立ち呑み日記・給食ワンタン [ランチ]

なべ底に残ったカレーをこそいでワンタンのカワに包みカレーサモサにした、そのワンタンのカワが袋に半分も残っている。

これが中国人家庭ならすぐさまワンタンスープが出来上がることでしょう。

じっさい語学学校時代のクラスメートのワンさんなど学校帰りに屋根裏部屋の下宿に遊びに行ったら冷蔵庫をごそごそしてスーパーで買ったハムを取り出し、あっという間にワンタンスープをつくってくれたくらいです。

具は、ありあわせのハムとネギを包丁でとんとんしたもの。固形スープでさっとゆがいただけですが、すごくいい味でした。

同じようにやればいいんでしょうけど、なぜか機会を逸しているんですね。

残り肉とワンタンのカワでラザニアにする、というテもあります。が、他の残り物もある都合上、そうもいきませんでした。

さて、残ったワンタンのカワ、どうしよう。

こうやって後手後手にまわして冷蔵庫に放置し、はっと気づくと黒いカビが点々とついていることがこれまでに何度かありました(泣)。冷蔵庫のものをだめにすることぐらいくやしいことはありません。

そこで意を決して、オカーサン(ワタシです)がお昼に片付けようと心に決めました。

(給食に出たなあ・・)
と、遠―い小学生時代を思い出しましたね。

ここはひとつ懐かしの味の再現といきましょう。

懐かしの給食のワンタンスープは、具が多かったです。いちょうに切ったニンジンやダイコンや、鶏肉のつみれなんかがたんと入ってました。

そして肝心のワンタンはといえば、本来なら鶏肉のつみれあたりを包んでいてしかるべきなのに、なぜか単体で、それも数枚がくっついた形で入っていた。

(これじゃワンタンのカワスープ、それもくっついたワンタンのカワスープだよなあ・・)
と、小学生のワタシは先割れスプーンでツンツンしながら心の中で独りごちたものです。

なぜ口に出して言わなかったかというと給食の時間は私語禁止という決まりになっていたんですね。

調理の方がワンタンのカワを一枚ずつパラパラ鍋に落としていたらあんなにはくっつかなかったはずです。

くっついたワンタンのカワのスープ、ところがどうしてどうしてなかなかよろしかったんですヨ。

なにしろ食べ盛り、ピラピラとたよりないところをツルツルのみこむより、ゴロンとかたまったところへムニュウと歯を立てるほうが格段に「食べたーッ」という気がします。調理の方はそのあたりを見越してわざと数枚ずつまとめて鍋に投げ込んでいた、の、やも、しれない。

あの味をもう一度と、数枚ずつまとめてスープの中に落としてみました。なにしろそのほうがはけますしね。

結果から先に言いますと、ワンタンのカワがゴワゴワくっついて食べでがあり、申し分なく昭和の給食風になりました。

先割れスプーンはないので普通のスプーンででも十分趣が出ました。食パンもあいにくなかったので、固くなったバゲットを浸してみたらこれもヨロシかったです。

が、「牛乳を合いの手に」というのが今となってはどうッしても、できませんでした。


PIC_0064.JPG
いよいよ2月の学期休みになりました。

前菜は、クマト(青黒く甘いトマト)とオイルサーディンのサラダ
主菜は、残り肉のスパゲッティーミートソース、いんげん塩茹で

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