立ち呑み日記・ピラミッド

「ピラミッド」というホラー映画を、12歳の
ムスメにせがまれて観に連れて行きました。

ワタシもまたムスメの年ごろは
「エクソシスト」と聞こえて来ただけで
ワクワクどきどきしたもンでした。

「こわかったねー」
と、館内が明るくなったところでやっと
息がつけ、横の友と口々に言い合う。

「こわかったねー」
と、またしても語り合いながら、サーティーワン
あたりでアイスクリーム(ダブル)を舐めました。

さて、「ピラミッド」は、エジプトで発掘中の
ピラミッドの内部に閉じ込められた考古学者父娘と
その様子を撮影する取材班男女の、ほんッとにもう、
救いのひとッかけらもない、冒険スプラッターホラー。

要は、フィクションなんだから納得ずくで
大いに怖がりましょう、という算段です。

が、この納得ずく、なまなかでなかったです。

まずは、エジプトの砂漠でこのほどアメリカの
優秀なる考古学者が発見した三面体の
ピラミッドの大掛かりな発掘現場が映し出されます。

そもそもピラミッドといったら四面体で、三面体などあり得ないん
ですね。しょっぱなからうそんこを明示しているわけです。

何千年の時を経て、いよいよ入り口が現地の
エジプト人作業員のツルハシによって開けられる・・

バーンッ、と耳をつんざく爆音とともに目を剥いて倒れる作業員。

内部で細菌が繁殖して毒ガスとなり充満していたもよう。
「発掘調査にはままあること」で、幸い作業員の命は助かります。

そしていよいよ内部を探る、という直前に、政治的事情を
盾に国家から発掘の中止と緊急帰国を命じられます。

そこでNASAから借り受けた最新式カメラロボットを無線で
動かし、ひと目だけでも内部を観察することにします。

ところがこのカメラロボットがピラミッドの中で壊れちゃう
(ここまでの物語の流れはいいです)。

これを接収しに、ついさっきまで毒ガスが
充満していたピラミッドの内部へ、教授陣営
みんなでのこのこ入って行くんですね。

ここにどおーッしてもひっかかって、
「でもね」と、言いたくてたまらなくなりました。

大人の仕事の世界でそれはあり得ないでしょ。

ピラミッドの内部は迷宮で、息つく暇ない
ハラハラドキドキが始まります。

謎の肉食生物に、一人、また一人と
ひッどいやり方で惨殺されていく。

あと一歩で殺られるッ、というところで、なぜか
一人で現れたエジプト人兵士に救われます。

この人はここまでどうやってたどり着いたんだか。

だいいち兵士のパトロールに単独行動など
あり得ず、ふつう三人くらいでともに
行動するものではないでしょうか。

しかしこういう矛盾点はホラー映画の場合
「つっこみどころ」として、あえて演出している、
の、かも、しれないなあとも思いましたね。

そのほうが鑑賞後の「こわかったねー」の会話が盛り上る。

あとで知りましたが、「ピラミッド」はアメリカ映画ですが
監督グレゴリー・ルヴァッサーはノルマンディー出身の
生粋のフランス人で、ホラー映画好きが高じて長らくの
助監督時代を経て待望の長編第一作だそうです。

ハリウッドに上陸したフランス人、
がぜん応援したくなってきました。


PIC_0304.JPG
青を待ちながらパチリ。

前菜は、アボカド、レモンと塩で
主菜は、鶏ロースト、じゃがいもロースト、いんげん塩茹で、グリーンサラダ


nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。