立ち呑み日記・パジャマで徹夜 [女子]

12歳のムスメがなかよしからパジャマパーティーにお呼ばれし、「いいほう」と自分で決めているパジャマをバッグにつっこんでイソイソと出かけて行きました。

お呼ばれは当然ながら女子のみ、総勢七名だそうです。

パジャマパーティーは欧米で人気の女子パーティーです、
と、インターネットで検索すると、カラフルなパジャマをまとった欧米人の女の子たちが枕投げしたり、メイク自主講座をやったりいかにもたのしそうなイメージ写真がいろいろ出て来ます。

欧・米というよりは、住まいの広い「米」の習慣ではないでしょうか。

ワタシがパリで語学学校に通っていた30年近く前も、アメリカ人のクラスメートが本国でいやというほど楽しんだというパジャマパーティーをよく語っていたものです。

パジャマ、大量のポップコーン、徹夜のおしゃべりがお約束。

「パリでもやろう」
と、声は上がっていたものの、はたして実現したかどうか。

無理だったんじゃないかナァ・・

なぜというに、パリの住宅事情ではなかなか厳しい。

先のアメリカ人のクラスメートは老マダム一人暮らしのお屋敷の一室を間借りしていましたが、そんなところでできっこありません。

広いお屋敷のこと、夜っぴてピーチクやろうが老マダムの寝室に騒音は届かないにしても、階下の住人に筒抜けとなる。

パリの建物は百年前や二百年前のものが平然とありますからね。床下への遮音がまるでできていないんです。

そしてパリ市は、夜10時以降は騒いではいけないと条例で決まっている。夜更けまで派手にピーチクやろうものなら警察沙汰になってしかるべきです。

にもかかわらずムスメのクラスメートのうちではパジャマパーティーが出来るわけで、
(なるほどなあ・・)
と、感心することしきりです。

このおともだち一家は、去年、パリ市のはずれにある近代建築物件に引っ越したんですね。

「買うならぜったい近代建築と思って探したの」
と、そのオカーサン。

パリの多くの建物は古く趣がありますが、フタを開ければ排水管やら音漏れやらスペースの狭さやら、何かしら問題をかなッらず抱えている。

たとえばうちは350年前の建物なんですが、会話の内容はわからないにしても隣人と音が筒抜け、排水管にしょっちゅう不具合が起こる、等々を相互に協力しつつだましだまし生活しています。

慣れちゃえばどうってことないんですけどネ。

が、我が家でパジャマパーティーなど部屋の狭さといい、なんといっても階下へ響きわたる音といい、どうあっても無理です。

我が家のみならず近隣の大方のアパートでは深夜にわたる姦(かしま)しい集いなど不可能だと思います。

そこいくとムスメのなかよしの新しいアパートはパリ中心部から離れていることもあり間取りも広く、壁も床も頑強なコンクリートで生活の音が漏れることなど金輪際ありません。

さて翌日。

「たのしかった」
と、しゃがれ声でモウロウと帰ってきたムスメ。

朝の6時まで、時に枕投げ、時にユーチューブでカラオケなんかもしながら絶え間なくしゃべり続けたそうです。


PIC_0043.JPG
ワルガキの日本語学校を待ちながら。エスプレッソをお湯で薄めた「アメリカン」デス。

前菜は、ニンジン千切りサラダ
主菜は、鶏ロースト(きのうの残り)、じゃがいもピューレのグラチネ(一昨日の残り)、モロッコいんげん塩茹で

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