立ち呑み日記・ラビオリ [ランチ]

給食のない水曜日、お昼は
「ラビオリが食べたい、食べたいったら食べたいッ」
と、示威活動に精を出す10歳のムスコ。

みとめましょう、と、スーパーへ走りました。

ラビオリってホラ、ひと口大の四角い具入りパスタ。フランス人は大好きで、給食にもよく出ます。

それどころか缶詰ラビオリとなると格安でB級グルメ以下のC級、スーパーでどっさりカゴにとっていようものなら、
(このひとそういうヒトなのね)
という烙印を押されるまでの食べ物です。

そういうヒトとはどういうヒトかといいますと、日本でいうならスーパーでカップラーメンばかりをどっさりカゴにとっているようなヒト。

ただ、カップラーメンの場合は
「食べ比べしてフェイスブックに載せるつもりなんだよね」
というそぶりもできましょうが、缶詰ラビオリは種類も少なく、食生活の貧弱さが一目瞭然です。

オカーサン(ワタシです)はやはりなんとなく缶詰には手が伸びず、もっぱら冷蔵棚のラビオリを選びます。メーカーもいろいろ、リコッタチーズ&ほうれん草、ハム&チーズ、ミートソース等々具もいろいろあります。

パックには「二人前」とありますが、うちの二匹は一人でひとパック分ぺろっといっちゃいます(本日はミートソースにしました)。

あのひとパックが二人分とは食べ盛りでなくても少ない気がするくらいですが、本家イタリアではおそらくこれだけでオナカイッパイにするものでなく、パスタですからプリーモ・ピアッティ、すなわち前菜として腹三分で口に入れるものなのでありましょう。

フランス人はラビオリでガツンとオナカイッパイにしようとします。

三分ほどさっと茹がいて出来上がりで、オリーブオイルをかけまわし、めいめいの皿に必ず食べることになっているブロッコリーをあらかじめ盛り付け、「お昼ですよー」

・・ほかほかの茹で上がりを横目にふと思ったんですが、日本でラビオリって一般的とはいまひとつ言えませんよね。

いったいどうしてなんだか。

「日本には餃子があるからネ」
と、天の声が聞こえてきた、気がしましたが、ホントのホントにそのせいだけでしょうか。

確かにグーグルを見ると日本語のラビオリの情報は37万4000件、餃子は3千8百10万件、ケタが違います。

でも、ラビオリと同じイタリア発祥のスパゲッティーを考えてみてくださいナ。

日本にはもともとうどんやそうめんやそばがあるのにスパゲッティーはいまや国民食というほどなくてはならないものになっているんです。明太子スパなど独自のメニューも定着、「サイゼリア」だってあれだけ繁盛している。

ラビオリはなぜその時流に乗れなかったのか。餃子に追いつき追い越す日は未来永劫来ないのか。

思いまするに、スパゲッティーが家庭に入り込む過程に、「和風スパゲッテイー」がありましたよね、すなわち、醤油味。

他の追随許さぬ餃子もまた、たれに醤油は欠かせない。

つまるところそこじゃないでしょうかネ。ラビオリを日本で不可欠とするには醤油だれを開発する必要がある・・

・・と考えるとよけいに餃子にはかなわない気がしてきました・・


PIC_0178.JPG
黒いビニールはリュクサンブール公園のこの鉄条網の外側にずらららっと展示される写真です。夜はライトに照らされ、散歩しながら鑑賞するのはなかなかたのしいです。

前菜は、トマトサラダ
主菜は、牛挽き肉ステーキ、簡易クスクス、いんげん塩茹で




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