立ち呑み日記・胡椒ガリガリ [主菜]

「胡椒ちょうだい」
と、お昼に、いまひとつ味の薄いペスト風味のスパゲッティーにたーっぷりガリガリやる12歳のムスメ。

干支がひと回りするまでになると、大人っぽい味も好むようになるものですネ。

「辛くないの?」
と、聞いたら肩をすくめ、
「別に。いいにおい」

みなさん胡椒はお使いになるほうですか?

「エエもう何にでも」
という方が、胡椒に限ってはおられるような気が、します。

昭和40年代ころは食卓にソースやしょうゆ、それに味の素が出ていて、箸をつける前からびゃーっと蛇行させてかけたものですが。

今、この習慣は廃れたのではないでしょうか。が、胡椒だけは世紀をまたいで生き延びた。ホラ、ラーメン食べる時。かける派は、手がもう条件反射に胡椒をつかんでパッパッパッ・・

味見もせずいきなりパッパッは料理人に失礼千万ッ、
と、この件インターネットの掲示板の格好の話題らしく、かけない派は目を剥き、かける派はそれに応酬しています。

いわく、ラーメン屋の卓に出ているということは「お好みで」ということなんだから遠慮なくパッパパッパやっていいのだッ。

論争および社会を見回すと、かける派に一票投じたい気が、しないでもないです。なぜというに、サッポロ一番しょうゆ味には胡椒の小袋がついてくる。

どうです、大手即席ラーメン会社のお墨付きですぞ。

この小袋を、かけたい人は破って最後にパッパッとやり、そうでない人は外側の袋とともに捨てる。あるいはもったいないので引き出しにしまっておく(でもたいがい使われることなくたまるいっぽう)。

JSTV(欧州向け日本語衛星放送)で放映されるNHK「あさイチ」の夢の三大シェフ競演のコーナーで、イタリアンの落合シェフがあるときパスタに胡椒を大いにガリガリなさったのも、肩を持ちたくなる要因です。

何味のソースだったかちゃんと味つけし、一人前のお皿へ盛り付けたところへ、ガリガリガリガリガリもひとつガリガリガリガリ・・

「ぼくは胡椒大ッ好きだからたーっぷりね」

ヘーエそれいいんダと思いましたね。それこそ味見もしないでいきなりではないですか。料理人に失礼千万どころか大シェフが率先してやっておられる。

一票を投じておきながらあれですけど、ワタシ自身は普段はかけない派です。だってかけちゃうとどれもこれもみーんな胡椒の風味になる。

胡椒の風味でいきたいナ、と、いう時に、局部的にかける方針を貫いております。

たとえば、うちはフランスご飯なので鶏ローストがしょっちゅう食卓にのぼるんですが、フランス人はマスタードで食べるのを好みますが、そうでなく塩パラッと胡椒ガリガリ、これがなかなかヨロシイんですヨ。

全体にでなく、ひと口に切ったところへパラッガリガリ、また別のひと口は粒マスタード、と、いうふうに、今後ともやっていきたい所存であります。

あとそうそう、胡椒のガリガリの、ペッパーミルっていうあれですね、あれってフランス車の「プジョー」が生産してるんですってネ。19世紀から製造販売をはじめ、その後に自動車製造に乗り出したんだそうです。

知りませんでした。


P1020687.JPG
日曜の夜はひっそり。「サザエさん」のおしまいの歌みたいなのが、フランス人の耳にも聞こえてるんでしょうネ。

前菜は、トマトと千切りニンジンと薄切りセロリのサラダ
主菜は、牛ステーキ、じゃがいもピューレ、いんげん塩茹で
 

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