立ち呑み日記・フランスびな [女子]

お雛様をそろそろしまわないと、と、今年の見納めに、とくと眺めます。

やっぱり何度見てもそうだなあ・・・

いえね、うちのお雛様は五人囃子も三人官女もない男雛と女雛のみなんですが、ムスメがちょこまか動く年齢に無暗に手を出した拍子にぼんぼりの一つが床に落下し、真っ二つに折れちゃったんですね。

そのときのオカーサン(ワタシです)の怒るまいことか。

「一生のたからものに何てことをッ」
と、三軒先まで響き渡る声でやりました。

ひところは瞬間接着剤で何とかもっていたもののやはり細い軸の折れたのはいかんともしがたく、また、ここ何年かは桃の節句が冬の学期休みの旅行と重なってお雛様を出さなかったこともあり、今年久々に箱から取り出して真っ二つのぼんぼりと再会しました。

仕方ない、真っ二つはしまっておき、無傷のほうを一つだけ飾ることにします。

するとお雛様の雰囲気が、オヤ? と、いうほど変わったんですヨ。

ぼんぼりが両脇に並ぶ、みなさんもよくご存知の設定は、男女雛の謁見の風情です。

「苦しゅうない、こうべをおあげ」
と、二人してこちらへ優しく語りかけてくれる感じ。だからこそお雛様を、ワタシも子どものころなどじーーっとそれはもう飽きずに見入ったもンでした。

ところがぼんぼりが一つのみとなると、男雛の脇でも女雛の脇でもおさまりが悪いんですね。そこでご両人の背後中央に据えました。

するとなんということ、謁見は終わり、閨房の雰囲気に、一気になった。背後の金屏風がよりいっそうの艶を添えます。

じーと見つめると睦言(むつごと)が聞えて来そうで、ややどきまぎする。ウムムム・・と、考えこんじゃいましたね。このままかざっていいんだろうか。

イヤ、いいもなにも、夫婦が私室で親密にしてどこが悪い。仲良きことは美しき哉(かな)、むしろ大いに奨励すべきではないですか。

公的な場ではお似合いのカップルを演じその実態は仮面夫婦、なんていうのと比べたら、閨房でよりいっそう仲睦まじいお雛様こそ、あるべき姿ではありませんか。

おりしもセックスレスが当然のごとくの昨今。統計によると、日本の夫婦の48パーセントが半年以上「そういうこと」がないそうです・・

・・今この数字を調べるのに、「夫婦、せ」と打ち込むや「夫婦 セックスレス」と、打てば響くように出てきたほどです。

コンドームの世界的メーカー、デュレックス社が26か国2万6000人にオンラインアンケートした結果、日本で週1回以上「ある」人が34パーセント、満足している人は15パーセントだそうで、もっとも低いです。

多いのはやはりギリシャ、週1回以上が87パーセント、満足は51パーセント。

恋愛大国を誇り、こういう統計で以前はゆるぎない1位を誇っていたフランスはといえば、週1回以上は70パーセントとまずまずながら、満足がたったの25パーセントと、あろうことかの権威失墜。

かつての栄光を懐かしんで我が家のぼんぼり一つかざりを
フランスびな
と、命名し、今後もこの形でかざって行く所存でございます。


PIC_0152.JPG
最近バス停が新しくなりつつあります。遠目からもあと何分で来るかわかるのでヨロシイです。

前菜は、タブレ(クスクスのサラダ)、トマトサラダ、フムス(ひよこ豆ペースト)とイスラエルのクラッカー
主菜は、七面鳥ささ身ムニエル、じゃがいもソテー、いんげん塩茹で

nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 5

コメント 2

soujirou-3

面白い! 何事も工夫ですね。

by soujirou-3 (2015-03-07 17:34) 

ぐちぐち

工夫ですねえ・・
by ぐちぐち (2015-03-08 04:30) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。