立ち呑み日記・叉焼麺 [ランチ]

いつも通りがかる北京風汁麺屋さんに掲げられた写真付きメニューを例によって横目で観察しながら歩き過ぎようとしたら、叉焼麺(チャーシューメン)の写真とそれはもうバッチリ「目が合いました」。

そういや長いこと食べてないナ。子どものころ大好きでした。

たまさかにお昼など、近所の中華屋さんから「とりましょう」ということになる。欣喜雀々、小学校の高学年になったころからチャーシューメンを選んだものでした。

ラーメンには一枚しかのっていないチャーシューが何枚ものっている。

わが思い出のチャーシューメンには厚からず薄からずが上下左右につごう四枚、花びらのように楚々とのっていたものです。

一見「楚々」ですが肉ですから、たかだか4枚でも小学生の胃袋にはガツンときます。このガツンがうれしかったというよりは、たれのしみた肉の味に魅かれたんだと思います。スープとなじみながら単独でも十分おいしい焼き豚の味・・

考えてみればこの時から実に30年のご無沙汰になります。

なぜそこまで疎遠になったかというと、ワタシらがおとしごろの時代の外食といったらツナサラダでありスパゲティーセットでありエビドリアであった。

社会に出てお酒を飲む機会が増え、〆めのラーメン、なんていうときはその名通りラーメン。さんざんおつまみを食べてますから、チャーシューはむしろのってないほうが好都合でした。

男性のみなさまは逆に、食べ盛りの時代からこのかたチャーシューメンには親しんでおられるのではないでしょうか。

チャーシューメン、とこう検索して出てくる画像はすざまじいです。

薄切り焼き豚がこれでもかーッとおテンコ盛りで、水面が見えない。角煮みたいな厚切りが麺の上にどしん、どしん、どしんとのっかっている。鶏モモみたいな骨付き肉がチャーシューの山のてっぺんに鎮座しているのさえ、ありました。

今日のチャーシューメンはデカ盛りで売っているようなんです。

それはでも、子どもの頃愛好した身にはやや心境フクザツ、では、あります。小学生時代に兄と慕った眉目秀麗な青年とばったり再会してみればゴリラのごときいかつく、ナイトクラブのボディーガードになっていた、テナ感じ。元小学生現オバサン(ワタシです)がそれへがっぷり四つに取り組むのはもはや無理というものです。

それにしても日本でチャーシューを前面に押し出した一品料理は汁麺に特化したんですネ。

中国では麺もさることながら白飯に甘辛だれのよくからんだチャーシューをのせた一皿がどこでも気軽に食べられるものだそうです。デカ盛りというならむしろこちらのほうが常軌を逸した大盛りになりそうですが。

さて、心を決め、お昼にいよいよ叉焼麺(チャーシューメン)を食べることにしました。

結果から言いますと・・、叉焼(チャーシュー)はおいしかったんですヨ。量もほどほどで、親指大が6、7片。

ただ、スープがただの塩湯といいますか味の決め手に乏しく、麺が本場中国式にコシのない柔らかさ。思い出は思い出のまま心に秘めておけばよかったです(涙)。


P1020235.JPG
日本は夏日だそうですが、こちらはまだ肌寒いです。でもこれで夜9時。日が長くなりました。

前菜は、トマトとゆで卵のサラダ
主菜は、鯖塩焼き、レンズ豆煮込み、茹でじゃがいも、いんげん塩茹で

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。