」
と、言うではないですか。

「ちょっと、それは研究とは言えないんじゃないの」

「みんなこうしてるんだよ」
と、三人は平然と言い放ちます。

でもそれはやっぱり、「研究」とは言えないんじゃないでしょうか。

昨今の学生のレポートがコピペばかりでゆゆしき問題である、というフランスのニュース番組を、つい先日観たばかりです。レポートがコピペかどうかを判断するソフトを開発した研究者も、番組には登場していました。

「大学では初年度にレポートの書き方を教える授業が必要である」
と、いうような発言も重く取り上げられていました。

今の小学生は生まれながらにパソコンがあり、コピペは大学生以上にもう当然のことなんですね。

「ウィキペディアに書いてあることが本当の本ッ当とどうして言えるのッ?」
と、ちびすけたちについ詰め寄っちゃいましたヨ。

しかしまあ、日ごろゲームばっかりやっているムスコの生活態度からすればゾンビ映画を発端に映画音楽家までたどり着いたことで、よしとしましょうかネ。

オカーサン(ワタシです)のパソコン画面に三つ頭を並べ、これと気になった画像をどんどこ「印刷」にポチポチやりそうになっているところへ、
「ちょっと待ったーッ」

カラーインクは値が張るので、無用のプリントアウトだけは
「おねがいだから避けてちょうだい」

三人は顔写真を入念に比較し、
「一番カッコイイ顔」
と、意見が一致した一枚が、A4版で出て来ました。


PIC_0326.JPG
やれやれと席をとったカフェの目の前をパチリ。

前菜は、トマトサラダ
主菜は、仔羊腿肉ソテー、ニンニク風味じゃがいもピューレ、いんげん塩茹で


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