立ち呑み日記・ラズベリー [おやつ]
ラズベリージャム入りビスケットをかじったら、マドレーヌを食べたプルーストもかくや、この味を初めて口にした時のことが不意によみがえりました。
(うえー、ペッペッ)
と、鼻つまんで遠ざけた、あの時。
「くすりくさい」
と、ワタシが4歳のときに亡くなった明治生まれの祖母は、口慣れない食べ物を舌にのせるやきまってそう言って鼻つまんだものですが、ラズベリー味こそくすりくさいと言わずして何がくすりくさい。
ラズベリー味のわが初体験は1970年代後半、通っていた女子校で希望者をつのって行った英国短期留学のホームステイ先で出してくれたお弁当のジャムサンドでした。
(よくこんなトイレの芳香剤みたいなの食べられるなあ)
と、おどろいたものです。
「ホワット・イズ・ジス?」
と、ホストマザーに訊ねると、
「ラァズベゥイー」
このときはじめて、ベリーとつくものがストロベリー以外にも存在することを知りました。
「木いちご、知らなかったんですか?」
と、後にこのハナシを職場の後輩にしたら不思議がられました。
「子どもの頃道端で摘んで食べませんでした?」
彼女は田園育ちどころか横浜の住宅密集地出身で、道端や公園の植込みにはよく見ると雑草の木いちごが
生えているもので、登下校の折など遊び半分で摘んでは洋服でサッとふき口に入れたものだそうです。
「木いちご」になじみがあったなしにかかわらず、ワタシら世代は貪欲にこのテの味に慣れていくことになります。
ラズベリーなんとかと銘打ったケーキやらパフェやらアイスやらとは、ワタシらがしきりに出没したコジャレ喫茶店で百年前から食べ慣れているがごとくに接しました。
一番人気はでもブルーベリーのほうでしたけどネ。
1982年、ロッテから「ブルーベリーガム」登場。ワタシが女子大生の折には、あのコもこのコもみーんなこれ噛んでました。
当初は慣れない味で敬遠したにしても、ラズベリーはじめこういう「ベリー」はオシャレな食べ物という位置づけでした・・
・・と、こう書きながら気づいたんですが、つい先年、アサイーって流行りましたよね。
アサイーは、オシャレという風潮には乗らなかった、ような、気もするんですが、だとしたらいったいなぜだったんだか。
思いまするに、アサイーにとびついたのは流行に敏感なお嬢様方ではなく、健康に敏感な、「昔」若かったワタシら世代だったんじゃ、ないでしょうか。
ワタシら世代はラスベリーやブルーベリーの「洗礼」を受けてここまで来てますから、その延長線上にアサイーがあるととらえても少しもおかしくありません。
ブルーベリーなどは「目にいい」というカタチでもわれわれは接することとなります。アサイーもまた、アンチエイジングに効果アリとのことで、まさにワタシら世代にうってつけ。
実をいいますとワタシは未だアサイー未体験。フランスではちっとも流行ってないんですヨ。
そこでラズベリー、フランス語でいうところのフランボワーズですが、こちらではフランボワーズ酢などもあり、ポン酢代わりにお醤油で割って湯豆腐なんかにかけると、これがまたなかなかちょっとヨロシイです。
12歳のムスメが宿題やったままそのへんにうちやったままの『社会』の教科書をパチリ。フランス中世におけるキリスト教の台頭、テナ単元のようです。
前菜は、乾燥バジリコをふったトマトサラダ
主菜は、仔牛フィレ肉ソテー、ニンニクとパセリ風味じゃがいもピューレ、モロッコいんげん塩茹で
(うえー、ペッペッ)
と、鼻つまんで遠ざけた、あの時。
「くすりくさい」
と、ワタシが4歳のときに亡くなった明治生まれの祖母は、口慣れない食べ物を舌にのせるやきまってそう言って鼻つまんだものですが、ラズベリー味こそくすりくさいと言わずして何がくすりくさい。
ラズベリー味のわが初体験は1970年代後半、通っていた女子校で希望者をつのって行った英国短期留学のホームステイ先で出してくれたお弁当のジャムサンドでした。
(よくこんなトイレの芳香剤みたいなの食べられるなあ)
と、おどろいたものです。
「ホワット・イズ・ジス?」
と、ホストマザーに訊ねると、
「ラァズベゥイー」
このときはじめて、ベリーとつくものがストロベリー以外にも存在することを知りました。
「木いちご、知らなかったんですか?」
と、後にこのハナシを職場の後輩にしたら不思議がられました。
「子どもの頃道端で摘んで食べませんでした?」
彼女は田園育ちどころか横浜の住宅密集地出身で、道端や公園の植込みにはよく見ると雑草の木いちごが
生えているもので、登下校の折など遊び半分で摘んでは洋服でサッとふき口に入れたものだそうです。
「木いちご」になじみがあったなしにかかわらず、ワタシら世代は貪欲にこのテの味に慣れていくことになります。
ラズベリーなんとかと銘打ったケーキやらパフェやらアイスやらとは、ワタシらがしきりに出没したコジャレ喫茶店で百年前から食べ慣れているがごとくに接しました。
一番人気はでもブルーベリーのほうでしたけどネ。
1982年、ロッテから「ブルーベリーガム」登場。ワタシが女子大生の折には、あのコもこのコもみーんなこれ噛んでました。
当初は慣れない味で敬遠したにしても、ラズベリーはじめこういう「ベリー」はオシャレな食べ物という位置づけでした・・
・・と、こう書きながら気づいたんですが、つい先年、アサイーって流行りましたよね。
アサイーは、オシャレという風潮には乗らなかった、ような、気もするんですが、だとしたらいったいなぜだったんだか。
思いまするに、アサイーにとびついたのは流行に敏感なお嬢様方ではなく、健康に敏感な、「昔」若かったワタシら世代だったんじゃ、ないでしょうか。
ワタシら世代はラスベリーやブルーベリーの「洗礼」を受けてここまで来てますから、その延長線上にアサイーがあるととらえても少しもおかしくありません。
ブルーベリーなどは「目にいい」というカタチでもわれわれは接することとなります。アサイーもまた、アンチエイジングに効果アリとのことで、まさにワタシら世代にうってつけ。
実をいいますとワタシは未だアサイー未体験。フランスではちっとも流行ってないんですヨ。
そこでラズベリー、フランス語でいうところのフランボワーズですが、こちらではフランボワーズ酢などもあり、ポン酢代わりにお醤油で割って湯豆腐なんかにかけると、これがまたなかなかちょっとヨロシイです。
12歳のムスメが宿題やったままそのへんにうちやったままの『社会』の教科書をパチリ。フランス中世におけるキリスト教の台頭、テナ単元のようです。
前菜は、乾燥バジリコをふったトマトサラダ
主菜は、仔牛フィレ肉ソテー、ニンニクとパセリ風味じゃがいもピューレ、モロッコいんげん塩茹で
2015-04-03 06:42
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コメント(2)
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Qu'est-ce que c'est ? ではないんですね
by soujirou-3 (2015-04-03 15:10)
soujirouさんよくフランス語をご存知であられる。あのときは英国でしたからねえ・・
by ぐちぐち (2015-04-04 05:58)