立ち呑み日記・飲む順番 [食前酒]
晩ごはんにお客様があったのでシャンパンを開けました。
今宵は食通の親戚もまじえて大人だけで総勢6名。一本、安からず高からずの買い置きを冷やしておき、まず食通の親戚のお持たせを開けます。
食通の親戚はなにしろ食通ですから、シャンパンもそんじょそこらの代物ではないんですね。
シャンパンのシャトーと直接やり取りして注文販売でまとめ買いしたという、「ブラン・ド・ブラン」、
≪シャルドネ―種100パーセントにのみ許された称号です・・≫
とまあ雑誌のグラビア記事なんかのキャッチコピー風に言うと、そんな感じの上等品です。
これがおいしいこと、するするっとノドをすべり落ち、たちまちに一本開きました。そこでもう安からず高からずを冷蔵庫からとり出し、並んだ空のグラスに泡をかげんしつつ注いでいきます。
デワデワあらためて、カンパーイ・・
・・ン? と、テーブルを囲む一同の顔がそろってゆがみましたね。ワタシもまた、そうなりました。安からず高からずは上等品より明らかに味が劣った。
「こっちから先に開けてれば十分美味しかったと思うワ」
と、お客様のお一人から忌憚(きたん)なき感想。
ここが悩みどころなんですよねえ・・。みなさんならどうします?
並々ならぬ甘露と分かっている一本をまず開けてしょっぱなにガツンと印象づけ、堪能するか(すると二本目でズッコける)。
はたまたしょっぱなは助走と心得え、第二弾にいよいよ大物をとり出すか。
味のグラデーションからいうと確かに後者をとるべき、とは、思うんですが、実際問題として第二弾を開けるころには会話が盛り上がり始め、手元の飲み物よりはむしろ話題の方にひきこまれていて、しょっぱなほどひと口に注意を払らなくなっているんですね。
そすると大スターは第一弾ということに、どうしてもなる。お持たせでもありますしね。
ワインは薄い風味から濃い風味のものに続くよう抜栓するべきである、とは、よく聞きますが。じっさい、何種類ものワインをそうやって次々に開けて行ったこともあります。
が、確かに次々とおいしくはなっていくんですが、ボルドーあたりの一番上等にさしかかるころには相当にまわりはじめ、味がいまひとつわからなくなってくるんですよねえ・・
「そこまで呑まなきゃいいんじゃないの?」
と、言われたらグウの音も出ませんけど、ホラ、グラスに一杯ずつつがれちゃう都合上しかたないんです。
「最初からグラス半分にしとけばいいんじゃないの?」
と言われたら、そりゃマ、返す言葉はありませぬ。
安からず高からずのシャンパンは上等のそれの余韻を口の中に残してのむと、欠点ばかりが目立ちました。ほんの一瞬甘ったるく、アルコール分がきわだってノドをすべった瞬間ややクラッとする。
食通の持参なる上等品はといえばノドをするする通りながら悪酔いとは金輪際無縁ですッ、テナ感じのキレのよさ。
同等価値のシャンパンを見つくろえばいいのでしょうけど、食通の親戚はなにしろ筋金入りの食通、これに対抗するのは舌もお財布もなまなかなことでは無理というものです。
♪マッハゴーゴーゴォ~・・という歌が思い浮かびましたが、流星号ってこんな車でしたっけ?
前菜は、アボカド、レモンで
主菜は、牛肉ステーキ、レンズ豆の煮込み、焼いたパプリカとブロッコリーのオリーブオイルがけ、グリーンサラダ
今宵は食通の親戚もまじえて大人だけで総勢6名。一本、安からず高からずの買い置きを冷やしておき、まず食通の親戚のお持たせを開けます。
食通の親戚はなにしろ食通ですから、シャンパンもそんじょそこらの代物ではないんですね。
シャンパンのシャトーと直接やり取りして注文販売でまとめ買いしたという、「ブラン・ド・ブラン」、
≪シャルドネ―種100パーセントにのみ許された称号です・・≫
とまあ雑誌のグラビア記事なんかのキャッチコピー風に言うと、そんな感じの上等品です。
これがおいしいこと、するするっとノドをすべり落ち、たちまちに一本開きました。そこでもう安からず高からずを冷蔵庫からとり出し、並んだ空のグラスに泡をかげんしつつ注いでいきます。
デワデワあらためて、カンパーイ・・
・・ン? と、テーブルを囲む一同の顔がそろってゆがみましたね。ワタシもまた、そうなりました。安からず高からずは上等品より明らかに味が劣った。
「こっちから先に開けてれば十分美味しかったと思うワ」
と、お客様のお一人から忌憚(きたん)なき感想。
ここが悩みどころなんですよねえ・・。みなさんならどうします?
並々ならぬ甘露と分かっている一本をまず開けてしょっぱなにガツンと印象づけ、堪能するか(すると二本目でズッコける)。
はたまたしょっぱなは助走と心得え、第二弾にいよいよ大物をとり出すか。
味のグラデーションからいうと確かに後者をとるべき、とは、思うんですが、実際問題として第二弾を開けるころには会話が盛り上がり始め、手元の飲み物よりはむしろ話題の方にひきこまれていて、しょっぱなほどひと口に注意を払らなくなっているんですね。
そすると大スターは第一弾ということに、どうしてもなる。お持たせでもありますしね。
ワインは薄い風味から濃い風味のものに続くよう抜栓するべきである、とは、よく聞きますが。じっさい、何種類ものワインをそうやって次々に開けて行ったこともあります。
が、確かに次々とおいしくはなっていくんですが、ボルドーあたりの一番上等にさしかかるころには相当にまわりはじめ、味がいまひとつわからなくなってくるんですよねえ・・
「そこまで呑まなきゃいいんじゃないの?」
と、言われたらグウの音も出ませんけど、ホラ、グラスに一杯ずつつがれちゃう都合上しかたないんです。
「最初からグラス半分にしとけばいいんじゃないの?」
と言われたら、そりゃマ、返す言葉はありませぬ。
安からず高からずのシャンパンは上等のそれの余韻を口の中に残してのむと、欠点ばかりが目立ちました。ほんの一瞬甘ったるく、アルコール分がきわだってノドをすべった瞬間ややクラッとする。
食通の持参なる上等品はといえばノドをするする通りながら悪酔いとは金輪際無縁ですッ、テナ感じのキレのよさ。
同等価値のシャンパンを見つくろえばいいのでしょうけど、食通の親戚はなにしろ筋金入りの食通、これに対抗するのは舌もお財布もなまなかなことでは無理というものです。
♪マッハゴーゴーゴォ~・・という歌が思い浮かびましたが、流星号ってこんな車でしたっけ?
前菜は、アボカド、レモンで
主菜は、牛肉ステーキ、レンズ豆の煮込み、焼いたパプリカとブロッコリーのオリーブオイルがけ、グリーンサラダ
2014-06-03 03:58
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