立ち呑み日記・ひとりで全部 [追究]
いちど一人で全部食べてみたかったもの、
という人生の深淵なモンダイを、本日は考えてみたいと思います。
いえね、先日の立ち呑み日記で、買い置きのつもりだったヤクルト(7本パックでした)があれよという間に一気飲みされていた、とまあ例によってどーうでもいいことほざいたら、近しい人から連絡をもらったんです。
「姪よ甥よあっぱれ! ボクも子どものころやってみたかったんだ・・」
と、号泣せんばかりのわが実弟。あのころヤクルトは毎朝配達されてくるもので、一本ずつ飲むのがそれはもうたのしみだったもンです。
が、いかんせん量が少なかった。
「量が少ないですと? とんでもないッ」
と、ヤクルトご関係者のみなみなさまに叱られそう、では、あります。「65mlに65億もの善玉菌ですぞよッ」
おっしゃること重々承知しておりますが、子どもにしてみれば甘酸っぱくておいしいところをグーッと、フルーツ牛乳ぐらいは一度にあおってみたいんです。
フルーツ牛乳がダメというなら「パンピー」ぐらいでもいい。
「わたしの場合はアスパラひと缶全部だった」
と、わがおさななじみ。
彼女は缶詰のアスパラが大好きで、おかずにのぼるのをそれはたのしみにしていました。
「缶詰の」と言いましたが、当時アスパラといえばホワイトもグリーンもなく缶詰のみでしたからね。家族で食べる都合上、缶のものは全員均等に分配となる。
一人でひと缶全部(うっとり・・)と夢見て、後に一人暮らしを始めるや自分のためだけにアスパラ缶を買って一人でさらったそう。
大人になったなあ・・
と、心から実感した瞬間でありましょう。
「わたしはレディーボーデンのアイスクリーム」
というエピソードを、山田邦子さまが対談でお語りになっているのを読んだこともあります。
山田邦子さまは飛ぶ鳥を射落とす勢いで超売れっ子コメディアンとなっていかれます。
その初ギャラで、高級アイスクリームとほまれ高い「レディーボーデン」の500ミリリットルを買って胸に抱え、大きなスプーンでわしわしわしっとお食べになったそう。
「家ではそういうことさせてもらえなかった」
と、お語りでしたが、気鋭女性コメディアンのご実家のみならず、どの家庭でも「レディーボーデン」は特別でしたよネ。
ガラスの器に取り分け、食べすぎるとお腹が冷えるというので一度に食べていいのは大きいスプーンでせいぜい3すくい、というのが当時の一般的なありさまだったのではないでしょうか。
ワタシはといえば、「ふりかけごはん」です。
おかずは不要。
「ふりかけはおかずをちゃんと終わらせてからッ」
など誰からもさしずされず、白いご飯おテンコ盛りでふりかけをたーっぷりふりかけたなりでうんざりするまで食べてみたい・・
一人暮らしを始めてすぐ実現しました。唸(うな)るほどおいしく、そしてわが身が誇らしかった。
ただこういうのって、一度経験したらつきものが落ちたように興味喪失するものですよネ。ふりかけごはんだけにワクワクするお食事は、わが人生で後にも先にもこの一回っきりでした。
夕方6時、陽が長く春になって来ました。
前菜は、アボカド、レモンで
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、モロッコいんげん塩茹で、グリーンサラダ
という人生の深淵なモンダイを、本日は考えてみたいと思います。
いえね、先日の立ち呑み日記で、買い置きのつもりだったヤクルト(7本パックでした)があれよという間に一気飲みされていた、とまあ例によってどーうでもいいことほざいたら、近しい人から連絡をもらったんです。
「姪よ甥よあっぱれ! ボクも子どものころやってみたかったんだ・・」
と、号泣せんばかりのわが実弟。あのころヤクルトは毎朝配達されてくるもので、一本ずつ飲むのがそれはもうたのしみだったもンです。
が、いかんせん量が少なかった。
「量が少ないですと? とんでもないッ」
と、ヤクルトご関係者のみなみなさまに叱られそう、では、あります。「65mlに65億もの善玉菌ですぞよッ」
おっしゃること重々承知しておりますが、子どもにしてみれば甘酸っぱくておいしいところをグーッと、フルーツ牛乳ぐらいは一度にあおってみたいんです。
フルーツ牛乳がダメというなら「パンピー」ぐらいでもいい。
「わたしの場合はアスパラひと缶全部だった」
と、わがおさななじみ。
彼女は缶詰のアスパラが大好きで、おかずにのぼるのをそれはたのしみにしていました。
「缶詰の」と言いましたが、当時アスパラといえばホワイトもグリーンもなく缶詰のみでしたからね。家族で食べる都合上、缶のものは全員均等に分配となる。
一人でひと缶全部(うっとり・・)と夢見て、後に一人暮らしを始めるや自分のためだけにアスパラ缶を買って一人でさらったそう。
大人になったなあ・・
と、心から実感した瞬間でありましょう。
「わたしはレディーボーデンのアイスクリーム」
というエピソードを、山田邦子さまが対談でお語りになっているのを読んだこともあります。
山田邦子さまは飛ぶ鳥を射落とす勢いで超売れっ子コメディアンとなっていかれます。
その初ギャラで、高級アイスクリームとほまれ高い「レディーボーデン」の500ミリリットルを買って胸に抱え、大きなスプーンでわしわしわしっとお食べになったそう。
「家ではそういうことさせてもらえなかった」
と、お語りでしたが、気鋭女性コメディアンのご実家のみならず、どの家庭でも「レディーボーデン」は特別でしたよネ。
ガラスの器に取り分け、食べすぎるとお腹が冷えるというので一度に食べていいのは大きいスプーンでせいぜい3すくい、というのが当時の一般的なありさまだったのではないでしょうか。
ワタシはといえば、「ふりかけごはん」です。
おかずは不要。
「ふりかけはおかずをちゃんと終わらせてからッ」
など誰からもさしずされず、白いご飯おテンコ盛りでふりかけをたーっぷりふりかけたなりでうんざりするまで食べてみたい・・
一人暮らしを始めてすぐ実現しました。唸(うな)るほどおいしく、そしてわが身が誇らしかった。
ただこういうのって、一度経験したらつきものが落ちたように興味喪失するものですよネ。ふりかけごはんだけにワクワクするお食事は、わが人生で後にも先にもこの一回っきりでした。
夕方6時、陽が長く春になって来ました。
前菜は、アボカド、レモンで
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、モロッコいんげん塩茹で、グリーンサラダ
2015-03-15 08:11
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ウチはもっとひどくて、レディボーデンは友だちの家で出されるのみでした。
家ではもっぱら「ホームランバー」でしたよ(涙)
by 式守錦太夫 (2015-03-17 00:39)
お、ホームランバーといったら「あたり」があるかもしれないではないですか!
by ぐちぐち (2015-03-17 04:26)