立ち呑み日記・ディップ [前菜]
長期出張に出る食通の親戚から譲り受けたペースト各種に野菜スティックをつっこみながら、つらつら考えた。
こういう「つけ食べ」って、ワタシらが子どものころは無かったナ。
ただ今目の前にあるペーストは地中海風で、フムスというヒヨコマメのペーストとタラマというタラコクリームのペースト、それに食通ご自慢の、雲丹(うに)入りタラマ。
これらを、ピタパンという薄いパンになすりつけて食べるのが本式ですが、食通の発案で、スティック野菜でいくことにしました。軽やかで、どんどん手が伸びます。
今でこそ当たり前ですが、こういう食べ方ってワタシが子どものころは思いもよりませんでした。
お箸一辺倒のなかで手づかみのスナックは食卓に上りにくかったのではないでしょうか。もろきゅうだってきゅうりをじかに掴(つか)んだりは、しません。
「『ディップ』って言う食べ方よ」
と、初めて聞いたのは、中学のとき。
帰国子女の転校生がおしえてくれました。
アメリカで友だちどうしのホームパーティーというときまって大きいボールにサワークリームみたいなのがデンとでて、トルティーヤっていうとんがりコーンに似たスナック菓子ですくって食べるの。
「おいしいの?」と聞けば、
「うん、食べ物はたいていこれしか出ないし」
つまむと喉が渇くのでコーク(と発音してました)を飲み、ディスコ風に飾りつけしたリビングでLPレコードをかけて踊り、チークタイムもある・・・というハナシを、別世界のこととして聞きました。
実物を食べたのは、もっとずっと後、語学留学でパリに来てからです。
クラスメートの部屋で持ち寄りパーティーがあり、やはりアメリカ人の子が作って持ってきた。
トルティーヤやら生のカリフラワーやらですくって口に運ぶとこれがまあ、あとひく美味しさ。作り方おしえて、と、カタコトのフランス語でたずねると、先方もカタコトで、わかりやすくおしえてくれました。
同レベルのカタコトどうしだと、不思議と明快に通じ合うものなんですヨ。
作り方はカンタン、サワークリームにクノールなどの粉末オニオンスープを一袋混ぜる。以上。カリフォルニア風本格レシピではナントカいうメーカーのオニオンスープの粉末で作ることになっているそうですが、フランスで買えるもので代用し、サワークリームもフロマージュブランというクリームチーズを使った、とのことでした。
このとき以来、ワタシもホームパーティーというときまってこれをビュッフェに加えるようになりました。(フランスはアメリカと違って学生のパーティーでも食べものはふんだんに出ます)
ワカモーレ、というのも、そういえばいっしょに習いました。アボカドとトマトとニンニクとサワークリームなどをつぶし混ぜた緑鮮やかなディップ。
アボカドの種をのせておくと色が変わらない、という裏ワザも知りました。
ディップを口に運び、安ワインを紙コップであけ、カタコトで語り合い、大いに笑い、カセットデッキで当代流行中の音楽をかけきゃあきゃあ踊ること地下鉄の始発まで。
チークタイムもあった、ような、気がします。
テラス席の食前酒、うらやましいナ。
前菜は、乾燥エシャロットをまぶした赤かぶサラダ
主菜は、舌平目塩焼き、じゃがいもピューレ、
こういう「つけ食べ」って、ワタシらが子どものころは無かったナ。
ただ今目の前にあるペーストは地中海風で、フムスというヒヨコマメのペーストとタラマというタラコクリームのペースト、それに食通ご自慢の、雲丹(うに)入りタラマ。
これらを、ピタパンという薄いパンになすりつけて食べるのが本式ですが、食通の発案で、スティック野菜でいくことにしました。軽やかで、どんどん手が伸びます。
今でこそ当たり前ですが、こういう食べ方ってワタシが子どものころは思いもよりませんでした。
お箸一辺倒のなかで手づかみのスナックは食卓に上りにくかったのではないでしょうか。もろきゅうだってきゅうりをじかに掴(つか)んだりは、しません。
「『ディップ』って言う食べ方よ」
と、初めて聞いたのは、中学のとき。
帰国子女の転校生がおしえてくれました。
アメリカで友だちどうしのホームパーティーというときまって大きいボールにサワークリームみたいなのがデンとでて、トルティーヤっていうとんがりコーンに似たスナック菓子ですくって食べるの。
「おいしいの?」と聞けば、
「うん、食べ物はたいていこれしか出ないし」
つまむと喉が渇くのでコーク(と発音してました)を飲み、ディスコ風に飾りつけしたリビングでLPレコードをかけて踊り、チークタイムもある・・・というハナシを、別世界のこととして聞きました。
実物を食べたのは、もっとずっと後、語学留学でパリに来てからです。
クラスメートの部屋で持ち寄りパーティーがあり、やはりアメリカ人の子が作って持ってきた。
トルティーヤやら生のカリフラワーやらですくって口に運ぶとこれがまあ、あとひく美味しさ。作り方おしえて、と、カタコトのフランス語でたずねると、先方もカタコトで、わかりやすくおしえてくれました。
同レベルのカタコトどうしだと、不思議と明快に通じ合うものなんですヨ。
作り方はカンタン、サワークリームにクノールなどの粉末オニオンスープを一袋混ぜる。以上。カリフォルニア風本格レシピではナントカいうメーカーのオニオンスープの粉末で作ることになっているそうですが、フランスで買えるもので代用し、サワークリームもフロマージュブランというクリームチーズを使った、とのことでした。
このとき以来、ワタシもホームパーティーというときまってこれをビュッフェに加えるようになりました。(フランスはアメリカと違って学生のパーティーでも食べものはふんだんに出ます)
ワカモーレ、というのも、そういえばいっしょに習いました。アボカドとトマトとニンニクとサワークリームなどをつぶし混ぜた緑鮮やかなディップ。
アボカドの種をのせておくと色が変わらない、という裏ワザも知りました。
ディップを口に運び、安ワインを紙コップであけ、カタコトで語り合い、大いに笑い、カセットデッキで当代流行中の音楽をかけきゃあきゃあ踊ること地下鉄の始発まで。
チークタイムもあった、ような、気がします。
テラス席の食前酒、うらやましいナ。
前菜は、乾燥エシャロットをまぶした赤かぶサラダ
主菜は、舌平目塩焼き、じゃがいもピューレ、
2013-10-09 04:03
nice!(5)
コメント(3)
トラックバック(0)
ディップって、ずっと昔にアメリカに行ったときに食べました。
確かに、後を引きます。止められなくなる。
あれは粉末オニオンスープを混ぜるんですか!
ワカモレは、メキシコ料理のサルサ(ソース)で、これまた旨いですよね。
> アボカドの種をのせておくと色が変わらない
ぇえっ!そうなんですか!
アボカドって黒くなっちゃいますもんね。今度やってみよっと!
すっごく役に立ちました。
by とんちゃん (2013-10-09 19:46)
粉末オニオンスープのディップは、無糖ヨーグルトでやるとうんと軽くできます。アボガドの種とともにおためしを!
by ぐちぐち (2013-10-09 23:43)
無糖ヨーグルトで!
サワークリーム、クリームチーズ、無糖ヨーグルト。
なるほど似ていますね。
by とんちゃん (2013-10-16 05:33)