立ち呑み日記・国際中継 [買い物]

一週間ほど前の日曜日の朝、マルシェへ買い物に出た帰り、四辻にあるカフェがあいかわらずの満席ながらいつもと違う雰囲気なのに気づきました。

このカフェの壁には大画面とはいかないまでも外からでも見えるほどの画面があり、しょっちゅうスポーツの中継をしています。

サッカーの国際試合のときなどは肩ぶつかり合うほどに、おもにオジサン連がひしめき合い、生ビールなどクイクイやりながら時に身をのり出して息をのみ、時に肩たたき合い、こぶしふりあげ大喜びしています。

そうでないときは観光客がテラス席に陣取り、地図を横に置いて時分どきをはずれた食事していたり。

雰囲気を學校でたとえるなら、スポーツ中継のときは体育同好会系、観光客はまあ、文化会系、とでも言ってみましょうか。

それがこの日に限って、理系、なんです。理系のオタク系。

満席のテーブルでは、みんなそろって壁の画面を凝視しているんですが、こぶし振り上げ肩たたき合う感じは、みじんもなし。

「鑑賞」というより、「観察」してる感じ。

テーブルには、生ビールがないことはないものの、大半がカフェほかソフトドリンク。

画面はというとパソコンゲームらしきものがうつっているようなんですが、その場でリモコンをピコピコやっている人の姿は、なし・・

・・それらをネギぶらさげお口あーんぐりあけて外から見ていたオバサン(ワタシです)に気づいたカフェのギャルソンに声をかけられました。
「オンラインゲームの国際中継ですよ」

ナントカいうゲームの世界チャンピオン大会で、ただ今世界中のゲームファンがこうしてカフェなりに集まって観戦しているんだそうです。

パブリックビュー、って言うんですよネこういうの。日本では秋葉原のメイドカフェあたりで同時刻に行われたんでしょうか。

オンラインゲームといったら自室にひきこもってパソコン相手に一人興じる、どちらかというと孤独な遊びと思ってました。

スポーツ観戦の対極といいますか。

「いやいや観戦という点では同じですよ」
と、ギャルソンさん。「ただ、自分的にはヤングのこういうゲームにはちょっとついて行けてないんですけどね」

「岡目八目」のこういう観戦って、概して男性が好みますよネ。

ホラ、『サザエさん』なんかでも、夕涼みに露台もちだして将棋をさしているのを囲んでやいのやいの言い合っているのは、きまってステテコ姿のオジサン連。

うちの9歳のムスコも、Wiiに飽きるとオカーサンのパソコンを無断でさわり、youtubeで誰と分からぬ一般青年が中継しているゲームの進行状況をじーーーーーーっと見守っている。

「そんなのがおもしろいの?」
と聞けば、「すごーくおもしろい!」

どのへんが? ほかにやることあるでしょうが、
と、問い詰めたい心境。

カフェの理系の青年たちにムスコの代弁していただきたいくらいです。

しかしまあ、以前は街角の目印のようにあったパリのカフェもスターバックスなどに押され風前の灯の今日、カフェが新しい鉱脈を見つけたという点では大いにヨロシいパブリックビューでは、あります。


P1020696.JPG
駅伝マラソンが、パリであるんですネ。

前菜は、エシャロットと胡麻油をふりかけた赤カブサラダ
主菜は、七面鳥ささ身のカツ、さいの目ニンジン入りグリンピース、モロッコいんげん塩茹で

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