立ち呑み日記・おのおのの量 [追究]
ヤクルトを2パックも買ったのに、冷蔵庫を開けたら、無い。
これはなんとしたとテーブルに目をやると、カラッポの残骸がみごと全部ころがってました。
「おやつのあとは片付けなさいッ」
と、鹿爪らしくやるわけですが、日本の家庭ならこういう狼藉は起こらないのではないでしょうか。ヤクルトは一度に何本も何本も飲むものでないと、身についている。
ヤクルトは海外進出めざましく、海外の売り上げは日本の倍だそうです。欧州にはオンダに研究所があり、パリの、うちの近所のスーパーでも気軽に買えます。
ヤクルトは毎朝一本ずつ飲んでますよ、というフランス人がいたらこれは相当な日本通でありましょう。
食べる(飲む)ときの分量って、これでなかなかお国柄が出るものですネ。
パリに和菓子の「とらや」があるんですが、この老舗のサロン・ド・テをフランスが誇る大女優がひいきにしているというエピソードを、日本語のフリーペーパーで読んだことがあります。
大女優は和菓子を好み、いちどきに7つも8つもお召し上がりになるとのこと。
なにしろ大女優であられ財布の心配は無用。和菓子は小さくて見た目が美しく、バターもクリームも使っていないところから
「ヘルシー」というわけです。
これが日本在の日本人なら、サロン・ド・テでケーキならいっぺんに何個か食べることがあっても、和菓子のおかわりはしづらいのではないでしょうか。
「和」といってもお汁粉とあんみつなら甘味屋で両方いっちゃうことはまあ、あり得ましょう。が、和菓子はどうでしょうか。
「あらどうして?」
と、大女優に訊かれたら大いに弱ります。
季節を表現する和菓子はそうパカパカ食べるものでもない、とこう、考えるわけなんですが。
たとえば「とらや」の茶房でお薄と季節の和菓子のセットをとったとして、
「このお菓子おいしいからもうひとつちょうだい」
と、ウェートレスさんを呼び止めるのは、お財布のことはひとまずおいて、やりにくいです。
ひと口の分量に関してはどうでしょう。
いつだったか一時帰国の折に浅草に出かけたら、仲見世の店頭で実演販売している手焼きせんべいをおのおの一枚だけ買って食べ歩きしている二人連れのフランス人観光客がいて、ヘエーとつい盗み見ちゃったことがありました。
オセンベを齧るテンポが、日本人と違った。
丸いオセンベといったらホラ、ガリッ、バリバリバリッ(ごっくん)、ガリッ、バリバリバリッ・・とこう、ある程度のスピードと勢いをもって食べ進みますよネ。
ところがそのフランス人はオチョボ口でささやかにぽりり(その後しばし持ったまま歩く)、また少々ぽりり(またしても持ったまま歩く)。
そもそも日本人にオセンベの食べ歩きは思いつかないのではないでしょうか。
フランス人は固いバゲットの尻尾などは小腹がすくと遠慮仮借なくガリガリいきますが、オセンベは食前酒にちょこっとつまむもので、おやつに勢いよくバリバリいくものではないんですね。そういう腹具合になってる。
白飯なんかも、おしょうゆもなにもないところをわしっとかきこむのはフランス人にはノド通らないみたいです。
歩きながらパチリ。
前菜は、カボチャのポタージュ
主菜は、舌平目グリル、いんげんとじゃがいもの塩茹で
これはなんとしたとテーブルに目をやると、カラッポの残骸がみごと全部ころがってました。
「おやつのあとは片付けなさいッ」
と、鹿爪らしくやるわけですが、日本の家庭ならこういう狼藉は起こらないのではないでしょうか。ヤクルトは一度に何本も何本も飲むものでないと、身についている。
ヤクルトは海外進出めざましく、海外の売り上げは日本の倍だそうです。欧州にはオンダに研究所があり、パリの、うちの近所のスーパーでも気軽に買えます。
ヤクルトは毎朝一本ずつ飲んでますよ、というフランス人がいたらこれは相当な日本通でありましょう。
食べる(飲む)ときの分量って、これでなかなかお国柄が出るものですネ。
パリに和菓子の「とらや」があるんですが、この老舗のサロン・ド・テをフランスが誇る大女優がひいきにしているというエピソードを、日本語のフリーペーパーで読んだことがあります。
大女優は和菓子を好み、いちどきに7つも8つもお召し上がりになるとのこと。
なにしろ大女優であられ財布の心配は無用。和菓子は小さくて見た目が美しく、バターもクリームも使っていないところから
「ヘルシー」というわけです。
これが日本在の日本人なら、サロン・ド・テでケーキならいっぺんに何個か食べることがあっても、和菓子のおかわりはしづらいのではないでしょうか。
「和」といってもお汁粉とあんみつなら甘味屋で両方いっちゃうことはまあ、あり得ましょう。が、和菓子はどうでしょうか。
「あらどうして?」
と、大女優に訊かれたら大いに弱ります。
季節を表現する和菓子はそうパカパカ食べるものでもない、とこう、考えるわけなんですが。
たとえば「とらや」の茶房でお薄と季節の和菓子のセットをとったとして、
「このお菓子おいしいからもうひとつちょうだい」
と、ウェートレスさんを呼び止めるのは、お財布のことはひとまずおいて、やりにくいです。
ひと口の分量に関してはどうでしょう。
いつだったか一時帰国の折に浅草に出かけたら、仲見世の店頭で実演販売している手焼きせんべいをおのおの一枚だけ買って食べ歩きしている二人連れのフランス人観光客がいて、ヘエーとつい盗み見ちゃったことがありました。
オセンベを齧るテンポが、日本人と違った。
丸いオセンベといったらホラ、ガリッ、バリバリバリッ(ごっくん)、ガリッ、バリバリバリッ・・とこう、ある程度のスピードと勢いをもって食べ進みますよネ。
ところがそのフランス人はオチョボ口でささやかにぽりり(その後しばし持ったまま歩く)、また少々ぽりり(またしても持ったまま歩く)。
そもそも日本人にオセンベの食べ歩きは思いつかないのではないでしょうか。
フランス人は固いバゲットの尻尾などは小腹がすくと遠慮仮借なくガリガリいきますが、オセンベは食前酒にちょこっとつまむもので、おやつに勢いよくバリバリいくものではないんですね。そういう腹具合になってる。
白飯なんかも、おしょうゆもなにもないところをわしっとかきこむのはフランス人にはノド通らないみたいです。
歩きながらパチリ。
前菜は、カボチャのポタージュ
主菜は、舌平目グリル、いんげんとじゃがいもの塩茹で
2015-03-11 07:20
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コメント(2)
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甘いモノ好きですが、量はいらないです。一口食べたら落ち着きます。「歩きながらパチリ。」に自転車らしきマークを発見。ルールとマナーの徹底なんですかね。
by soujirou-3 (2015-03-11 10:14)
最近は自転車が多く、公共自転車も定着しているんです。
by ぐちぐち (2015-03-11 15:37)