立ち呑み日記・オレンジ果汁 [おやつ]

流行りのひっどい風邪にやられ、ここのところ七転八倒していましたが、おかげさまでようやく光明が見えてきました。

すると、身体の奥から突き上げるようにオレンジジュースがのみたくてのみたくて、たまらなくなってきました。果物のオレンジでもいいんですけど、果肉が口中でもっさりするのがもどかしいんです。

オレンジといっても種類がいろいろあり、今の季節フランスでは「マルテーズ」というのが出回っていてこれなど果汁が多く、なかなかよろしいです。

「まもなく『血のオレンジ』が出回るからいっぱい食べるといいよ」
と、いつも行く八百屋のおにいさんはさすが地中海沿岸国出身だけありオレンジの種類には詳しいです。
「マルテーズは酸味がちょっときつくない?」

概して男性は酸味の強いものをキライますね。八百屋のおにいさんは「マルテーズ」にとびつかんばかりの日本人のオバサン(ワタシです)を片手で牽制し、ただ今特売中のスペイン産ミカンのほうがうんと甘いヨと、
ひとふさ味見までさせてくれました。

ホント、その甘いこと。でもわが身体が奥底から渇望している果汁が、それこそスズメの涙ぐらいしかないんです。

「やっぱり『マルテーズ』にするワ」
と、2キロもいっぺんに買いました。

八百屋のおにいさんご推奨の「血のオレンジ」というのは果肉が血のごとく赤黒いオレンジで、味も濃く、好むひとは旬を待ち望みます。

さて、柑橘をまとめ買いしたのでひと安心ですが、身体の奥底から突き上げる渇きはいかんともしがたく、スーパーで冷蔵棚の、いいほうのオレンジジュースをおごることにします・・

・・と、道を急ぐ脳内にあの懐かしのオレンジファウンテンが出現し、それはもうすがすがしくオレンジ色の水が噴き上がっては透明円形の天井を伝って下方へと滴るので、もう、もう、矢も盾もたまりません。

子どもの頃、デパートの屋上などで、飲むのはたのしかったもンです。一杯ほんの5円だか10円だかでしたよね。

円錐型の紙コップを配置して貨幣を入れるとケバケバしいオレンジ色のジュースがチューと出て来る。

ウンそうそう、円錐型をそっとにぎってごくごく飲むのがよかったんだよナ。あの円錐が普通の紙コップだとおもしろさ半減です。

アア飲みたい、あの安ッちいオレンジジュースのみたい・・・

・・・あとそうそう、オレンジジュースといえば「バヤリース」ないしは「リボンオレンジ」、たまさかに家族で外食というときに子どもはこれがたのしみでした。

ただ、こちらは気軽にごくごくとはもったいなくて行きません。ちびり、ちびりと食事の間中かけてのむ。

ごくごくというなら「プラッシー」、お米屋さんから届くのを今か今かと待ち、オマケのごとく入っている果肉が混ざるようようくようく振って飲んだものでした・・

アア飲みたい・・・

・・・と、目の色かえて冷蔵棚のフレッシュオレンジジュースにとびつきレジをすませ、あとはもう一目散。荷物を置くのももとかしく、ジュースをコップにつぎ、ゴクリゴクリ、ゴクリゴクリゴクリ・・

一気飲みで1リットル、あっという間に空いちゃいました。


PIC_0031.JPG
というわけでマルテーズです。お尻がオレンジのようにはでこぼこしてません。

前菜は、トマトサラダ
主菜は、仔牛ソテー、さいの目ニンジン入りグリンピース

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