立ち呑み日記・Dorayaki [おやつ]

Dorayakiって
「どんな味? おいしいんでしょ?」
と、10歳のムスコはクラスメートのセドリックくんから聞かれたのだそうな。

セドリックくんだけでなく、フランスの多くの子どもたちが知りたいのではないでしょうか。コミックの『ドラエもん』がフランス語版でずらっと出ていて、人気なんです。

うちの学区の子ども図書館にもそろっていて、セドリックくんはここで全巻制覇したそうな。

どら焼きは、言わずと知れたドラエもんの大好物。ムスコの大好物でもありますから、微に入り細に入り説明したそうです。

が、やはり食べてみないことにはいまひとつわからない。

とても幸いなことにうちの近所にはアジア食材店があり、ここで簡単に手に入ります(アジア食材店はパリ市内のどこにでもあるというものでもないんです)。

鳥取県にある丸京製菓という日本一の生産量を誇るどら焼きメーカーの製品で、何年か前に欧州に進出し、パリやロンドンなど主要都市のアジア食材店に並ぶようになったもよう。

ばら売りでひとつ1ユーロ50(約180円)、日本と比べると割高ではありますが。日本ではひとつ80円くらいが相場のようです。

ムスコを介してセドリックくんにお店の存在をおしえてあげたんですが、道は険しかった。

そもそもふつうのフランス人はアジア食材店に用はないんですね。よしんば店に足を踏み入れたとて、いったいどれがドラヤキなのか見当もつかない。

それにしてもコミックの『Doraemon』で、どら焼きを「ガレット」などフランスに存在する似た感じの食べ物に置き換えることなくDorayakiとそのままにしたのには「ヘーエ」と思っちゃいます。アメリカではわかりにくいので「ヤミー・バンYummy bun」となっているそうです。

フランスは今や希代の日本ブームで、みんな日本文化に興味津々。その根源に、「マジンガーZ」などから始まったアニメがあるのは火を見るより火明らかです。

そのころののアニメに出て来る日本の食べ物ってどんなふうに訳されていたんでしょうネ。

ラーメンがramenだったわけではないような、気が、します。ヌイユ(ヌードル)など、フランス語に存在する言葉をあてていた(ンじゃないかなあ・・)

その時代、大方の子どもはたスシなどという食べ物、見たことも聞いたこともなかったですからね。

彼らが大人になった今日、スシもミソスープもスーパーで気軽に買えるまでになっています。値段と質はまあ、あれなんですけどネ。

こういう時代になったからこそ、Dorayakiなのでありましょう。日本人のオカーサン(ワタシです)としては日本語がフランス語に浸透していくのはやっぱりうれしいワァ・・

「だからね、おねがい買って。いいでしょ」
と、ムスコ。

今週から始まる海浜学校の行きがけのおやつに5ケ入りのどら焼きを丸々持って行き、セドリックくんはじめなかよしに講釈たれながら分けてあげたい。

「みとめましょう」

ムスコは、ふだんなら目の色変えて飛びつく大好物に手をつけず、なかよし一人一人をスカイプで呼び出して見せつけると、大切そうにリュックにしまいました。


本日写真失敗いたしましたまことにスミマセンヌ。

前菜は、薄切りキュウリと乾燥バジリコのサラダ、プチトマト
主菜は、牛肉(フォーフィレ)ステーキ、にんじんとカリフラワーの葉のスープ煮、じゃがいもロースト

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