立ち呑み日記・くわんくわん [追究]

ワルガキ二匹が、午前中の授業がいつもより1時間多くてお昼にお腹の空き切ったところで、目の色かえてカレーうどんにかぶりついている。

うちは学校の目と鼻の先なので、お昼はいったん帰って来て食べるんですヨ。

それにしても、お腹がきゅうきゅうに空いているときのカレーうどんっテのは迫力ありますナ。

怒涛、というのが誇張でなく、どばーッとすすりこむ。そうと予想はついていたのでうどんをよく水で洗って多少ぬるくしておいたのが幸いでした。

テーブルクロスに散る飛沫。マ、うちのは防水布なのでさっと拭けばすむことですが。

「もうちょっとお行儀よく食べなさい」
と、声をかけると、(へ?)という感じにこちらへ向けた二つの顔のその口からカレーまみれのうどんがビロンととび出ている。

口のまわりたるやすざまじいなんてもンじゃないです。

「くわんくわんよ」
と、オカーサン(ワタシです)は、ティッシュの箱を差し出しました。

で、ふと思ったんですが・・

「くわんくわん」って、どうして「くわんくわん」って言うんだろ・・

・・と思って検索して知ったんですが、「くわんくわん」はおもに関東圏で言われ、
「なにそれ聞いたこともない」
という人のほうが多いみたいです。

みなさん、「くわんくわん」って、言います?

子どもの口のまわりが食べ物で汚れたなりになっているさまのことで、
「ooちゃん、お口がくわんくわんよ」
「くわんくわんになってるよ」
と、いうふうに使います。

ワタシら世代は、卵かけご飯というときまって食べ終わったところで言われたものでした。

今の子どもは、卵かけご飯ではくわんくわんにならない気がします。なぜというに、うちの二匹がそうですが、卵がけご飯はスプーンで食べる。

それに、卵がけご飯だけ、ってことは金輪際あり得ず、他のおかずもあるところから、一気呵成と「ばっかり食べ」することもない。

ワタシらのころは栄養バランスの考え方が今とやや異なり、卵がけご飯といったらそれだけを、しかもお茶碗に口つけてお箸でズルズルっといきました。

食べ終わると、オカーサンや同居の老人にさっさと背を向け空き地に遊びに出て、その足でまた
「♪ミーチーコちゃん、あーそーびーまーしょ」
と、ミチコちゃんチへ誘いに行く。

「ユキちゃん(ワタシです)、今日のお昼、卵がけご飯だったでしょ」
と、縁側に顔を出したミチコちゃんのオカーサンによくあたる占い師のごとく的中される。

「だって、お口のまわりくわんくわんだもの」

大急ぎで手の甲でゴシゴシやったもンでした。このときの恥かしさといったらなかったです。

「くわんくわん」の語源は、民話の小坊主さんなどがこっそり盗み食いしたのが口のまわりについている食べかすでバレバレなのに、
「食わん食わん」
と、しらばっくれたところから、だそうです。

さて、オカーサン(ワタシです)が差し出したティッシュの箱を、
(まだいい)
と、二匹は目で告げるばかりでお箸をいったん置くこともなく、どんぶりの底が見えるまでひたすら、ひたッすらずりずりやり、
「フゥー」
と、くわんくわんの口でひと息つきました。


P1000409.JPG
マルシェの日の水道栓です。当日はちゃあんと蛇口があるのに(誰でもひねっていいわけでもなさそうです)、マルシェ以外の日はこんな感じ。

前菜は、メロン
主菜は、鶏肉の串焼き(レモン&マスタード風味)、じゃがいもとカリフラワーのクリーム和え、いんげん塩茹で


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