立ち呑み日記・ワイン抜き [困った!]

こないだ買ったばかりのワイン抜きが、どうしたわけか見当たらない。

それ以前長年使っていたのは、ネジネジすると両腕が上がり、「バンザイ!」になったところで両方からグーッと押し下げるタイプです。

が、スクリューの部分が取れてしまったので、ムスメがリカちゃんのドレスを着せてお人形代わりとなりました。

ホラ、頭と両腕がついて人間みたいなシルエットですよネ。

この上部の栓抜きになっているところへコルクを差し込み、「ピンクパンサー」のテーマ曲を口ずさみながらスクリューをゆっくり動かして両腕を上下させコルクを顔に見立て左右に動かすと、ホントにピンクパンサーみたいです。

フランスの食卓芸、ですナ。

仕方なく戸棚をゴソゴソして、持ち手がごつごつ太い葡萄の枝のワイン抜きをとり出しました。これ、みなさんのうちにも、と、いいますか、みなさんのご実家にも、ありません?

1970年代後半、世界的に流行ったのではないでしょうか。うちの日本の実家の台所にもありました。

当時はマンズワインあたりを開けていたはず。「夫婦でワイン」、市川染五郎(現・松本幸四郎)ご夫妻がテレビCMにご出演でしたよネ。

ワインに出会った当初は景品のT字型ワイン抜きにはじまり、取っ手が葡萄の枝とはオシャレじゃないのとばかり仕事帰りにオトーサン(ワタシのオトーサンです)が得々と買って来たのだと思います。

が、葡萄の枝のこれ、ナリは大きいのに力を入れづらいことはなはだしい。「フンッ」とお尻をすぼめ、全身全霊でがんばってがんばって、ようやく抜ける。

「夫婦でワイン」に感化されたわれわれの親世代もそういうところから、より使いやすいワイン抜きをもとめてデパートめぐりなどすることになったことでありましょう。

ワイン抜きといったら、今と違ってそのへんのスーパーには置いてなかったでしょうしね。

さて、ワイン抜きはわが日常に必要不可欠なので70年代に逆戻りし、お尻をすぼめてがんばらないとならなくなりました。

これがまあつらいのなんの。脳の血管やら心臓の筋肉やらに支障をきたしそう。

ワイン抜き無しで開ける裏ワザあります! というインターネットの記事を見つけたので、どれどれと身を乗り出しました。

ボトルを、クッション代わりにする運動靴に差し込み、その靴底を最寄りの壁に垂直に力いッぱいゴンゴン打ちつけるとアラ不思議、
「ほォらね、カンタンに開くので便利です」

ビンの中の圧力を利用するのだそうです。

そう、かも、しれない。
でもこれ、実際には葡萄の枝のなんかより格段にむずかしいのではないでしょうか。

力が要ることもさることながら、それだけゴンゴンやってダイジョブな壁など、ふつうのマンションや一軒家にあるものなんだか。

そういうわけでつい先日、金物屋でワイン抜きを新調したんです。ビンの口にかぶせてクルクルするだけで力も要らずスッと開くすぐれもの。それがなぜか見当たらないんです。

だからといってのまないわけにはかない。

仕方なく、またしてもお尻をすぼめて格闘するハメになりました、やれやれ。


PIC_0303.JPG
夜9時。日が長くなりました。

前菜は、薄切りキュウリのクリーム和えサラダ
主菜は、七面鳥ささ身の竜田揚げ、じゃがいもピューレ、いんげん塩茹で

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