立ち呑み日記・コシのあるなし [ランチ]
焼きそばの麺を茹でるのにお湯を沸かしながら、つらつら考えた。
人類はなぜ、コシのある麺とそうでない麺とに好みが分かれるのか。
「麺はコシが命でしょうが」
と、ワタシなど思わないでもないですが。
「なん言いよーと(なにをおっしゃる)」
と、反論なさるのは福岡の方々です。
「麺はやわらかいもんにきまっちるじゃなか」
博多うどんといったらふわっふわのやわらか~なものなんだそうです。
「そうやに」
と、それに絶大な賛同をお示しになるのが、三重県の方々。
伊勢うどんもまた、箸で持ち上げるだけで切れそうなほどやわらかと聞き及びます。
「ほっこげな、じょんならん(あほみたいな、手に追えん)」
と、肩をそびやかすのが讃岐の人々。
これに反論するのはなかなかむずかしいです。讃岐うどんといったら、今や駅ビルなどどのフードコートにも必ず入っているほど盛況ですからね。
コシは無いがかたい、という麺も、またあるのだそうです。
岡山うどんがそれで、かたいので慌てて食べるとブツブツ切れるが、ゆっくり味わうと出汁となじんで「たんわりした」風味がたのしめるのだそうな。
どうです、日本国内でさえこんなに違う。
おのおの、他の地方の麺を「麺」とみとめるのは
「断じて許せぬッ」
とは、まあ、態度を硬化させなくても(表面的には)、
「アチラはアチラとしてウチらはウチらで」
と、好みは曲げないことでありましょう。
でもなぜそうなっちゃったんだか。
先ほどコシに一票入れさせていただきましたワタシはといえば関東圏出身ですが、生まれながらの「コシ派」だったわけではないように思います。
子どもの頃は、オカーサンがゆがいた乾めんにしても、コシは関係なかった。
たまさかに出前をとってもらえると、これなどのび加減が当たり前です。
時に家族で食事に出かける洋食屋さんのナポリタンしかり。茹であがりの麺をさらに炒めるわけですからね。
大学時代、学食の麺類にコシなどのぞむほうがどうかしてる。ですが、まさにこのころですね、コシに目覚めたのは。
街のそこかしこにスパゲッティー専門店が隆盛して、「アルデンテ」という茹で方が広まった。
そのころ関東圏では讃岐うどんのさの字も知られてませんでしたが、このとき「アルデンテ」が定着したからこそ、後に首都圏進出が果たせた、の、では、ないでしようか。
「アルデンテ」、イタリアの隣国だというのにフランスではまるで好まれないんですヨ。フランスはソフトめんのごとく、卵を練りこんでふにゃらーっとさせた麺が一般的。隣国なのになぜこうも好みが分かれてしまったのか。
日本の隣国の中国もまた、麺はやわらかいものみたいです。
パリのラーメン屋さんでかいま見ると、のびないよう私語はつつしみ一気呵成(かせい)とすすっているのは日本人、のびることおかまいなしにのーんびりおしゃべりしながら時に箸さえ置いてゆーっくり食べているのが中国人です。
さて、ただ今より茹でるのは中国仕様の生麺。
ワタシはコシが欲しいので、沸騰した鍋に重曹をざざっとこぼして茹がき始めました(こうするとかんすいの代わりになって麺がしまるんですヨ)。
夕暮れの17時20分ごろ、ノートルダム寺院背後の公園にて。これからものの3分もしないうちにとっぷり暮れました。
前菜は、トマトサラダ、大根の葉のナムル
主菜は、的矢鯛の塩焼き、トマトソースマカロニ、いんげん塩茹で
人類はなぜ、コシのある麺とそうでない麺とに好みが分かれるのか。
「麺はコシが命でしょうが」
と、ワタシなど思わないでもないですが。
「なん言いよーと(なにをおっしゃる)」
と、反論なさるのは福岡の方々です。
「麺はやわらかいもんにきまっちるじゃなか」
博多うどんといったらふわっふわのやわらか~なものなんだそうです。
「そうやに」
と、それに絶大な賛同をお示しになるのが、三重県の方々。
伊勢うどんもまた、箸で持ち上げるだけで切れそうなほどやわらかと聞き及びます。
「ほっこげな、じょんならん(あほみたいな、手に追えん)」
と、肩をそびやかすのが讃岐の人々。
これに反論するのはなかなかむずかしいです。讃岐うどんといったら、今や駅ビルなどどのフードコートにも必ず入っているほど盛況ですからね。
コシは無いがかたい、という麺も、またあるのだそうです。
岡山うどんがそれで、かたいので慌てて食べるとブツブツ切れるが、ゆっくり味わうと出汁となじんで「たんわりした」風味がたのしめるのだそうな。
どうです、日本国内でさえこんなに違う。
おのおの、他の地方の麺を「麺」とみとめるのは
「断じて許せぬッ」
とは、まあ、態度を硬化させなくても(表面的には)、
「アチラはアチラとしてウチらはウチらで」
と、好みは曲げないことでありましょう。
でもなぜそうなっちゃったんだか。
先ほどコシに一票入れさせていただきましたワタシはといえば関東圏出身ですが、生まれながらの「コシ派」だったわけではないように思います。
子どもの頃は、オカーサンがゆがいた乾めんにしても、コシは関係なかった。
たまさかに出前をとってもらえると、これなどのび加減が当たり前です。
時に家族で食事に出かける洋食屋さんのナポリタンしかり。茹であがりの麺をさらに炒めるわけですからね。
大学時代、学食の麺類にコシなどのぞむほうがどうかしてる。ですが、まさにこのころですね、コシに目覚めたのは。
街のそこかしこにスパゲッティー専門店が隆盛して、「アルデンテ」という茹で方が広まった。
そのころ関東圏では讃岐うどんのさの字も知られてませんでしたが、このとき「アルデンテ」が定着したからこそ、後に首都圏進出が果たせた、の、では、ないでしようか。
「アルデンテ」、イタリアの隣国だというのにフランスではまるで好まれないんですヨ。フランスはソフトめんのごとく、卵を練りこんでふにゃらーっとさせた麺が一般的。隣国なのになぜこうも好みが分かれてしまったのか。
日本の隣国の中国もまた、麺はやわらかいものみたいです。
パリのラーメン屋さんでかいま見ると、のびないよう私語はつつしみ一気呵成(かせい)とすすっているのは日本人、のびることおかまいなしにのーんびりおしゃべりしながら時に箸さえ置いてゆーっくり食べているのが中国人です。
さて、ただ今より茹でるのは中国仕様の生麺。
ワタシはコシが欲しいので、沸騰した鍋に重曹をざざっとこぼして茹がき始めました(こうするとかんすいの代わりになって麺がしまるんですヨ)。
夕暮れの17時20分ごろ、ノートルダム寺院背後の公園にて。これからものの3分もしないうちにとっぷり暮れました。
前菜は、トマトサラダ、大根の葉のナムル
主菜は、的矢鯛の塩焼き、トマトソースマカロニ、いんげん塩茹で
2015-11-12 07:42
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