立ち呑み日記・お・も・て・な・し [追究]

遅ればせながら、先の滝川クリステルさまのフランス語のスピーチをyoutubeで見ました。

この日のためにさぞ猛特訓なさったでしょうネ。しぐさを効果的に演出することへ細かい配慮があったことでしょう。

お・も・て・な・し、と、一音ずつ宙へ置いて印象付けた例のしぐさも、自分が書く方向ではなく、聴衆から見ての左から右へでした。

指をすぼめたあのしぐさ、フランス人はよくやるんですヨ。ここが肝心ッ、というときに、手がごく自然にああなっちゃう。

ことに北アフリカ出身ユダヤ系のみなみなさまは道で立ち話しているしぐさで即座に出身がわかるほどはげしく両手でしょっちゅうやります。

しぐさなしでは口がまわらないとまで言われ、黙らせるには口をふさいでも効果は薄い、手を縛れ、という小咄があるほど。

ああやって見ていると、滝クリさまにはフランス人の血が半分流れているのだなあ、うちのワルガキとおんなじなのだなあ、と、ついしみじみしちゃいます。

とはいえスピーチなさっている時の表情といい醸す雰囲気といい、まるっきり日本人です。

フランスに住むフランス人があの一字一句をそのままスピーチしたら、まったく違った印象になることでしょう。

「どのあたりがそうなの? ハッキリと!」
と、詰め寄られると困るんですが、聴衆をふところに迎え入れているような感じが、いかにも日本人。

片やフランスに住むフランス人なら、聴衆の心に矢を突き立てんと積極的に切りこんでくる感じになりましょう(決めつけかもナ)。

引いて心をとらえるのが日本人、押しでいくのがフランス人、とでもいいますか。(やっぱり決めつけかもナ)。

フランス人は顔の表情のなかにどこか強いものが、あります。

唇の端を微妙にゆがめたりしても表現する。日本人はこれ、やりませんよね。また、相手にそういう顔されるとどうしてだかいい気持ちがしない。

日本人はしょっちゅううなずく、欧米人は全然うなずかない、という違いもあると、何かで読んだことがあります。

欧米人のしぐさに慣れていない日本の航空会社国際線のキャビンアテンダント教育担当者は、ここで戸惑うのだそうです。

日本人はいちいちウンウンうなずくので納得しているか一目でわかるのに欧米人のCAはウンともスンともうなずかないから
(分かったら分かったなりに態度で見せろコノヤロ!)
と、慣れない担当者はだんだんむかっ腹立ってくるものだそうです。

うちのムスメなどこのあたり滝クリさまの醸す雰囲気はなく、明らかにフランス人のそれです。

「わかった?」と日本語で聞くと、わかれば「わかった」とそっけなく言い、わからないと口の端をへの字に曲げ、微妙に肩をすくめる。

反抗的にそんな態度に出ているわけではなく、フランス語の口語風に「いまひとつはっきりしない」と、表現しているんです。

が、わかってはいるものの日本人のオカーサン(ワタシです)はCA教育担当者の心境に、ついなっちゃうんですよねえ・・

「きちんとした言葉で言いなさいッ」・・

・・とまあそんなあれこれを、滝クリさまのスピーチ見ながら思いましたです。


P1010407.JPG
道を塞(ふさ)いで作業中。

前菜は、カボチャのクリームスープ
主菜は、鱈そぎ身のフライ、いんげん塩茹で、じゃがいもソテー

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コメント 2

とんちゃん

そうかぁ、そうなんですね。
日本人とフランス人。
そういう風に表現が違うんですね。
やっぱり自分は日本人なんだ、って納得しました。(笑)
by とんちゃん (2013-10-07 20:26) 

ぐちぐち

ワタシもです(笑)。フランス人にはなれませぬ。
by ぐちぐち (2013-10-08 05:53) 

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