立ち呑み日記・ミルクの時間 [おやつ]

スーパーの帰り道、目の前をカナダ人のお若いバックパッカー二人連れが地図を広げて歩いている。

カナダ人とどうしてわかったかというと、バックパックに、カナダ国旗のワッペンが縫いつけてあったから。カナダ人は外国旅行というと外からハッキリ国籍が判るようにして闊歩し、われこそはアメリカ人にあらずと主張しているのだそうです。

それは大いに結構。それより、今ワタシの目の前の赤いカエデの横に、プラスチックの取っ手付きコップがプラプラしているんです。

なぜか「ハローキティ」と「アンパンマン」、日本人から譲り受けたんでしょうか。貧乏旅行なら飲み物はスタンドで小ビンを買うよりスーパーで大ビンを買った方がうんと経済的です。

目の前で揺れているコップを見るともなしに目で追っていたら、ハタと気付きました。そういや長いこと、プラスチックの取っ手つきコップで飲んでないナ。

うちはワルガキ二匹がいる都合上、公園に行くときなど飲み物とコップは持って出ますが、それにしてもこういう取っ手付きはとっくの昔に卒業してしまいました。

我が身をふり返れば、愛用したのはざっと見積もって半世紀も前です。

にもかかわらず、時に取っ手をにぎりしめて飲んでみたくないこともないんですね。牛乳を、ことに飲んでみたい。

ワタシら世代はほれ、「ロンパールーム」のミルクの時間にアコガレましたからね。

画面の向こうで机についてプラスチックの取っ手付きコップをあおっている子どもたちを心の奥底からうらやみつつ、画面のこちら側でもかねて用意の同じようなコップで牛乳を飲む。

画面の向こうの子どもたちはコップにほんのちょっぴりしか入ってないようですぐ飲み干しますが、その飲み物はスキムミルクやら練乳のような甘い牛乳やら、時代によっていろいろだったそうです。

オレンジジュースの時もあったそうな。

でも画面のこちら側ではあれは牛乳と信じ切っていたので、今また飲むならやっぱり牛乳です。プラスチックのコップにはガラスのそれのようなヒンヤリ感は、ない。

金沢工業大学の神宮英夫教授は、牛乳瓶から牛乳を飲むとなぜおいしいのか、という点を科学的に解明なさったそうです。

研究では、プラスチックのコップ、マグカップ、牛乳瓶でそれぞれ牛乳を飲んだ唇のサーモグラフィーで比較計測した。

プラスチックのコップは温度がかわらず安定感があるのに対し、牛乳瓶は唇にぴったり当たる表面積が大きいところからもヒンヤリ感が持続。

だからこそ牛乳瓶で飲むと美味しいのは大いに認めるところではありますが、ヒンヤリもいいけれど、ひとは時に安定も求めたいんです。

どうです、久々にプラスチックの懐かしい感触を味わってみようではないですか。

せっかくですからここは豪勢に往年のみどりせんせいをお招きし、われわれもまたアコガレの「ロンパールーム」のセットに集いましょうか・・

・・と想像してみたらなんですかこう、オタク通り越してやや変態じみてきたキライがなきにしもあらず、取っ手付きプラスチックコップで牛乳飲むのは、みなさまやっぱり台所で適宜ご実行くださいませ。


P1020171.JPG
今日のパン。毎日二本ずつ買います。

前菜は、野菜ポタージュ
主菜は、鯖塩焼き、レンズ豆煮込み、インゲン塩茹で、グリーンサラダ

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式守錦太夫

ロンパ-ルーム――なつかしいですな~。
みどり先生でしたよね。
当時から乳製品不得手だったので、あのミルクの時間をどうこなすか、
番組に出ることになったらどうしよう!と、出てもいないのに心配していたころを思い出しました。
by 式守錦太夫 (2014-05-10 22:05) 

ぐちぐち

式守さんはあのミルクの時間がニガテだったんですね!
by ぐちぐち (2014-05-11 02:22) 

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