立ち呑み日記・レバーペースト [前菜]
スーパーの精肉売り場を通りかかったら、パック入り鶏レバーと「目が合った」。
すると流れるようにカゴにとってました。ふだん肉類はなじみの肉屋で買うので、スーパーでは通路を通りがかりに「鑑賞」するのみなんです。
が、本日は「浮気」に走りました。
なぜ、というのは闇の中です。ただ今こちらはイースターの時期で、うちはオトーサン(ワタシのオットです)がユダヤ人なので、行事のものを準備しなくちゃという頭があった、ということだけは、言えます。
ユダヤのイースターは「過ぎ越しの祭」といって期間中パンではなく無酵母クラッカーを食べ、出身地域のお節料理をまた食べます。
オットの家系は何世代にもわたってドイツとフランスの国境あたりで、ポーランドなどのどっぷり中欧ではなく
「おフランスざんすッ」
と、わが出自を主張するところがなきにしもあらずなんですが、極東出身の非ユダヤ人ツマ(ワタシです)からすれば、
「中欧料理でいいんじゃないかしら」
ちなみに大別するとほかに北アフリカ・スペイン系料理があり、こちらはスパイスをふんだんに使ったソラマメのスープなど食べるそうです。
ポーランド出身のユダヤ人などはかたゆで卵をうっすらの塩水に浸して食べるところから始まり(フランス在はこれを省略するそうです)、冷製鯉(こい)のつみれや玉ネギとゆで卵の合わせみじん切lり、などが前菜のご馳走に並びます。
この時、レバーペーストもあるんですヨ。
フランス料理のレバーペーストは豚脂やバターを練りこんでコクを加えますが、ユダヤ料理では代わりに刻んだ玉ネギとゆで卵をたーっぷり加えます。
ワタシ、これ大好き。
あんがいあっさりしていて、お皿にどすんととっても無酵母クラッカーを台にしてかるがる食べられます。赤ワインのおともにぴったり。
ただし、うちはオットもワルガキ二匹もレバーを好まない、どころか顔しかめて「しっしっ」と不当なほどに遠ざけるので、「過ぎ越しの祭」のお招きをうけたときにそのお宅で、ワタシだけがホクホクといただいてきました。
今回もまた、ワタシのため、だけに、イソイソ台所に立ちます。
レバーはくさみ抜きに水に浸けたりとやるべきことがいろいろありましょうが手間がかかるのでパス。代わりにつぶしニンニクを入れることにします。
ジャーッと炒めたら右から左へフードカッターに入れてゆで卵と玉ネギ、つぶしニンニクも落として、ガーッ。
これで出来上がり。
作りながら、石井好子のエッセイ『パリの空の下オムレツのかおりは流れる』に「ステルン卵」という、このレバーペーストの応用が紹介されていたのを思い出しました。
ともにリサイタルに立ってきたユダヤ人ピアニスト、ステルン氏の得意料理で、水平に切ったゆで卵の卵黄のみを使ってレバーとたたき出来上がったペーストを卵黄の穴にこんもり盛り付ける。
どうです、見た目も素敵な前菜ではないですか。
次回ぜひやってみたいと思うものの家族の誰も食べてくれないんじゃどうしたもんかナ、でも食べてみたいナ、と、うち悩みながら、わが出来上がりを赤ワインでぱくぱくいきました。
「秘密の花園」というような小公園発見。マレー地区というオシャレな界隈の建物の奥まったところに昨年できたばっかりだそうです。
前菜は、トマトとオイルサーディンのサラダ
主菜は、ビーフフランクフルト、チンした酢がらめ千切りキャベツ(シュークルートを買いそびれまして)、じゃがいもソテー(の残り)
すると流れるようにカゴにとってました。ふだん肉類はなじみの肉屋で買うので、スーパーでは通路を通りがかりに「鑑賞」するのみなんです。
が、本日は「浮気」に走りました。
なぜ、というのは闇の中です。ただ今こちらはイースターの時期で、うちはオトーサン(ワタシのオットです)がユダヤ人なので、行事のものを準備しなくちゃという頭があった、ということだけは、言えます。
ユダヤのイースターは「過ぎ越しの祭」といって期間中パンではなく無酵母クラッカーを食べ、出身地域のお節料理をまた食べます。
オットの家系は何世代にもわたってドイツとフランスの国境あたりで、ポーランドなどのどっぷり中欧ではなく
「おフランスざんすッ」
と、わが出自を主張するところがなきにしもあらずなんですが、極東出身の非ユダヤ人ツマ(ワタシです)からすれば、
「中欧料理でいいんじゃないかしら」
ちなみに大別するとほかに北アフリカ・スペイン系料理があり、こちらはスパイスをふんだんに使ったソラマメのスープなど食べるそうです。
ポーランド出身のユダヤ人などはかたゆで卵をうっすらの塩水に浸して食べるところから始まり(フランス在はこれを省略するそうです)、冷製鯉(こい)のつみれや玉ネギとゆで卵の合わせみじん切lり、などが前菜のご馳走に並びます。
この時、レバーペーストもあるんですヨ。
フランス料理のレバーペーストは豚脂やバターを練りこんでコクを加えますが、ユダヤ料理では代わりに刻んだ玉ネギとゆで卵をたーっぷり加えます。
ワタシ、これ大好き。
あんがいあっさりしていて、お皿にどすんととっても無酵母クラッカーを台にしてかるがる食べられます。赤ワインのおともにぴったり。
ただし、うちはオットもワルガキ二匹もレバーを好まない、どころか顔しかめて「しっしっ」と不当なほどに遠ざけるので、「過ぎ越しの祭」のお招きをうけたときにそのお宅で、ワタシだけがホクホクといただいてきました。
今回もまた、ワタシのため、だけに、イソイソ台所に立ちます。
レバーはくさみ抜きに水に浸けたりとやるべきことがいろいろありましょうが手間がかかるのでパス。代わりにつぶしニンニクを入れることにします。
ジャーッと炒めたら右から左へフードカッターに入れてゆで卵と玉ネギ、つぶしニンニクも落として、ガーッ。
これで出来上がり。
作りながら、石井好子のエッセイ『パリの空の下オムレツのかおりは流れる』に「ステルン卵」という、このレバーペーストの応用が紹介されていたのを思い出しました。
ともにリサイタルに立ってきたユダヤ人ピアニスト、ステルン氏の得意料理で、水平に切ったゆで卵の卵黄のみを使ってレバーとたたき出来上がったペーストを卵黄の穴にこんもり盛り付ける。
どうです、見た目も素敵な前菜ではないですか。
次回ぜひやってみたいと思うものの家族の誰も食べてくれないんじゃどうしたもんかナ、でも食べてみたいナ、と、うち悩みながら、わが出来上がりを赤ワインでぱくぱくいきました。
「秘密の花園」というような小公園発見。マレー地区というオシャレな界隈の建物の奥まったところに昨年できたばっかりだそうです。
前菜は、トマトとオイルサーディンのサラダ
主菜は、ビーフフランクフルト、チンした酢がらめ千切りキャベツ(シュークルートを買いそびれまして)、じゃがいもソテー(の残り)
2015-04-09 06:48
nice!(2)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0