立ち呑み日記・主婦の勇気 [困った!]

日曜日のお昼、家族に何食べさせたらいいかナと、例によって冷蔵庫を開けると、牛乳が余ってることに気づきました。

この牛乳、いつ開けたんだっけ。

何日か前、クレープを焼くのに開けた、気も、するんですが。あるいはホットココアをフーフーして飲みたいというワルガキの意向を受けて買って開けたんだったか。

いずれにしても、開封日不明の牛乳と「目が合った」わけですから、主婦としてはこのまま無視というわけにもいきますまい。

そこで、フタをあけてクンクンしてみます(フランスの牛乳は多くがプラスチックのビンです)。

上方からのニオイ、ダイジョブ。しかるのちにコップに少々とって味をみるわけですが、冷蔵庫の中で何がダメになってるって、牛乳がダメになってるくらいオソロシイものはありません。

ラップのかかった食べ残しの小皿を冷蔵庫の奥底から発見することはまれにあり、赤、黄、緑もけばけばしいカビに覆われていて「うげー」となったり、しますが。

あるいはついうっかり長いこと忘れていた卵を割ってみると黄身が玉にこんもりすることなくベロリンと薄気味悪く白身のほうへ流出してくる。

これらは視覚からくるオソロシさです。

が、牛乳の場合は「味見」なんですね。自らの舌と胃袋に負荷をかける。ダメの場合の「うげー」はノドの奥底からの「うげー、ぺっぺっ」で、ダメージはそうとうなものがあります。

そこでコップにほんのちょっぴりとり、そーっと口に含んでみる。このときの勇気は、家庭における主婦の三大勇気のひとつにかぞえられています(今ワタシが考えた)。

ちなみにあとの二つはといいますと、詰まったトイレへのじか手つっこみと、殺鼠剤を撒いた結果のいまだ痙攣中をビニール袋にとっての厳重始末。(お食事中のみなさま失礼いたします)

さて、おそるおそるコップを口に持って行き、用心に用心を重ね、そっとひと口飲みこんでみると、濃厚ですごおく美味しい、とはいかないものの、味に異常なし。

フランスは酪農国ですが、どうしたわけか日本のようにスーパーの冷蔵棚にあまた種類の新鮮な牛乳が並んでいるというわけでなく、冷蔵棚には一種類ぐらいしかありません。

代わりに何か月も保存のきくロングライフ牛乳が主流で、ミネラルウォーターなどのように6本パックで買ったりします。

全脂、半脂、クリーム分除去の三種類ありますが、いずれもそのままごくごく飲んでコクがどうのと言うたぐいのものではない感じです。

カフェ・オ・レにするなり、コーンフレークにかけるなり、あるいは料理やお菓子に使うなりするための調味料の部類とでもいいましょうか。

街のチーズ屋へ行けばもちろん上等中の上等が手に入りますが、うちの冷蔵庫のはスーパーの普及品ですから味もそこそこ。

そこそこの味のせいかダメになりかかってるんだかの判断がいまひとつつかなかったので、もうひと口、ごっくん。

ダイジョブ。でも早急にダメへと向かって行く気配濃厚で、昼からメンドウとも思いましたがこの牛乳をベシャメルソースにして、ねじりマカロニにかけてお昼にすることにしました。


P1020706.JPG
地下鉄ホームの広告ポスターを替えている真っ最中です。

前菜は、トマトサラダ、フムス(ヒヨコ豆ペースト)
主菜は、カレーライス、いんげん塩茹で、じゃがいもピューレ


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