立ち呑み日記・チキンレース

「それ、チキンレース」
と、友人に言われ、ヘーエとなりました。

みなさんご存知ですか? チキンレース。チキンゲームともいうそうです。向かい合った車が衝突に向かって距離を縮め、恐怖から先にブレーキをかけたほうが負け。

先に車を止めるのはオバカに身を投じていることへ先に気づくということですからむしろ「勝ち」の気がするんですけど、チキン(臆病者)かどうかをためすゲームなのでこうなるのだそうな。

ウィキペディアによると、ジェームス・ディーンの「理由なき反抗」で、崖に向かって二台がフルスロットルで走り出し、先に運転席から飛び降りた方が「チキン」とされるシーンがあるそうです。

不滅の青春スター、ジェームス・ディーンのお墨付きとなれば「オバカ」と片付けるのははなはだ心苦しい。

尾崎豊もチキンレースに身を投じたことあったでしょうか。

横道にそれますけど、「チキンレース」と検索していたら、太宰治と尾崎豊と宮沢賢治を俎上にあげている2ちゃんねるに行きあたり、実にうがったコメントを見つけました。

「腕相撲だったら賢治、持久走なら尾崎、チキンレースなら太宰が勝ちそうな気がする」。

さて、友人がチキンレースと看破(かんぱ)した状況は、こうです。

ワタシはここ毎朝、サマースクールに通うワルガキをおくって行くんですが、その駅までの舗道でのことなんです。

通勤時間帯のことで、コンビニのビニール提げた開襟シャツの紳士連とせわしくすれちがいます。

そのなかで、ずんずん、ずんずん、という確固とした足取りで、眉間にシワよせた五十がらみの男性が正面から猛進して来ました。

お急ぎなのネ、と、あらかじめ右によけていると、間が悪くその方もワタシと同じ側におよけになる。左によければまたしてもワタシの正面から、ずんずん。しまいには握手できそうな距離までせばまったので、ワタシが身を横にずらして通っていただきました。

これが三日続けてあったんです。

三日目は横向いてワルガキとしゃべっていたところだったので、すんでのところで男性の胸元に口紅のキスマークつけるところでした。

(チッ)
と、ワタシがひらりと身をかわしたところでするどく舌打ちなさるその方。

ワタシのキスマークが実は欲しかったのかしらン。そうでなくとも偶然を装ってワタシとぶつかってみたかったのネ、だって舌打ちまでなさって・・

「ぐちぐちの能天気ここに極まれり」
と、友人に鼻先で嗤われましたね。「チキンゲームよ、これは」

友人いわく、こういう男性は日ごろ自分の意見をグッとのみこみ右にヘーコラ左にヘーコラやっているうっぷん晴らしに、女性など自分より力の弱そうな存在をターゲットに我を通し道を譲らせ悦に入っている・・

そう、かも、しれない。

真相が知りたかったので、次の日はもう張り切って心待ちに待ち構えましたが、その方はあれで満足なさったのか、コンビニのビニールぶら提げごく普通にすれ違って行かれました。


写真はしばしお待ちくだされ。

前菜は、焼き餃子、ダチョウ肉ソテーをのせたサラダ、皮蛋豆腐
主菜は、茄子と白身魚の炒めもの、肉入り焼きそば

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